第16話これが真の力なの?

部室の前に着き俺は

ドアを開くといつものメンバー三人。

しかし知らない人がいた

眼鏡と三編みにした黒髪のいかにも

生徒会長のイメージ(アニメなど)を

具現化したような姿。

俺とお客さん二人が出入り口に

立ち止まる。

中には入れよ話なのだが

部室の皆さんがなぜか

俺達に凝視されると(他の三名は別に

普通)生徒会長の眼鏡ごしでも

鋭い観察されている。

なに・・・これ?

「ちょ、ちょっと!

貴方、何かしたわけ!?」

本田牡丹が失礼な発言に俺は

反論する。

「なにかしたって、いつも失礼な

言動するように見えるのか!」

「そうでしょ。」

なに当たり前なことをと、

言わんばかりな顔をしている。

そして声がここまで聞こえられ

久坂、エリーゼ、安藤の三人も

頷いている。

ぐっ、コイツら・・・。

「わたしは・・・違うかななんて

思うのだけど。」

轟花菜は、やんわりだが否定してくれる。

どうやら俺を正しく評価できる

慧眼の持ち主のようだ。

もしたしたらエリーゼ、安藤、久坂よりも

強いのかもしれない。

俺の観察眼がそう、とどろくのだ!

「そちらの方、

貴方が由利騎魅正ですか?」

生徒会長が淡々と質問したので

俺達は会話といえない会話を終了して

その問いに熟考して

そして返事。

「はい、そうですが

どちらさんですか?」

すると、飽きれ100パーセント溜め息する。

そう明らかに溜め息されると

イラッとするが我慢。

「それなりに有名だと自負していましたが

ここの生徒会長です。

以後お見知りおきを。」

慇懃な生徒会長だが、

どこか裏がありそうな印象だった。

そして、生徒会長は話を続ける。

「貴方はここの所属で役目は

雑務兼控え部員で当たっていますか?」

(雑務、控え部員・・・あー、

確か俺がここにいる条件に表沙汰に

しないように低い地位を要求したの

思い出した。)

まさか、気づかれたのか!?

い、いやそうだとしたら

あんな遠回りな質問はしない。

つまりは疑っていることか。

慧眼なのはこの生徒会長のようだ。

状況を知ろうと久坂を見るが

両手を合わせ謝罪のポーズ。

っ!・・・やはりそうなのか、

ならこの不利な状況をどう

乗り越えるか。

とりあえずすぐ返事して

答えながら思考をしよう。

「そうです・・・。」

俺の答えに何かを書き始める生徒会長に

次はどう質問してその疑いを

回避するか。

だが現実は常に思いがけない

奇襲に遭うのだ。

「あれ?

貴方さきは関係のないような

事を言わなかった?」

本田のまさかの攻撃(本人はただの疑問)

に俺はしまった!と悔やむ。

「ほう、それはどういう?」

もちろんこの隙を許す生徒会長では

なかった。

これは、絶体絶命・・・い、いや

諦めるのは二流の考え方。

これが将棋だとしても

投了するほど逆転不可能訳ではない。

「そ、それは

この雑用に代わりの選手として

出させてもらえるだけで

自慢することではなく、

秘密にしてもらうように

ランクS様に懇願してもらい

快く返事してくださり

有難かたです!

それに、それに出生すれば

正式にランクSになったら

そのときに語ろうと思っています。」

この言い訳に部室の三人は

笑いを堪える姿に目に入った。

く、クソ・・・可笑しいだろうな!

もう好きだけ笑っていいから

生徒会長が去るまで待ってほしい。

「あ、貴方そんなことを・・・」

本田は、暖かい目。

「由利さんならきっと、いえ

間違いなくランクSになれると

わたし信じています!」

軽くグーで両手を胸を前にして

応援する。

言い訳なんだけど、心がいたい!

「そうですか。

それでは、失礼させてもらいます。」

生徒会長は、そう言って

会釈してこれで終わりのようで・・・

あれ?

「はい!

お勤め御苦労様です!

生徒会長。」

久坂が生徒会長の前まで来て話をして

俺達は道を空けて

生徒会長は、頭を下げそして

ドアを閉め去っていく。

・・・疑った割りには拍子抜けだった。

「フフ、由利。

あなたまた、勘違いしているわよ。」

エリーゼは、笑いをまだ堪えながらの台詞に

体育会系のイケメンの安藤は、

「そうそう!」と相づちを打つ。

久坂篤は、振り返りそして――

「あっはははは!!」

見事な哄笑をしました。

「くく・・フフ・・・ハハハ!!」

エリーゼも釣られ大きく笑う。

「だ、駄目だ・・・堪えられない、

はっははは!!」

部員の突然の爆笑に困惑する

お客様二名。

俺は、忸怩の極み!

「はぁー、お前らお客様がいるんだから

やめろよそれ。」

「そうだね。」

流石は部長の久坂は哄笑をやめた。

頬は完全に堪えているが。

「わたしはこの部の部長で

久坂篤です。

あの金髪碧眼の美少女が

エリーゼ・アダムス。

サッカーでは、司令塔の

安藤左内あんどうさない。」

エリーゼと安藤は爽やかな笑みで

手を振って歓迎する。

「は、はい!」

「よ、よろしくお願いします!」

本田殿と轟のお嬢様は

緊張していた。

そんな緊張していたので

俺がサポートする。

「こっちのポニテさんが本田牡丹。

ツインテールした大人しく優しいのは

轟花菜だ。

お前たちあまり失礼な事をするなよ!」

「「イヤ、逆だから!?」」

安藤とエリーゼのハモったツッコミ。

それだと、俺が普段迷惑を掛ける

クレイジだと聞こえるのは

俺の気のせいだろうか?

「・・・なんて言うか思ったのと

なんだか違うね。」

「うん。

なんだか親しみやすい。」

本田と轟は緊張を解れたようだし

本題に移ろう。

俺は、二つ椅子を引き

そしてその横の椅子に座る。

俺の行動にみんなはポカンとしていた。

久坂はすぐに意図に気付いた。

「あっ!なるほど由利くんが

二人の席はここだと言っているようだよ!」

そうなんだが

そう言われるとなんだか恥ずかしいし

なぜ、怪訝そうにしたんだ?

俺がおかしいのだろうか・・・。

「えっ!?

ま、まさかそんな気遣いが

出来るなんて!!」

オーバーに驚くは、本田。

「ありがとう久坂さん。」

それに引きかえ素直に感謝する。

細長い机の右に座るは

俺と本田と轟にその向かいには

久坂、エリーゼ、安藤の3人。

二人が座り終わると俺は

立ち上がり口を開く。

「二人が来たのはお前たちに

クイズで勝負するためだ。」

「なるほど、もちろんわたし達は

いつでも勝負に挑みますよ。」

久坂は優しくそして好戦的な

返事をする。

「ありがとうございます。

その、このクイズ烈戦で

対戦できたらなと思いまして。」

「俺達がよく対戦するゲームだな。

轟それでいいか?」

「は、はい!」

「よし、決まりだな。

人数はどうするかだけど・・・。」

「それなら、わたしとエリーゼ、安藤くんと

由利くんの一年代表のメンバーと

挑戦者二人の乱戦で

みんないいかな?」

久坂の言葉に俺達は返事して

タブレット出し

轟は、スマホを出し対戦のルームに

進む。

ジャンルや難易度の選択は

本田に譲渡する。

なんとランダムと選択して

難易度は80にした。

そして、ランダム効果音から

ジャンルが決まった効果音。

ジャンル:スポーツ・芸能

「へぇー、面白いのが

出たわね。」

本田さんはそう呟く。

「そうだね。」

轟は、笑顔で答える。

「このジャンルは苦手なんだけど

それでもわたしは負けないよ。」

久坂はそう言って構える。

それに続くかのようにみんな

指をいつでも回答できるように構え

始めそして、鼓舞するための

合言葉を口にする。

「さあ、魂を揺さぶる戦いをしようぜ!」

俺のいつも使う熱くなる言葉。

「ただ、静かに回答するだけ。」

エリーゼの静かな闘志を燃やす。

「グラジオラス常に俺にストレリチアに

ハボタンを。」

安藤は、勝利に寛容な祝福を

花言葉にして言う。

「ワタシに敗北はない!」

本田牡丹らしい強気の台詞。

「勝ち負けは、気にしない。

勝ち負けは、気にしない。」

轟花菜は、同じ言葉を言って鼓舞する。

「えーと・・・勝つぞー!」

部長の久佐篤は、片手を上げて

そう叫ぶ。

そして戦いの幕が切って落とすのだった。

第一問

およそ百年後に怒ると怖いことで

定評があるベーブ・ルースは

○刀流であるか。

どうやらこの○に1文字入力して

答えるようだ。

回答はすぐ、全員が終わり

6人中全員正解。

第二問

1912年ストックホルムオリンピック

の日本最初の選手は何人であるか。

俺はこの内容に頬から汗が落ちるのを

感じながら回答する。

正解者は、3人のみ。

「へぇー、間違った人が多いんですね。」

本田殿の言葉に久坂は苦笑する。

もしかして久坂が

間違えたのか珍しい。

そしてワイワイと騒いだクイズは

最終問題を終わり結果発表になる。

1位はなんと安藤左内であった。

「よし!」

「今さらだったけど、お前もここの

部員だって改めて思いしたぜ!」

「それ、ひどいなぁ。」

安藤は俺の言葉に複雑そうにしていた。

画面に視線を戻すと

2位は、エリーゼ。

3位は、本田牡丹。

「やった!

久坂に勝った!?」

立ち上がり喜ぶ本田。

そして、万雷の拍手をする俺達に

本田はどうも、どうもと

頬を赤らめ答える。

4位は、久坂篤。

5位轟花菜。

最下位は由利騎魅正。

「「「ええぇぇぇぇ!?」」」

久坂、エリーゼ、安藤は立ち上がり

驚き叫ぶのだった。

「ど、どうしたんですか3人とも!?」

本田の問いに三人はどう答えるか

窮する。

だが、久坂はなにか気付いたように

答える。

「そ、そうだ!

きっと・・・由利くんは

まだまだだからね。」

「・・・どうしたのあっちゃん急に?」

「部長が混乱のあまりに・・・。」

3人の反応にただ、ただ状況に

ついてこれない二人。

「二人とも悪いけど今日は

大会とかでコイツら焦っているから

オーバーになっているんだ。

落ちつくまで今日はこれぐらいにして

くれないか?

近いうちにまた、俺が声を掛けるよ。」

我ながら無理な言い訳だったが

まさかこんな混沌な結果になるとは

誰が思うのか。

「仕方ないわね。

今日はこれぐらいにするわ・・・

頑張ってね。」

「由利さん!

その、また声を掛けるのは

本当なのですか!?」

「あ、ああ!

もちろんだ。」

なぜか轟は、この言葉に嬉しそうに

見えるのだが推測もできない

謎の反応。

「わあぁ。

それでは、楽しみにしてますね。

ふぅん、ふぅん♪」

そして二人が去ると

案の定、エリーゼと安藤の質問攻め。

「どうしてあなたが負けたの!

しかも最下位なんて。」

「そうだよ。

一体どうしたんだよ!」

「二人とも落ち着いて。

由利くんが負ける理由なんて

一つしかない。」

久坂は全て知っていますよとそんな

顔をしているけど

絶対その見解は間違っている!

だって、本当はもとシンプルで

もっと騒ぐからだ。

そして久坂は俺に指をさして言う。

「ずばり、由利くんが負けたのは

二人の前で弱さをアピールの

ためだったから!」

「さすが、あっちゃん。」

「なるほど・・・部長の言う通りだ。」

納得しているけど

本人がいるから否定しないといけない。

「イヤ、違うぞ。」

俺の言葉にフリーズするは久坂。

「え・・・。」

「違うって・・・言うの?」

「なにが間違っていたいたと言うんだ?」

混沌はさらに広がる。

あの二人がいなくなると

三人はオーバーリアクションする。

あの三人って、こんな

やつらだったかな?

まぁ、いいか。

「俺が敗北したのはいったて

シンプル。

芸能とスポーツが苦手だからだ。」

俺の発言に三人は完全に止また・・・

ようにみえた。

そして、反応するのは、顔が驚愕していき

そして。

「「「えぇぇぇぇぇぇ!!?」」」

何度目になるか叫び声。

部長の久坂は恐る恐る訊ねる。

「ゆ、由利くん。

それじゃ・・・日本の最初の

オリンピック選手といったら?」

「まったく分からない。」

久坂はなんだかよく分からなくなる

表情になり、答える。

「答えは二人の

金栗四三かなぐりしそう

三島弥彦みしまやひこだよ。」

「そうだったのか・・・

知らなかったなぁ。」

「そ、その言葉と顔・・・

エッェェェェェェ!?」

「叫び過ぎだあーーー!!」

とうとう俺も叫ぶ。

その後、生徒会長が現れ

奇声を上げたことで怒られるのだった。

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