　幼馴染って距離感微妙だよな。ごめん漢字並べてわけわからんことを垂れ流してしまった。

　俺の幼馴染は美姫だ。神楽坂美姫。

　両親海外赴任の（というよりは父親に母親がついていった）おかげて俺の家は立派な一戸建て（住んでいるの俺だけ）という贅沢さ。

　ちなみに家事はまったくできない。それを母親は「美姫ちゃんがいるじゃないの」と宣った。「あいつとはそんな関係じゃない！」って言ったら失笑された。ざけんな。

　でもなんやかんやで家事の全てを美姫がしていてくれる。たまに「同棲したらこんな感じかな」とか「結婚してるみたいだね」なんてつぶやいてるのが怖い。

　美姫は美姫の両親から俺の手助け（家事の全て）をやってあげなさいと言われた上に俺の母親からの言葉で当然のように合鍵を持っている。

　こっちは隠すものがたくさんあるから、ほとほと困った限りだ。

　でももちろん感謝の言葉は忘れない。

「毎日ありがとな」「美姫のおかげてまともな生活できてるよ」

　なんかヒモになった気分だ。

　お金は渡してるから大丈夫。俺はまだヒモじゃない。

　まだってなんだ『まだ』って。将来食うに困っても美姫なら……って思うあたりダメん人間な気がする。

　って思いながら自室に戻ると美姫が着替えていた。ピンク色の結構際どいエロさが出てる。

　そんなものは見飽きてるのでさらっと部屋にはいったところでこいつ、美姫の手元にあったカバンで頭を

「死ね。この唐変木」

　殴られた。

　意識をうしなう間際思ったこと

　こいつ胸でかいんだよなー

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