頂き物キャンペーン

 小屋がある地域は札幌近郊ですが、基本周りは農地が多く、ウチの土地も元は畑で現在は種別変更で雑種地やら宅地となっています。


 ウチの小屋の周りには、使っていない土地もあり、遊ばせておくのも勿体ないという事で、義父ちゃんの囲碁仲間のおじさんに一部を貸してあげて、色んなものを作っています。

 基本はウチで作ってる野菜と大体同じなのですが、ウチでは作っていないものもあり、収穫時期にはおすそ分けなんかもあります。で、先日頂いたのが、カンロ(まくわうり)でした。

 皆さん知ってますかね、カンロって果物(果実的野菜)。僕は子供のころよく食べた記憶がありますが、味はというと・・・そうですねぇ、未慣熟なメロンに似てるかな?

 未慣熟なメロンということは、メロンに比べてイマイチ甘味が無い感じですね。昔もメロンはありましたが、メロンは価格的にだいぶお高く、そういう意味ではカンロはまだ買いやすかったのだと思います。

 個人的には、食べた後も口の中に甘さが残らず、それでいて甘みも感じるので、嫌いじゃなかったんですが、最近はあまり見かけなくなってました。

 冷蔵庫で良く冷やし皮を剥いて食べましたが、一気に子供のころを思い出す味が口いっぱいに広がります。


『ウチはさ、あまり裕福じゃなかったから、夏の果物といえばこのカンロだったんだよねぇ』

『う~ん、私はあまり食べたこと無いかも』

『甘味はメロンに比べて無いけど、なんていうか、和の果物って感じで結構好きなんだよね』


 そんな妻に切り分けたカンロを食べさせると、一切れ食べで


『うーん、もう良いかな(笑)』


 ま、甘いもの好きな人には、少し物足りないんでしょうね(汗)。


 畑で採れたものを知人におすそ分けするようになると、そのお返しが帰ってくることもあります。


 ネコおばさんから貰った桃もそろそろ食べ時、これも傷む前に食べることにします。ま、カンロを食べた後という事もあり、甘さを一層強く感じてとても美味。


 そして頂き物として、現在ニンジンが大量にあります。


 たまたま野菜を持って行った妻の友人のところに、知り合いから大量にニンジンが送られてきたそうで、あまりニンジンが得意で無い人だそうで、かなり大量に貰ってきました。

 ちょうど賞味期限が切れそうな卵があったので、ある程度はニンジンシリシリでも作ろうと思いますが、そんなんでは使いきれないくらいな量。

 だったら、ウチの大量のプチトマトを分けるついでに、このジンジンも付けちゃおうという事で、妻は朝から紙袋いっぱいに野菜を持っていきました。


 僕は北海道の中で一番大きな都市に住んでいますが、そこは都道府県別食料自給率ナンバーワンの北海道です。札幌市の自給率がそんなに高くなくとも、道内で農家と繋がっている人は結構いるはずで、そんな人たちとの繋がりで、まるで物々交換のような感じがしてきます(笑)。


 とてもありがたいことなのですが、食べきれない野菜をおすそ分けしてるのに、同じくらいのお土産を貰ってくるのでは、在庫過多の問題はあまり解決できてない気がします(苦笑)。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る