味チェック

 例のごとく副菜のきんぴらレンコンを作ってた時、そういえば明日は妻が仕事を半休して実家に行く用事があったことを思い出しました。


 相変わらずバイキングの料理並みに大量に作っていたのですが、この日はバリュの”れんこんスライス水煮”を4袋、ニンジン1本をフライパンで炒める訳です。

 すっかり翌日妻が実家に行くことを忘れて、今日はいつも控えめな鷹の爪を多めに入れて、大人の辛さを演出しちゃうぞ!ってな感じで、フライパンをゆすっていました。

 これまたいつも通り、妻が化粧を落として居間に戻ってきたときに


『あっ!』


 って思い出しちゃいました(笑)。


『そういえば、明日午後から実家に行くんだっけ?』

『そうそう、だから会社には一緒に軽自動車で行って、私はバスで帰ってワンボックス使うから』

『それは良いんだけどさ、どうせならコレ(きんぷらレンコン)持ってく?』

『え?良いの?』

『たくさんあるから持ってくのは全然良いんだけど、自分たちで食べるつもりで鷹の爪入れちゃったから、もしかしたら辛いかも?』

『とりあえず食べてみて、大丈夫そうなら持っていくよ』


 そんなわけで、夕食には作り立てのきんぴらレンコンが並ぶわけですが・・・妻は食べているのに辛さの感想を言いません(汗)。


『ちょっとお姉さん、きんぴらの辛さは?(笑)』

『あ、そうだった。このくらい大丈夫じゃない?』

『この前は実家用に少し鷹の爪減らしたんだけど、今回のは結構入ってるよ?』

『そうかなぁ?でもせっかく作ってもらったんだから、文句言わせないよ(笑)』


 ちょっ、き、厳しい発言(笑)。

 確かに親のことを考えると、こういう野菜とか副菜を食べさせれるだけでも助かるとは思ってるんでしょうが、せっかく食べるなら美味しい方が良いに決まってます。

 

 妻は義母ちゃんとそっくり(同じ年齢のころ)と、良く周りから言われてますし、僕も最近はモノの言い方とか似てるなぁって思うんですが、もし自分が先に妻のお世話なることになったら、これまた手厳しい感じになるのかなぁ・・・なんて想像しちゃいました(汗)。

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