第5話ようこそクイズ部へ
次の日、雲が少なき群青色に陽光に
周囲を輝かせる快晴は、
俺の心も晴れやかにさせる。
なぜそんな気持ちなのかそれは・・・
そう!俺は昨日のリア充イベントを阻止し
今日も平和にぼっち満喫を享受
していることこそが、そうなのだ!
「・・・ぼっち万歳。」
近くにいた通学、通勤に向かって行く者に
驚かれ距離を取り危険な奴だ言わんばかりの
眼差しだがそれはあまりにも
些細なことだ。
だって、世界はこんなに平和なんだから。
だがそんな平和はすぐに終わるのを
そのときの俺は思いもしなかった。
学校がそろそろ見えるにつれ
通学する学生が
ひそひそとまじまじと
俺を見ている。
「ねぇ、あれがヤバイぐらい負け犬
台詞を吐いて
逃げた奴だよね。」
「そうそう。
負けるのが悔しいからって
あんな・・・ハハ。」
聞こえているぞ。
周りも似たような反応。
ひそひそって、実はけっこう
相手には聞こえているのを
そろそろ気づかないのお前等?
だが、いつもの事なので
特段、気にすることでもなかった。
教室に入ると別の歓迎される。
多くのクラスメイトがやって来る。
な、なんなんだ!?
「スゴいよ、お前!
ランクBとAと戦って圧勝なんて
まるで漫画のようでスゴかったよ!
ヤバかった!」
「そうよね。
顔は恐いけどカッコいいよね。」
「あーれ?
もしかしてリータイプだったりする?」
「あはは、ちがう、ちがう。」
「しかもランク最下位が
上位を無双するってラノベかよ!」
他のクラスも知っているなら
ここも噂が広まるのは想像できていたが
これは、予想外だ。
いや、現場がここの教室で、
どんな状況なのか知っている者は多いこそ
噂ではなく目撃者らは
熱狂的だった。
それにしても・・・
称賛されるような事になるなんて
夢にも思わなかったな。
しかし、俺は馴れ合うつもりはない、
邪険な態度を示せば
勝手に去るだろう。
「じゃ・・・じゃまぁだ、
ぉぉぉぉぉ・・お前たひぃ!」
・・・・・噛んでしまった。
くそ!
こんな扱いされたの無いから
こんな・・・・醜態を晒すとは!
「あはは、面白いな!」
「ハハハ、可愛ぃー♪」
「アッハハハハハハハハ!!」
「この気持ち・・・
まさしくラノベ主人公だ!」
複数が笑うと爆笑と言う。
つまり今がそうだ。
いつもの嘲笑のようなものではなく、
友人に向ける笑い親しみがあるようで
・・・・・くっ、
なに嬉しいがっているんだ俺は!
俺は孤高を愛し自分だけが唯一の親友だろ。
友人なんていつかは
終わりが訪れる。
「ごめん、通してくれないかな?」
人垣から現れるは何処にもいそうな
リア充イケメンだった。
「ありがとう。
俺のために挑んでくれて、
悪い噂を広ませないために
代わりに自分が犠牲になるような
事になって・・・すまない!!」
真摯に頭を下げて
感謝されるが俺には何がなんなのか
よく分からないのだが?
その前に誰なんだろう?
見覚えがあるけど・・・。
そして頭を上げると爽やかに笑う。
「だから・・・困ったことあるなら
いつでも相談してくれ
力になる!」
そして片手を向けられ・・・
えっ!拍手しろと?
これ断る所じゃないよな。
う~~ん、仕方ない拍手するか。
拍手すると強くプンペンと振ってくる。
シェイクする必要な飲み物だろこの強さ!?
そして、タイミングよく予鈴が鳴る。
「それじゃなぁ。」
爽やかなるイケメンは、
スクールカースト最上位グループに
戻っていく。
教諭が来るまで喋るのですね。
人垣も去っていき、
一陣の風のような出来事に
俺は状況が付いてこれず呆けるしか
なかった。
(・・・とりあえず、座るか。)
答えがでないなら思考を別の方に回す
ことにしようと
そう結論するのだった。
さて、放課後に突入したわけで鞄を持ち
一直線に帰宅をしようとする。
(朝のホームルームと違い今は「待た明日な!」などの短いセリフになっていて
熱意は、収まってきて
これなら近い内にいつものノーぼっち
ノーライフだ!)
ドアを開き三歩進むと昨日のランクSさんが
ドア近くの左の壁に体重を預けているのを
視界に入った。
・・・無視して進むか、
それとも
クラスメイトと同じくまた明日と
簡単な挨拶して声を掛けて
迅速に去るか、どうする?
「あっ!
由利くん、昨日はどうして勝ち逃げな
みたいなことをしたの?」
くっ、選択を悩んでいたら
気づかれあの戦いの事を
訊いてくるか!
純粋な眼差しで疑問を抱く久坂篤に
どう乗り切るか瞬時に策謀を巡らし
敢行する。
「い、いやー流なランクSなんですよ。
俺のような下賤な身分では一生、
勝ってませんね。」
「・・・えーと、前から思ったんだけど
嘘をつくの下手なんだよね由利くん。」
苦笑して裏を読まれた・・・だと!?
「なん・・・だと!?」
バカな!
じゃあ、俺は今までそんなこと・・・
いや、自信を持って俺。
そうこれは偽りだ!
危うく騙される所だったぜ。
「・・・フッ、そういくかよ、
ランクS久坂!」
「・・・へ?」
どうやら俺が奴の思惑を看破されて驚いているようだ。
くく、その純粋無垢なキャラを
いつまで続けるか、
心では相手を嘲笑と侮蔑していて
海千山千にして権謀術数の中に愉悦する
のが真の奴に違いない!
「お前の化けの皮をここで明かすのは
本意ではないはずだ。
話をするのはここは人が多すぎる。
場所を変えて対決にしよう。」
俺は不敵に笑い屋上に対決の場所として
定め歩を進める。
「・・・・・・・・・はっ!
あ、待って・・・待ってよー!」
他の生徒がいる中、自分の築いた地位を守るために状況をついてこれない
キャラを演じる久坂は
急いで走り、付いてくる。
裏はどんな表情か見えないが
嗤っているか憤っていることだろう。
俺は振り返り一瞥し、再び前に向き歩く。
(はっ、道下を続けばいい。
だが対決すればどんな悪逆なる牙で
俺を噛み砕こうとするはずだ。
だがそんな事を警戒していれば罠には
掛からない。
・・・勝つのは俺だ!)
そして、とうとう屋上に着き
俺は振り返る。
久坂は、俺の顔に困惑している。
いざ、対峙する相手に警戒を弱くさせようとするか。
そして、俺が逃げたことに話を
始めようする。
「確かに俺は嘘をついていた・・・
そしてお前は言葉巧みに俺を動揺させ
有利に話を進めようした・・・
違うか!」
その表情も言葉も通じないと伝えば
剥き出すだろう。
俺の推理に奴の化けの皮が破れ
狩人の顔に変貌をして――
「ご、ごめんね。
わたし話がよく分からないかな?」
困惑していた。
ボールペン型の髪飾りを人差し指で
トントンと叩いきながら苦笑する。
「ふん、まあいい。
目的はなんだ?」
「も、目的って・・・その、
昨日のクイズで対戦して結果発表しなくても
由利くんが圧勝だった。
もしわたしの名誉の為だったら
ありがとう。
でも、そんなものにわたしは
執着はしていないから次からは、
大丈夫だよ。」
笑顔でそう謝罪とお礼をする久坂。
実際は、ランクSを破ったなんて
噂され一人の時間を奪われるのが
イヤだけだったんだが。
久坂は、頭を上げる。
表情には、戸惑いと不安など混ざっていた。
「・・・でも、それでもわたしは
由利くんにそこまでしてもらって
お礼したいと思っています!
もし、答えたくないなら構いません。
・・・それと、どうしてわたしを
・・・仕方ない。
心が謀略だろうが天使だろうが
懇願されたら答えるとするか。
「考えて見ろ!
もし最下位の俺が最上位のお前に勝つと
どうなるか・・・分かるのか?」
俺が恐れる事を思いだし頬から汗が
一滴、流れる。
久坂も息を飲む。
俺はその恐るべき起こったかもしれない
結果を言う。
「もし、勝ったら・・・
俺がヒーローみたいに扱われ
友達とか増えるからなんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ・・・・・へっえぇぇぇ!!」
久坂もその恐るべきことを知ったようだ。
だがこんなのは、久坂がよく知っている
のではないか?
もしかして
近すぎて見えていなかったとか?
「それ、いいことじゃないの!?」
「し、正気か!?
こんなのおののくに決まっているだろ!」
「全然、おののかないよ!?」
どうやら久坂は、まだリア充の恐ろしい
呪いを知らないようだ。
仕方ない、教えることにしよう。
「聞いてくれ!
これからおそろしいことを語る。」
「う、うん。」
俺の真剣な言葉に久坂は、真剣な表情で
次の言葉を待つ。
「それは・・・
友達が多いと遊んだり買い物に
勉強会など付き合わないと
恨まれたり、悪く言われる。
そして情で
一人の時もスマホのラインにあっ、返事しないと・・・そして、繰り返し
われながらなんて恐ろしいこと
言ったんだ!?
過去を思いだし手足の震えが止まらくなる。
久坂も・・・呆然としていた?
「な・・・なんで
ような事をそんなに恐ろしいそうに
語るのか分からないのだけど!?
それと、わたしこんなに
ツッコミじゃないのにぃぃ!!」
叫ぶ久坂・・・まさかこれが奴の化けの皮
を破いた正体なのか。
だとしたら想定外過ぎる!
闇が深すぎる・・・別の意味で。
どう対処すればいいか。
「・・・よし、決めた。
わたしの恩返しと私欲もあるけど
きっとこれが貴方のためなのだから。」
「あの・・・。」
ぶつぶつと言い始め
さすがに怖くなってきた。
この独白美少女さんの
久坂は、何かうなずき
一人だけ納得して
俺に指をさす。
「由利くん、貴方に面白い場所を
案内するね。」
屈託の笑顔、
しかしその笑みは僅かに企みなる感情が
垣間見た。
奴は面白い場所とその笑みを考察すれば
クイズで相応しい場所で殺ろうと
誘っている。
(これが奴の闇のキバの力か!)
「へっ!
いいだろう。
俺の破壊のキバかお前の闇のキバか
対決に相応しい場所を案内して
もらおうか!」
宣戦布告すると久坂の反応は
「闇の牙・・・なにそれカッコイイ!」
そんな間の抜けた呟きを
聞かなかったことに俺はした。
「・・・ここは?」
長机にパイプ椅子と本棚には
あらゆるジャンルのクイズ本が並ぶ。
机には本やノートが乱雑に置かれている。
つまりここはクイズ部。
「久坂!クイズの再戦を
ここでやろうってことか?」
「そう!
いえ、違った。
わたしは君にこの一年クイズ部に
暫定メンバー兼雑用係として
勧誘の話をしようと思い呼んだのです。」
「そうか。
なら、俺がここにいる理由は今この時を
もって失った。」
余りにも一方的な勧誘に俺は嘆息し
踵を返す。
「ま、待ってー!
これは貴方の名誉のための地位であって
本当は大会などで、一緒に戦って
ほしい即戦力として誘ったのです。」
今、思いついた感がみえみえなんだが。
「なるほど。
だが解せないことがひとつある。」
「解せない。はい!
分からない事なら答えます。」
「その地位とか名誉のためとか
言っていたが
俺はそんなの無いし興味もない。」
すると久坂は、苦笑する。
「そこをツッコムのか・・・
えーと、そうだね。
えーーと、由利くんて、
体裁を気にするよね。」
「体裁?
はっ、それこそバカな!
俺が周りの評価を気にする矮小な男だと
思っていたのか?」
観察眼は、無いようだな。
ここまで言っていて体裁など。
「由利くんは、チヤホヤされるのが
苦手でけっこう気にしているよね。」
「そんな訳がないと思うが?」
確かにそんなリアクションしていた。
今日の出来事を見ていたの訊きたいが
それでも検討違いな見解だな。
あまり気にしていない俺は。
「うん、認めないよね。
分かってたよ・・・はぁ。」
「おい!
何故そこでため息して
雑に答えるんだ!?」
青息吐息するの!?
こっちが呆れているのに
なぜ奴が呆れているのか納得ができない。
そんなことをしていると誰かが
憎悪の視線の気配に気づき
そちらを見ると・・・
金髪碧眼の少女が頬を膨らませ
怒り心頭である。
ここに入ってから一言も挨拶などなく俺達は
入り、怒っているのかもしれない。
「・・・・・なに?」
この一人の部員の不機嫌な少女は、
闖入者に冷たくいい放つ言葉。
悪いのは明確的に俺達なので
俺は会釈する。
「わるい。
騒がしたな、今すぐ出ていく!
久坂ほら行くぞ。
・・・・・なにをフリーズしているんだ?」
何故か此方に驚愕な表情で固まっている。
なにかの漫才の練習だろうか?
「だ、だって普通に謝って・・・」
「そりゃ、失礼なことをしたら
謝るだろ普通に。」
「そ、そうだけど・・・ちょっと以外で。」
「いい加減にしてよーー!!?」
金髪部員の怒りの咆哮。
「どわぁ!」
「キャー!」
驚く俺達は会話を中断し、俺達は
彼女の方に視線を向ける。
「わたしの・・・・・・・・
わたしのあっちゃんと
痴話喧嘩を見せて何が目的なの貴方!」
俺の方に射ぬくような強い
眼差しで駆け寄る。
俺は余りにも剣幕に後ろに下がっていき
壁にぶつかり至近距離で猛禽類並の
小柄の美少女に俺も睨み返す。
内心はとても怖い。
(コイツ!
なんて気迫なんだ。
か弱いそうに見えてもクイズを磨いた
部員のいや、戦士の目か。)
だが解せない。
痴話喧嘩と聞こえたが字面通りの
意味ではないはずだ。
あの会話でそう受け取るなど
ありえないのだから。
そうなるとわたしの部員に
仲良さそうにして時間を浪費したくない
だろうか?
短気すぎる気がするけど
コイツならありうる。
そういう意味だろう。
少ない判断材料で確たる答えという
千里の道をを辿り着けたような気持ち。
俺は、不敵な笑みで言う。
「そう怒らないでもらおう。
俺は、ここで見学に来ただけなんだ。」
「・・・見学?」
金髪美少女は、久坂を向き
その久坂は、スマイルで頷き口を開く。
「そうなの!
決ーーして、痴話喧嘩じゃないから。」
さらに解せないのが痴話喧嘩の
ところで大声で強めで否定する。
・・・分かっている。
自分が下手をすると
そのへんの美少女よりも美貌に自信があって
俺に痴話喧嘩なんて言われて癪だから
強めの言葉。
少しの間ができ、久坂は、続く話を。
「彼は、
同い年の
わたしに勝ったとんでもない
人なんだよ。」
なんだか称賛されている。
気のせいだろうか?
前に秘密するからと約束したしたの
だけど・・・。
「・・・あっちゃん。
なんだか落ち込んでいるのだけど。」
「えっ!ど、どうしたの?
気分が悪くなったの。」
二人が心配そうに俺を見る。
・・・だって、言わないと約束して
勢いに任せた君が発言で疲れたのだから。
「・・・・・なんでもない。
気にしないでくれ。」
「で、でも。」
「久坂、俺は大丈夫だ。
だから気にしないでくれ。」
「う、うん。」
不安げな久坂と突然落ち込んでいる
俺に憐憫な眼差しの美少女部員さん。
「そ、それじゃ説明するね。
由利くん。
彼女は、エリーゼ・アダムス。
スクールクイズランクSで
アメリカハーフなんだ!」
「はっきり言うと貴方には、
あっちゃんが負けたなんて今でも
信じれないけど
戦力が欲しいし歓迎するわ。」
その傲岸不遜な態度は歓迎とは
言えないとツッコミそうになるが
またも激昂されると厄介だし
やめるか。
それと、なんとなく優しくなったような?
それよりも俺の事を戦力と言っていたのが
嫌な予感しかしない。
ここは・・・
「そうなんだ。
俺は、たまたま久坂にクイズ解答
させないように仲間を使ったりして
妨害させまくっただけの
ザコなんだ。
だから分不相応なので出ていきます。」
もちろんそんなことをしていないが
久坂の奴まさかここで
部員として加入させようとしていたのは。
そう考える由利の見解は当たっていた。
だが一度、踏み込んだ根城はなかなか
出られないことを。
「貴方・・・あっちゃんにそんな
汚い手を使うなんて・・・・・
この外道!
わたしが仇を討ってみせる!」
・・・・・・・・・。
「「えええぇぇぇぇぇっ!?」」
ハモる俺と久坂。
久坂は、俺に寄って小声で喋る。
「ねぇ、どうしてそんな嘘をつくの?
煽ったの!」
「なんとかして、出ようとして
こんなことをしました・・・。」
部員として回避の結果がアレで
久坂にもなんだか申し訳ない気持ちになる。
汚い手で負けた相手に強く薦める人なんて
異常すぎる人にさせてしまって。
「こんにちは。」
入り口と振り返ると茶髪
ミディアムヘアのイケメンがドアに
体重を乗せていて
挨拶をした。
「あっ、はい。
こんにちは・・・。」
反射的に俺は、挨拶する。
久坂は、前に出てそして振り向き彼に
手を広げ向ける。
「彼はこの部員の
安藤この目が悪そうなのが
由利騎魅正。
由利くんは、わたしに勝ったんだよ。」
またもそれを言うのですか。
もういいですけどね。その称賛。
それと、目が悪いのは失礼だぞ。
「・・・まさか部長に勝つなんて
由利スゴいんだね。」
手を向けるランクSさんの安藤。
・・・・・これ、拍手だよな?
掴むと強く握り上下を動かす。
元気だな。
「大したことじゃない。
不意打ちで勝ったみたいなものだからな。」
「それでも、スゴいよ。
俺なんて一度も勝ったことなんて
ないからなぁ。」
フレンドリーに笑って話す安藤。
彼は、一般的にリア充と呼ばれる種族だろうな。クイズランク関係なく。
「どう、由利くん。」
久坂篤は、やや元気さと冷静も混じった
声音。彼女は、黒板に歩きそして
振り返ると、無駄に厳粛な雰囲気を醸し
頬を上げて、声高に言う・・・前に。
「俺は、入らないぞ!」
一瞬のフリーズ。静寂が続く・・・
お、俺はわるくないぞ!最初から入るなんて
一言も素振りさえもしていないのだから。
「・・・この一年クイズ部の最後の
メンバーを探して、探して・・・
そしてようやく見つけた。
暫定兼雑用係として貴方を
この部に入ってくれませんか?
もちろんいつ辞めてもあまいません。」
強い意思を持って懇願する。
俺の言葉に強引に聞かない事に徹する
ことが無かったら感動していた
かもしれないが。
この久坂がどんな熱い思いで
いるかは、まだ分からずままだが
他にも強い奴に熱い戦いがあるなら
俺の答えは決まった。
「いいぜ!その誘い乗ってやるよ。」
俺がそう答えるとエリーゼは
納得いかず仕方なさそうにして、
リア充の安藤は、おぉー!
と嬉しそうに笑い
二人はパチパチと拍手するが
誘った当人はポカンと言葉に信じられず
呆けていた。そんなに驚くか?
「おい!
久坂、なぜ驚くんだ。」
「だ、だってここから根拠と熱意で
説得する策をいくつか練っていたから
こんなに早く承諾なんて・・・
思わなくて。」
確かに予想の斜め上すぎる発言なのは
俺も自覚しているけど、
驚き過ぎな気がする。
「部長そろそろ例の一言を!」
安藤は、久坂に一言を催促する。
「うん、そうだね。
ようこそクイズ部へ!」
両手を広げ俺を歓迎する言葉だった。
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