第35話 GWクイズ
1年代表のクイズ部全国大会、
正式は国内クイズセンター試験高校1年クイズ部優勝をした。
それから、俺の扱いといえば・・・・・
一変した。1年一組朝のホームルーム。
「聞いたんだけど、あのクイズ代表1年部
に所属しているんだって訊いたけど?」
「しかも、国内クイズセンター試験にも
出たとか?」
「由利は
唯一の安息の時間の一つぼっち登校に
視線を感じていたが学校に近づくうちに
気付いた。
憧憬、戦意など感じ取れた。
それは、まぁいい。しかし教室に入ると
質問攻めされた。いつのまにか俺が
ランクSでありずば抜けた者しか
入れないと決められているクイズ代表にいる
ことも知られている。
「ええぃ!
寄りなぁ、囲むな、同時に話すな。」
だが、俺の抵抗のセリフも効果がなく
周囲は勝手に熱くなって騒ぐ。
「だぁー!一人にさせてくれーーー!!」
由利は絶叫してこの状況を嘆くのだった。
「ちょっと、みんな静かにして!」
どこか訊いたことある高飛車のポニーテール
声に周りは、落ち着き始める。
えぇーー!?それで静まるの納得できない。
道を開けるその道を女王は
「さすがは、狂人者ねぇスゴい歓迎で」
本田牡丹が自慢気にそう言った。
どうして、お前が自慢気なんだ疑問ものだが
助かった。
「静かになった・・・感謝するぞ本田」
「いいってそんなこと。・・・・・・
気になったんだけど、なんの感謝?」
「はぁ?そりゃあ静まらせてくれたこと
だが」
「えっ、そんなこと本当にいいんだけど。
普通に邪魔だったから、一声で
道を開けてもらえるわよ」
そうだった。こいつはランクSで周りも
萎縮している。一応、才色兼備の
スクールカースト最上位に入る美少女と
クラスで羨望と畏怖の存在。
「そ、そうだな・・・逆に俺が同じこと
したら騒がれたわけ、だけどなぁ」
「そ、そう。よく分からない悩みだけど
そ、その・・・放課後また部室に
クイズしたいのだけど」
落ち込んでいると本田社長はもじもじする。
そして、クイズの相手と頼まれる。
「ああ、もちろんいいぞ!
久坂の奴も歓迎するだろうし」
「そ、そう。嬉しくないけど、まったく
嬉しくないけど・・・そう言うなら
行ってあげるわ」
羞恥に耐えるような赤くなり嬉々として
言う・・・精神不安定か!
「あの・・・」
本田の後ろから控えめに現れるのは・・・
本田の友達の轟花菜。
手を上げるときも控えめに上げて
俺になにか言おうとしている模様。
「んっ、どうしたんだ轟」
「わ、わたしもいいですか?」
訊くと同行していいかのことであった。
「んっ、ああ。もちろん」
断る理由はない。そして、三人目の男が
現れ・・・
「あー、氏家なら友達と話してるよ。ほら」
本田と轟の背後を警戒していると
二人がなにをしているのだろうと整った顔を
傾ける。暫くして本田が行動がわかって
待っていた氏家の事情を伝える。
「本当だ。今更ながらアイツは
リア充なんだな」
容姿がいい男二人と女二人で談笑していた。
俺に気付いた氏家が手を振り挨拶。
俺も手を振ろうかと戸惑うと、本田は、
俺の右手首を掴むと、上げさせ手を振らせる
・・・・・・は!
「イヤ、そんなことしなくてもいいんじゃないか本田よ」
「迷っているからよ。もう少し素直に
なったらいいんじゃない?」
珍しく強気で態度がデカイ本田が
俺が見えていない欠点を温かい言葉と
笑顔で向け言う。
「・・・そうかもしれないな。」
「そうよ!ほら氏家がわたし達を見て
苦笑いしているわよ」
それにしても最近といえば本田が
距離が近くなるの感じるな。
俺のことをよく見ているからか?
イヤ、考えすぎだな。
放課後。約束通り二人をクイズ部1年の
部室まで共に歩き、すでに集まった久坂達に
事情を説明する。
「そういうわけで、お客さんと
相手をしてくれ」
「うん、わかった」
久坂が部長の厳格さもないゆるふわな返事。
さて、上に報告を終わったわけだし
そろそろ行くとするか。
「そう言うわけだから、俺は佐々木さんと
家で遊ぶ約束あるからじゃあな!」
そう最後に伝え目的地を向かうため足を
一歩を踏むと―――
「「ちょっと待ってー!!!」」
久坂と安東のお二方。
「・・・ロリコン」エリーゼがそう言う。
いや、またその反応か。佐々木さんが
女子小学生で、俺と二人で遊ぶのが多いからってもう慣れてほしい。
ロリコンじゃないのは、疑いはまだ継続していたことに辟易しながらも答える。
「・・・何度も言うが、ロリコンじゃない!最近、会えなくて悲しんでいたから
会わなきゃいけないだろ」
去年と違いクイズ1年部に顔を出したりして
どうしても帰りが遅くなり結局、
遊べる時間も減っていく。休日のときは
必ず会うように心掛けているが
それでも、なかなか会えない・・・と
儚そうに笑っていた。
去年は、受験生だったがそもそも
成績優秀だったからあまり悩まなかった。
移動と帰ったときにやっていたぐらい。
「えっ、みんなどうしたの!?」
クイズ部の三人が俺に集中砲火を浴びせたことに戸惑う。
あっ、これやっぱり変だったんだ。
コイツが、俺をおかしい扱いばかりしているが、久坂らも変人これ、間違いない。
「えーと、何て言えばいいのか
由利くんがJSと遊びにいくことに
驚いてしまったわけなんです」
久坂が本田の疑問を微笑んで、説明する。
「・・・えっ、ジェイエスと
はなんですか?」
轟花菜が分からず久坂の説明に首を傾ける。
本田は、俺に冷たい視線を向ける。
オイ、久坂これ誤解しているぞ絶対に。
「あー、女子小学生のことだよ轟さん」
「へぇー、JSが女子小学生の意味だったん
ですねぇ。スッキリしました」
「えっ?花菜どうして普通にいられるの」
久坂の言葉に俺の評価は変わらずにいた。
その笑顔に本田は、なにがどうして
こうなったのか!そう顔に現れ いまだ
混乱していて、尋ねる。
花菜は、表情を変えずに本田の疑問
しっかりと、答える。
「だって、由利さんは優しい方なんです。
困っている人がいたら、手を伸ばすし
優先にするんですから!」
もはや、内気な姿は消えて、いて
そこにあるのは勇気を振り絞り成長した
前に進む女の子。
轟の答えに本田は信頼のしきった全力の
明るさに眩しそうに手で光を防ごうとする。
「うっ!友達として成長は嬉しく思うけど
なんだか、負けた気がする」
複雑そうにする本田。
しかしエリーゼは言う。
「それだけなら、わたし達だって
驚いていない。・・・声に出したのは
その子が家に招くことに!」
ハァー、んなことで騒ぐわけがないのに。
「あ、貴方・・・それは犯罪で
その子に一体なにをしようっていうの!?」
「そ、そんな・・・由利さん。
や、やめてください!!」
本田は、完全に
する人に思いとどませようと
懇願の想いを叫ぶ・・・なんだろう
罪悪感でさいなまれるのは。
「確かに家で遊ぶが全員・・・違うぞ。
ただクイズで遊んだりお菓子を食べながら
録画した番組を見るだけだからなぁ!」
俺なりに
5人は
「ハァー、部長として由利くん。
わたしは命令します」
目を閉じる。1度、大きく呼吸をし開く目には迷いがなく真摯な目を向けて
その上方の
「今からみんなで由利くんの家に
行きたいと思います」
「・・・・・・・・・・・はぁ?」
まさかの命令内容に俺は開いた口が塞がらない状況に陥った。
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