第34話 蠢動する影は、確実に進んでいく
電車の中。俺の隣に座るは・・・・・
「燃えたよ。燃え尽きたぜ―――」
カッコイイ活躍を見せてくれたイケメン
安藤が、力尽きるように顔をうつむく。
その表情には、どこか一滴の後悔もない
戦い続けた一種の爽やかさがあった。
「お前・・・負けたり勝ったりして
見ていてとても、そうは見えなかったが」
「あはは、辛辣だな由利は。
それを言ったら由利くんが一番に疲れていないじゃないか?」
確かに、大将の出番は誰かが一敗しないと
出られなかったし魂が奥底から火柱を
起きるような奴は出会えなかった。
久坂、エリーゼ、安藤はけっこう実力を
思いきり発揮して戦った。それが
「まぁ、そうなんだが・・・誰が
一番なのか疲労か、元気かなんて
争うたり、決めれるものじゃなだろ
安藤さんよ!」
「えぇーーー、そりゃねぇですぜぇ由利の
ダンナさん!」
「・・・貴方たち、どんだけ仲がいいのよ」
本田牡丹が呆れて言う。
俺達の座る四人席から隣にある
左のにある二人も、すわる座席。
座席が向かい合うようになっている座席で二人座れるその空間が
二つ座席があってそれで四人も座れる
一組と呼ぶとして
俺達が座っているのは、一番後ろ。
右の一組の後ろに座るは、右から言うと
俺と安藤。向かいに座るのは氏家陽。
そして、左の座席を後ろの左から言うと
久坂とエリーゼこの二人は熟睡中だ
向かいは本田牡丹と轟花菜である。
「うーん、できたらわたしもそこに
座りたいかな・・・」
「
委縮するでしょう。それに可愛い女の子が
一人だけ近くにいると男なんて
醜く争うわよ!」
いや、んなこと起きるか。
「えっ!?移動中、一緒だったのに
そう思っていたの・・・」
爽やか系のイケメン氏家がショックを受ける。ほら犠牲者がさっそく出たじゃないか!
話ややこしくなるから言わないけど。
「お、俺も入っているのか・・・
なるほど、言われてみてすごい
ダメージだなこれは」
一方の荒々しさと爽やかなを併せ持った
イケメンの安藤さんは精神的なダメージと
新たなる発見に満足していた。
お前は変態か!?
「争う・・・・・わたしのために・・・」
轟よ気弱なツインテールキャラは、
行方不明か?
俺に視線を感じるのは気のせいだろう、
イヤ、期待の色と考えたけど
たぶん、恐れているのだろう。
さて、疑われた一人として反論するか。
「一応、駄目だろうが弁明するぞ。
俺はそんな目で一度も見たことない
からなぁ。」
「まぁ、貴方はそうでしょうね貴方だから」
「フフ、由利さんらしいですね」
「なんで、お前らも俺を分かったみたいな
言葉なんだよ・・・久坂といいエリーゼも
いい安藤野郎も」
「俺だけ野郎をつけるんだ」
安藤が嬉しそうに微笑む。確定だ!コイツは
Mとか呼ぶ追い込まれて
表情を浮かべるクレイジー野郎だ。
「これは、また嵐が起きるか」
氏家は、そう呟くとスマホをいじり
はじめる。
日常茶飯事的な行動を・・・・・。
凱旋の車内は静かにいかないのが
諦観の嘆息が自然とこぼれる。
久坂達が電車で移動している同時刻に
乗っていた。
「・・・そうだ。由利と呼ばれる男は
あの神速の矢、二つ名を持つ十条を
完勝したのは間違いない」
その男は久坂などの活躍を手短に報告して
重要人物の由利の情報をスマホで伝える。
「・・・そうだな。約束の時は近い。
血ぬれた
由利が食事のとき、予選で突破したときも
影で常に見ていた男。
いずれ訪れるしれつな戦いに
笑い声に驚く。
「ハハッハハハ!
ようやくこのつまらない
その
いずれ必然に起きると曖昧ながらも
核心的な結論していた。
容姿が平凡としている影。されど目には
何者を射ぬくほど眼力を、持つ男は
由利に戦えることを愉悦に嗤う。
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