早い者勝ち

 いよいよ秋の味覚、とうきび(標準語ではとうもろこしかな)が実を付け始めました。


 そして昨日は初物、さっそく妻が大鍋で茹でてくれます。一般的に野菜は朝採れが美味しいといいますが、それはちゃんとした理由があります。ま、理由の方は各自Google先生に聞いてもらうとして(おい)、では会社帰りに採ったとうきびは美味しくないかと言うと、これは微妙だと思っています。

 朝採れとうきびを会社帰りにスーパーで買うのと、会社帰りの夕方に採ったものを1時間以内に茹で上げるのでは、いい勝負じゃないかなと。

 僕は無類のとうきび好きなので、晩御飯食べた後でも1~2本ぺろりと平らげてしまいますが、まだまだ収穫初期ですから、とうきびの実はやや小さめ。

 それでも先日頂いた、畑を貸しているおじさんのとうきびよりは、実がしっかりしていて食べやすかったです。


 さて、とうきびについては、毎年野生動物との戦いです。去年は電気柵導入でかなり防げましたが、今年は様子が違うようです。

 今週の月曜日は僕も一緒に、火曜日は妻が小屋に行っているのですが、その両日とも罠にしっかり掛かっていました。

 何がって?それは毎年とうきびを狙いに来る野生動物、アライグマです(汗)。

 アライグマと言えば、年齢層にもよりますが真っ先に”ラスカル”を思い浮かべる人が多いと思います。まぁ、絵的にはとても可愛いですが、あのアニメの最終回近くになると、ラスカルの野生の面が出てきて、泣く泣くスターリング少年が自然に返すのが最終回だったと記憶しています。

 子供ながらに、なんで自然に返しちゃうんだろうと思ったものですが、それはアニメ上のラスカルをアライグマだと認識してしまっていたからです。

 ぶっちゃけ、リアルアライグマは引くほど狂暴ですから・・・。


 もうね、罠にかかってるアライグマの状況は、初めてお風呂に入る野良猫の非じゃないです(すいません、ネコ飼いしか分からない表現で)。

 ちなみに猫は元来水が苦手なので、風呂場で水に濡らされようものなら、流血戦を覚悟する必要がありますが、そんなお風呂嫌いのネコが暴れるより、かなり怖いです。(ちなみにウチのネコズが小さいころからお風呂慣れしてるので、大人しいもんです)

 安全だと分かっていても、罠に近寄りたくないくらいの暴れっぷりですから。もしアライグマだとしらずに、あの暴れ方と声を聴いたら、僕ならエゾデビルって名前つけますね(笑)。


 もともと田舎ですから、タヌキやキタキツネは良く出ますが、アライグマって外来種で、これがまた近年異常に増殖していて、農作物にかなり被害を出しているのが現状です。この罠もご近所さん(といっても歩いて行こうと思える距離ではない)の農家さんが仕掛けてくれたものです。

 ウチは趣味の畑ですが農家さんは仕事です、あ~やられたぁ~じゃ済みませんしね。

 今年は樹脂の網と電気柵の2本立てで挑んでいたのですが、何匹かの強者がこの両方を突破して、何本かのとうきびの美味しいところひと齧りされていました。


 ひどい年には7割ほどやられてしまった年もあったので、これからは義父ちゃんも気が気で無くなる季節。

 こんなこと言ったら義父ちゃんに怒られますが、大量に実を付けてる西瓜の方に釣られてくれれば良いのですが、なぜか甘いのに西瓜は人気無いようです(笑)。


 さて今年は、どのくらいとうきびを食べることが出来るかな?


 

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