考えが一致した日
さて、日曜日は(僕は)久しぶりに小屋に行って、妻と一仕事してきました。
仕事と言ってもたいしたことでは無く、今まで小屋にある家電は、電子レンジ、冷蔵庫、ラジオ(昭和のラジカセ、カセット部分は動きません)しかなかったのですが、液晶テレビを取り付けに行ったのでした。
今まで小屋にテレビなど無くとも、何も問題無かったのですが、今年は去年を振り返り、妻が毎週末両親を小屋に送り迎えするのが大変になってきたということで、金曜の夜または土曜に小屋に連れていき、翌日畑仕事を終えた両親を迎えに行こうという算段です。
するといつも日帰りだった両親、特に義母ちゃんは夜暇を持て余し、それを理由に小屋に泊まりたがらない可能性があるようです。
義母ちゃんが小屋に行かないということは、義父ちゃんも小屋に行けないということになるため、テレビ関係のお金は妻の実家から提供されています。
小さな小屋ですが、妻の実家の居間よりは腰を掛けている位置からテレビまでの距離があるため、結局43インチのテレビを購入。一足先に量販店から小屋に運んでおきました。
問題はテレビをどこに付けるか?ということですが、テレビ台になるようなものも有りませんし、さすがに床に置くのは場所を取るし結構見難いものです。
また、めったに使わないとはいえ、冷え込む北海道の夜に石油ストーブを使うことが想定されるため、設置場所には気を遣うことになります。
検討した結果、壁掛け用部材を購入し壁に取り付けることにしました。
材料が大方揃ったので、実際に小屋へ取り付けに行ったのがお昼ちょっと前、移動してすぐに
『おなか減った~、なんか買っていく~』
と助手席で騒ぐので、途中のローソンに寄り道。
バスクチーズケーキときび団子を買ってきて、小屋に付いたらさっそくチーズケーキを食べてました(笑)。あ、きび団子って長方形の形をした、お菓子的なものですよ。あれは全国区なんだろうか?
僕はその間にテレビの取り付け準備を進めます。
テレビ本体の取り付けは、さほど難しくないのですがひとつだけ問題が。
それまでテレビなど無いわけですから、テレビアンテナも当然無いわけです(汗)。
そして積雪期間は小屋に行くことがほとんどないので、良く屋根の上に立っている魚の骨(笑)のようなUHFアンテナ(地デジ化で地上波はすべてUHFになりました)を立てた場合、冬の積雪と強風でアンテナがどっかに飛んで行ってしまう可能性があるのです。まぁ住んでりゃ雪下ろしとかしながら、状況を判断できるんですが、アンテナのためだけに真冬小屋に行きたくないですしね。
そんなわけで、今はおしゃれなボックス型のアンテナがありまして、それをアマゾンで購入し、本来は屋外に取り付けるものですが、あわよくば屋内で何とかなれば冬の心配もありませんし、何といってもN〇Kの集金員にもバレません(笑)。
ま、これは冗談で義父ちゃんが事務所用(半額らしい)として追加契約するらしいのですが、やはり外からは小屋の中に価値のありそうなものがあるのを知らしめたくないという気持ちもあり、屋内でチャンレンジしました。
結果、ロフトの一番送信局よりの壁に立てかけただけで、電波強度が振り切れるくらい電波状態が良好なことがわかり、最終取り付けのためにホームセンターにちょっとした部品を買い出しに出ました。
小屋に戻る道すがら、満を持してきび団子を取り出す妻、アメリカの少年がスニッカーズを齧るがごとく、妻もきび団子に齧りつきます。
『かったーい!』
『車の中冷えてたからね、僕は前回の歯の詰め物事件があるので、遠慮しとくよ(笑)』
『美味しいだけど、顎が付かれるよ』
妻にしては珍しくきび団子を完食せずに、1/3を残してまた包装用紙に戻してました。
『そういえばお兄さん、お昼食べてないんじゃなかったっけ?』
『そうだよ』
『お腹すかないの?』
『うーん、そろそろ減って来たかなぁ』
『どうする?もうコンビニも通り過ぎちゃったし』
『あと少しで終わるから、帰りにジョイフルAKに寄って、安売り中の猫砂買って・・・』
『あっ、そしたら隣の”どんぐり”でパン買えるね』
『うん、そのつもりだった、そして車の中で食べちゃおう』
『賛成!』
ちなみに、”どんぐり”とは札幌市内に数店舗展開しているパン屋さんで、品ぞろえも多くて中々美味しいんです。
無事パンを食べた後、帰り道で少しだけ寄り道して、自宅方面に帰るわけですが
『帰りにさぁ、一番近所のスーパーに寄ってほしいんだよね』
『あ、安売りだった”まるごとバナナ”狙い?』
『本当は小屋に行く途中で買おうかと思ったんだけど、お兄さんお昼要らないっていうから、夕方に買おうと思ってたんだ』
『でもさ、この時間だと売り切れてる感が強いんだけど(笑)』
『その可能性はあるけど、とりあえず行ってみてなかったらすぐ別のスーパーに行こう(クリーニング出すため)』
案の定、まるごとバナナは見事売れきれ、それじゃ帰りますかと総菜コーナーの前を通った時、かき揚げが2つ入って半額に(笑)。
『どうする?』
『うん、何となくパンだけじゃ物足りないから蕎麦作ろうっか?』
『蕎麦なら私も入りそう』
この日は天気良かったんですが、最高気温が5℃くらいでして寒かったんですよ(汗)。そして帰宅後、蕎麦を茹でながら隣の鍋で、長ネギと溶き卵の汁を作り、冷え切った体を温めるように完食。
珍しくお互いの食べたいものが一致した一日でした。
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