うーん、そう来たか

 昨日は妻が自宅勤務、帰りしなちょっとだけ仕事で問題があったので、少しだけ残業して帰宅。とはいえ、まだ外は明るい時間帯でしたが(笑)。


 今日は面倒だから、”冷凍みよしの餃子”を焼いて食べようと考えながらマンションの上りエレベーターに乗ってました。

 玄関のカギを開け照明をつけると、引き戸の向こうの廊下にある、ちょっとした飾り棚の上に弟ネコが置物のように待っててくれました。妻が家にいるのに、ネコが迎えに来ることってあまり無いことなので、ちょっとうれしい(笑)。

 弟のネコのお尻の下を触ると、ほんのり暖かくなっていたので、玄関が開く音を聞いて慌てて来たのではなく、結構前からここに居たんだなぁ。

 で、妻の方はまだテーブルの上に仕事道具を広げて、声だけ


『おかえり~』

 

 仕事が大変なのはわかる。でも、ちょっとはネコを見習っても罰は当たらないのでは無いでしょうか?(笑)。


『ご飯は?』

『まだ食べてない』

『だよねー、今日は餃子にする予定』

『ごめーん、ご飯研ぐの忘れてたー』(棒読み)

『あ、そうですか』

『でも、お兄さんの分はあるから、お兄さんは米食べて良いよ』

『お姉さんは何食べるの?』

『カップラーメン(笑)』


 いや、自宅に居ながら晩御飯がカップラーメンって・・・さすがに看過出来ないでしょ。


『うーん、そういえばホッケって全部食べちゃった?』

『まだ半分残ってるよ』

『それじゃ、僕はご飯とホッケを食べるから、お姉さんはラーメン作るね』

『おっ!同じ麺でも本格的なやつだ』

『もやしも1袋残ってたから・・・でも挽肉が無いからウインナーのみじん切りになるよ?』

『全然オッケーです!』


 このように、僕が仕事の合間に考える献立計画を、綺麗にひっくり返してくれることも、別に珍しく無いことなんです。


 妻は数年前くらいから、『定年まで仕事したく無いなぁ』とか『早期退職の方が退職金良いんだよ』など、仕事辞めたいアピールが強くなってきていますが、もちろんお金のこともありますが、それを決意出来ない理由に


『仕事辞めたら家にいるんだから、炊事しないといけない』


のが、一番の理由らしいです。


 流石に専業主婦になってまで、旦那に炊事を頼む、いや炊事してくれる旦那の帰りを待つという状態は、自分自身で許せない様です。


 でも、自宅勤務なのにお米炊き忘れるのと、あまり違いは無いような気がするんですけどねぇ(笑)。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る