第3話さあ、魂を揺さぶる戦いをしようぜ!
「次の二人のどちらさんが
わたしの相手かな?」
次のクイズをするのを心を踊るランクS。
この教室にランクSを獲得した3人を
発表していた。
俺はその発表には興味がないので
教科書で
告白敢行したイケメンさんは、走っていき
一人は分かったが残りの二人が誰なのか分からないし、どうでもいいと今でもそう。
人垣の複数的な個人は
圧勝したと思われし存在の一言に
静寂に包まれる。
なにを思ったか体育会系の男が前に出る。
「いないのか、いるのか・・・
どっちなんだ!」
怒声って短気にもあるだろ。
周りは知っていて
「ふん、もう行きましょう久坂さん。」
「うーん、そうだね。」
久坂とその取り巻きは、
次の教室に向かおうとする。
(ランクSでも圧倒するほどの
実力か・・・おもしろい!)
奴なら俺の望む熱い戦いができる
かもしれない。
そうと決めれば実行。
「待って!次の相手は俺だ。」
俺の言葉に振り返る。
挑発に乗ったかと不敵な笑みをする体育会系の人さん(名前を知らない)。
久坂の方はやっと来たーー!
といわんばかりの嬉しそうな顔。
だがクラスメイトは、怪訝な反応する。
「あれ?
アイツのランクってどれくらいなんだ?」
「知らないけど、あの自信は
Aだろう?」
体育会系と他の取り巻きもその声に
聞こえ、怪訝が感染したようになる。
「お前のランクは、どれくらいなんだ?」
ランクが気になるなんて
つまんない事を聞く奴だまぁいいけど
さっさと答えれば。
「ランクE。」
沈黙する教室、時間が停止したようだ。
「・・・も、もう一度だけ
言ってもらっていいか?」
体育会系の男の台詞に俺は辟易する。
「Eだ。」
俺の言葉が周囲が動き始めるそして
大爆笑する。
「アッハハ、まさか最下位が
挑もうとしているよ。」
「ランクE・・・アッハハハ!」
最下位だと知れば嘲笑の轟音に
俺は耳を塞ぐ。
(うるさいなぁ。)
ようやく収まるとその男は俺を
軽視な眼差しを向ける。
「身の程をしれよ、ザコが!」
(まさか最下位になると
この扱いとは驚きだな。)
ランクぐらいで差別するなんて
バカな奴が多いんだな本質が見えていない。
おそらくこんな
いじめやパワハラなどが、
根絶できず終わりが見えないのだろう。
まるで感染病ごとく周りにも患い
増やしていく。
そして、社会や人を停滞していき
貢献とは真逆の妨害していく。
そして、解決方法は見えるようで
見えない問題だろう。
「
それはヒドイよ。」
久坂が言うと取り巻きと秋田くんは、
大人しく従う・・・イヤ違ったようだ。
その代わり睨みと蔑みで見てくる。
「すみません久坂さん・・・
お前!久坂さんの慈悲に感謝するんだな。」
顔は怒り心頭な秋田くんと呼ばれる
体育会系さん。
さて俺は最近、熱くなる強敵と
戦えていないからなぁ。
(どうやら頭が上がらないのか。
そこまでして、いじめをやるなんて
バカ過ぎるなぁ。
それよりも俺は熱い勝負がしたい。)
心が昂り剣戟を交えるような解答し
魂が熱くなる熾烈で油断すれば
終わるような戦いが俺はしたい!
あの女とならそんな戦いができるかも
しれない。
「分かった、分かったから、
そろそろ奴と対戦してほしいのだけど?」
俺の言葉にまたも沈黙。
体育会系の男――もとい秋田くんは、
怒りが顔に徐々に出てくる。
「ザコのくせに・・・偉そうに!」
「悪いが俺の相手してほしいのは
そこの奴だ!」
久坂に指をさすと他の取り巻き等も
激昂した。えっ、お前達が怒るのそれ?
「何様だ!」「偉そうだぞ!」
「み、みんな落ち着いて!君も
刺激しないで・・・ねぇ」
久坂は必死に止めようと俺に笑顔で
やんわりと言う。
まったく、取り巻きが主に
迷惑かけるとは不忠なりだぞ。
「分かった、分かった、
だから対戦してくれ。」
「分かってねぇじゃねぇか!」
「だから、刺激しないでよー!」
久坂は間に入って
これ以上は、進ませないと両手を
俺達の前に向ける。
・・・話が進まないなあ。
久坂は俺に振り向き答える。
「わるいけど、わたしは対戦は
出来ないよ。」
「俺は強い。
おそらくこの取り巻きやお前よりも。」
「そんなに言うなら
俺が相手にしてやるよ!」
「お願いだから、
でぇぇぇーー!!」
まだまだ怒っている取り巻き筆頭の
秋田の熊さんに
久坂は、なんとか止めようとしていて
客観的に見たら混沌過ぎるな・・・これは。
本当に話が進まないにもあるなぁ、
相手を変えるしかないか。
「分かった・・・
お前たち取り巻きで我慢するよ。
ハァー・・・・・一応として
強いと期待するよ、君たち。」
「・・・それは、俺と挑むことか?」
その問いには、
俺は頷きイエスと返事する。
秋田くんは、学校支給の
タブレットを取り出す。
「圧勝してやるよ。
・・・あと、おまえ俺は取り巻きとか
呼ぶな!」
「分かったよ。
どのクイズアプリで勝負する?」
「そんなの一番人気のクイズ烈戦しか
ないだろ!」
この時代になってからクイズアプリが
激増して充実していき発展した。
そしてこのアプリはランキング戦など
あって大人気。
誰でも一度は遊んだことはある!有名すぎて
頻繁に使用するフレーズほどに。
ラインの次ぐらいか以上に。
そして
賞金まで出るのもある。
秋田くんは、さらに言葉を続ける。
「あと、俺が勝ったら
土下座をしてもらおうか?」
土下座を要求するなんて初めて聞いた。
「なら俺も条件を言っていいか?」
「ああ、いいぜ。」
「久坂の奴を戦わせてもらう。」
「どうせ、俺が勝つが約束してやるよ。」
そうか、話が進んだやっと。
「それと、この対戦だが残りの8人、
お前の仲間を参加しろ。」
「・・・・・は!?」
またも、理解するために思考回路が遅い。
「その条件を呑まないなら
土下座は、しない。」
俺の言葉に呆気する。
このアプリでは最大10人で対戦できる。
その残りを8人追加しろと言えば
1対9の戦いになる。
「・・・後悔するなよ。」
「ああ。」
近くのイスに座り準備を始める。
「・・・えーと、わたしは、どうすれば
いいんだろう。」
勝手に話が進まれランクSの大主役の久坂は
しどろもどろになるのだった。
俺は、ルーム番号を伝え全員
ジャンルの選択に入りランダムと押す。
「「なっ!」」
「おまえ得意ジャンルを選ばなくて
いいのかよ。」
秋田くんの言葉は、
選択者の得意ジャンルを選び
有利にするチャンスをわざわざ
捨てることを言っているのだ。
「ランダム以外は、平等じゃない・・・
だろ?」
俺の返事に怒りではなく飽きれる。
「ハァー、そうかよ。」
次は難易度の設定。
1から100まである。
その難易度を俺は軽く70ぐらいにした。
「「「はぁーー!!?」」」
うるさいな一々、
この難易度で驚くことなのか?
「おまえ・・・これ、
高すぎないか?」
「そうか?」
またも秋田くんが間違いかと確認じゃない
のか訊かれ生返事する。
決定を押し、ポップなBGMが流れ
画面には
ジャンル;日本史・漢字・国語
クイズでよく問題として選ばれるジャンル。
歴史のクイズの頻出するのは
国内の歴史がとくに多い。
それはさておき一問目は
掃除と清掃の違いを入力せよ
っと表示されている。
(まっ、一問目だからこの程度だな。)
他のプレイヤーやその画面を観る傍観者は
「えっ、同じじゃないの?」
「わ、わからん。」
一問目なのに分からない言葉がけっこう
飛んでくる。
そうか?ならこれは
少し難しいくらいだろう。
知っている事は簡単だと
頭が自動的に自然な流れで
判断し、常識となる。
しかし知らない人からは
不思議に思ったりする。
知識が増えてからそういうのが経験が
増えた。
さておき答えを入力しよう。
掃除は、汚れた場所をキレイにする。
清掃は、キレイなっている意味。
つまり、汚れがある所が
掃除という言葉を使うのだ。
その逆に目立った汚れがないキレイな
所をさらにキレイにする行動を起こすのが
清掃だ。そういう訳で
入力を終える。
このアプリのAIは最新鋭を
搭載していて入力を皆が違った入力しても
中身が一緒であれば
正解する性格的な判断できる。
全員が入力を終えると
ドドドっとBGMが教室が響き渡り
正解者は10人中3人。
余りにも間違えた人数に俺は
この結果につい呟いてしまう。
「偉そうな割にこの程度なのか。」
「「っ!」」
間違えたとおぼしき者が
悔しそうにするのが伝わる。
それからは、一方的な戦いだった。
(
夏の陣で使用された銃なんて
正解者は俺一人。
(この[天信翁]の読み方・・・アホウドリだな。)
正解者一人。ちなみに鳥の名前。
(次は・・・[鱶鰭]の漢字かフカヒレだな。)
正解者は俺のみの一人。
最終問題も終わり
結果発表を見ずとも分かりきっている
教室ではただただ静かだった。
一位が俺で二位などの点数の差が
著しいくかけ離れている。
もはや二位ではなく最下位のような点数。
「よし、もういいだろう。
これで実力理解しただろう。」
「・・・・。」
秋田くん達の取り巻きさんは
沈鬱で画面をじっと見ていて、
傍観者は目を見開きひどく別の言い方を
すれば大げさに驚く。
「・・・スゴい。」
だが一人だけ非常に感激する者がいる。
久坂篤その人だ。
「君、スゴい回答率なんだね!
わたし驚いたよ。」
この全問正解に心を踊るとは・・・
さらに期待が増していく。
コイツは・・・強い!
「それは、どうも。
で、戦ってくれるか?」
「もちろん。
でも聞かせてほしいのだけど
貴方の名は?」
そういや名乗っていなかったか。
「俺は
「きみまさ・・・うん!
よろしくね由利くん。」
「ああ、久坂篤。」
久坂は、首を傾げ不思議そうにする。
「あれ?わたしって名乗った」
「いや、あんなに教室中を響かせるほど
名乗っていただろう?」
「あっ!そうだね。あははは」
なんだか抜けている人だな。
でもクイズの強さは間違いないだろう。
久坂は、一度戻したタブレットを
鞄から出し操作する。
「さあ、始めよう!」
その言葉に俺の魂は、点火する。
「ああ、そうだな。」
ようやく強者と戦える高揚感が
俺の望む戦いが始まろうとする。
「さあ、魂を揺さぶる戦いをしようぜ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます