これ、読んでる人いるの?

 ラノベかつ、漫画的的えっちぃやつをやらないために、俺とまゆはかなり気を使って生活してきた。だが人間には慣れという機能が搭載されている。

 そんな理由から俺の悩みは果てない。

 俺もみうも朝に軽くシャワーを浴びる派だったからこそ起きてしまったある朝の悲劇。まゆが先にシャワーを浴びに行ったので俺は朝食を作っていた。

 リビングのドアが開く音。

「飯もうちょ……」タオルしか巻いてなかった。まゆがタオル1枚……。

「ちっち違うの、これはその」

 なんてあたふたしてるとタオルが緩んできた。かなりぐっとくるシチュエーション!!

「いつまで見てるの……?」

 超高速で背中を向けて

「ごめん! わざとじゃない!」


 まゆが出ていってから魂の1言。

「あー約得だったわぁ」


 かわいい部屋着を着てきたまゆは元気なさそうにしてる。

「裸見られた……」

「いや、ギリギリ見てないから!」

「でも貴方なら見られてもいいかな……」

 いや怖いよ。そんなことを知った美姫が特に怖い。

「どうだった?」

「いや見てないから!」

「美姫ちゃんに言うよ?」

 すばやく土下座! いつからまゆはそんな知恵をつけたのか。美姫に言うって脅すなんて……。

「どうだった?」

「色が白くて細くてキレイでした」

 もう正直に言うしかない。ほんとにキレイだったから。


「なんでタオル1枚で出てきたん?」

 朝食を一緒に食べながらの質問。

「着替え忘れちゃったの」

 まゆがトーストにバターを塗りながら答えてくれた。そのうっかりのせいで俺の命が危なくなるのに……。

 ちなみに美姫は学校に用事があるとのことで俺が飯を作っていた。美姫が朝食を作り置きできないとは、そうとう忙しいな。


 俺とまゆの二人だとそう会話は発生しない。俺、無口根暗キャラだし……。


 んなことはどうでもよくて! 明日からの登校とがどうしよ……。




 

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