こういうことか

 先日反射的に大量に買った生ホッケを煮付けたんですが、沸騰したお湯に砂糖を入れた時点で醤油が足りないことに気づきました。


 ウチでは刺身等に使う醤油と、調理用の醤油を分けて使っています。当然刺身やお寿司には今はやりの生醤油なましょうゆ(あの空気と触れない容器のやつ)、調理には普通の醤油。生醤油は冷蔵室の棚、普通の醤油は野菜室に入っていて、900mlの容器を使いまわし、少なくなったら納戸に保管している1.8Lの容器から補充します。

 そろそろ野菜室に保管している普通の醤油が少なくなったので、補充しないとダメだなと妻に声を


『お姉さん、ちょっと醤油補充してくれる?』

『いいよー』


 そう言って納戸の中をガサゴソ・・・ガサゴソ・・・


『あれぇ?醤油まだあったと思ったら、2本とも麺つゆだった(笑)』

『マジかっ!(笑)』

『醤油全然無いの?』

『いや、少しだけあるけどちょっと足りないんだよ』


 この時点で、この夫婦に生醤油を使うという概念がありません。だって勿体ないから(笑)。

 とりあえず残ってる醤油を全部使い煮付けを開始、煮汁の色、香りともに明らかに足りてません。


『仕方ないから、麺つゆでも使うか・・・すでに砂糖が入ってるから甘くなっちゃうと思うけど』

『うん、まかせる』


 そんなわけで落し蓋をし煮込んでいき、そろそろ味を調える段階になり、麺つゆを投入。見た目はいつもの煮付けっぽくなってるし、香りも思ったより甘ったるくない。そのまま煮詰めていきフィニッシュ!

 魚の煮付けは、出来立ても美味しいですが、粗熱が取れ味が入るとさらに美味しくなるわけで、そのままタッパーにすべて移し翌朝以降のおかずにすることに。


 翌朝、昨日作ったホッケの煮付けと味噌汁あとはご飯という、ザ・和食な朝食。妻は魚の食べ方がアレなので、骨の少ない身のしっぽの方、僕は腹の方をそれぞれ食べますが、きっと甘いだろうなと思っていた煮付けが、意外と良い仕上がりになっていてビックリ!

 たぶん、これって麺つゆに含まれている出汁の効果だと思うのですが、こんなに美味しく感じるとは・・・僕の味付けは母の味付けであり、魚の煮付けに出汁なんか入れないので、僕もそういう調理の仕方になっているのですが、出汁を使わない代わりに通常なら砂糖に三温糖やザラメを使っていますが、ここ数ヶ月は妻の実家のタンスから発見された普通の上白糖を使っているため、なんとなく味に深みが無いような感じでした。この味に麺つゆが入ることでコクと旨味が足されたことで、いつもの煮付けの味にすごく近くなっていました。


 最近のレシピサイトなどでは、麺つゆだけで〇〇みたいな、簡単な味付けがたくさん投稿されてたりしますが、時間を掛けずに味に深みが出るので、なるほど人気なんだろうと思いましたが、僕はなんせ古い人間なのでやっぱり砂糖(三温糖・ザラメ)と醤油の味付けをしていくと思います(笑)。


 でも煮付けや煮物での味付けに悩んでる人は、一度麺つゆを使ってみるのも良いかもしれませんね。

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