介護食

 先日妻が


『父ちゃんが入院とかすることになったら、いよいよ実家で料理しないとダメかなぁ』


とポツリ。


 認知症になった妻の母親は、数年前から炊事することが出来なくなり、今は父ちゃんが炊事をしています。

 毎晩晩酌する人で、酒の肴は決まってイカ刺し、自分でイカ素麺ににて日本酒を一杯飲んでから晩ご飯だったそうで、義父ちゃんはイカ素麺と漬け物くらいしか作れない人だと思っていました。とはいえ、義理の両親も2人暮らしで、ご飯は炊くけど大半はスーパーのお惣菜などで済ませているようです。


 そんな妻の実家の炊事担当が入院やら施設に入ることになれば、母ちゃんのご飯をどうするか?という心配も出てきても、まぁ普通ですね。

 それに一般的に、認知症の人を介護する側の家族の精神的負担もかなり大変で、父ちゃんの息抜き時間を作るために、妻は週末良く実家に行って、父ちゃんが友達と碁をしたり、近くの日帰り温泉に行く時間を作っています。


 どうせ実家に行くなら、ウチのおかず少し持って行けば良いと、最近お年寄りっぽい総菜が多くなった我が家の総菜を、タッパに詰めて持たせてます。


 冒頭


『父ちゃんが入院とかすることになったら、いよいよ実家で料理しないとダメかなぁ』


娘が親を思いやる、心温まる発言ですが、どうしても素直に聞けない部分があったので


『実家で料理をしないとじゃなくて、”実家に料理を持って行かなきゃ”じゃない?(笑)』

『そうとうも言う(笑)』


 気持ちは凄く分かりますが、自宅で出来ないものが急に実家で出来る訳もなく、これで無理してストレスが溜まったあげく、新婚当時にように突然爆発されても困りますしね(汗)。


 そんな訳で今日は帰宅後、自分ち分も含んだ量で、ヒジキ煮とレンコンのキンピラを作って、明日は先日作った助子とつきコンニャクの和え煮を持たせようと思っています。

 こういう時には、一度に大量に作るスタイルが役に立ちますね(笑)。


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