シットリ派?それともホクホク派?

 秋の野菜といえば、そう南瓜です。今年も大量の南瓜が採れ、その保管場所として今まで小屋を使っていましたが、凍結などの心配からウチのマンションで試すことになりました。


 昔小屋を建てる前は妻の実家があり、その台所にはむろがあった話は過去に書きましたが、それが小屋に変わり室が無いため、発泡スチロール容器に毛布を巻いたり、冷蔵庫に入れたり(凍らせないため)と工夫をしてきましたが、小屋の冷蔵庫は小さなもので、大量に採れる南瓜の一部しか保存が出来ません。

 だったらウチのマンションのベランダとかトランクルームで保存してみようということで、目下大量の南瓜が持ち込まれています(汗)。

 すでに畑で乾燥を済ませた南瓜ですから、切ってすぐに食べれる状態。だったら少しくらいは調理して食べて行こうということに。


 そもそも妻は大の南瓜好き、もう数えきれないほど南瓜を煮付けてきましたが、何度も教えたことにより、最近ようやく自分で煮ることが出来るようになしりました。

 南瓜の煮付けといえば、水分多めのシットリに煮るのと、水分少なめの栗のようにホクホクに煮る2通りに分かれるかと思います。

 僕の家では子供のころからシットリ派でしたから、当然僕が作るレシピもシットリ仕上げになるのですが、妻の実家ではホクホクに仕上げるのが定番だったそうです。

 そんなことも知らず、僕は僕の頭の中のレシピで作りますから、当然シットリネットリな南瓜の煮付けになるのですが、実は妻はホクホクではなくシットリの方が好きだったようです。ホクホクは口の中の水分持っていかれて喉つまりしそうなのでたくさん食べれないというのが本音のようですが(笑)。

 そんなわけで妻が作る南瓜の煮付けも、シットリ仕上げになるのは当然ですが、味付けも僕直伝ですから、僕の母親が作っていたものと同じような味になります。


 何度か僕が作った南瓜の煮付けを妻の実家に持って行ったことがあるのですが、僕の味付けはちょっと甘く感じるようでした。それもそのはず、甘党の父が好む味ですから当然砂糖も入ってるので、お醤油と甘みは南瓜の甘味のみで仕上げる妻の実家の味とはかなり違うのです。

 それでも妻は僕の味が好きなようで、こういうところは僕の、いや結果的には”旦那の家の味”を引きついているという事になります。

 まぁ先だって無くなった僕の母からではなく、その息子から教わるっていうのは現代っぽい感じですけどね(笑)。

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