ヤンデレの時代は終わった? それでも俺は書くよ
最初から頭のおかしいやつだと思っていた。なんせストーカーされたからね。でも顔がいいんだよ……。
長谷川みたいな暴力的な美ではなく、みうみたいにおっとりした感じでもない。クラスに1人はいるようなかわいい系だ。
どこの琴線に触れたのか好かれてしまったようだ。
Case 1
忘れ物を取りに夜? 夕方? に学校に行ったときだ。俺の机に頬ずりしていたのを見てしまった。更にお互い視線が絡みあう。
「ち、、違うの。これはたまたま貴方の机が汚いのが見えたから掃除をしていたの。そう、掃除、掃除をしてたの」
俺の机にベッタリと顔をつけるのが掃除と言うなら全員気持ち悪くなること必至だ。
「そうか……。それなら掃除は必要だな。
でもその机も古くなってるし交換するからいいよ……」
case 2
珍しく美姫が友達とご飯を食べるから、と。作り置きしておこうかと言われたがそこまでしなくても飯くらい食べられる。
ということでコンビニに来ていた。美姫はカップラーメンとかを食べさせてくれないのでこういう日がチャンスなのだ。
毎日家庭的な料理もいいが、俺だって17歳。たまにはジャンクフードを食べたくなる。
どれにするか悩んでいると
「こんなところで会うなんt珍しいね
いつもは愛妻料理を食べてるんじゃないの?」
と横から三原まゆに声をかけられた。
心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。
いや、きらいじゃないよ?
でもこの娘怖いんだもん。
「美姫なら友達と飯だよ」
「じゃあ今から行ってもいい?
それとも愛の住処に入らないで欲しい? 私ゴムなしでもいけるしどんなお願いでも聞くよ?」
「じゃあ頼むから帰ってくれ……」
品のない下ネタとにげっそりとし、さらに美姫は異常に三原を敵対的に見ているのだ。もし家に連れ込んだ、なんてわかったときの美姫の怒りは尋常じゃないだろうし、目の前の三原も異常だし。
これ詰んだな。
ということでなんやかんや理由をつけて三原を追い返し、俺はカップラーメンを食べそこねた……。
三原も言動を直せばすげえかわいいんだけどなぁ。
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