食べ物に対する情熱

 義弟夫婦の話も出たので、妻と義弟の奥さんとの似ているところなど、今回の新年会で話しが聞けたので、ちょっとネタにさせてもらいます(笑)。


 義弟夫婦の面白い話はいっぱい聞けたんですが、その中でも比較的最近のお話し。義弟は昨年、ちょっとした心臓の手術を受けたのですが、その病気が原因で職場から救急車を呼ぶことになったらしい。救急には職場の上司が連絡してくれたらしいのですが、当然消防から配偶者にも連絡がらしい。ちなみに僕も長期出張中に自分で救急車呼んだことがあるけど、大した病気じゃなかったから妻には連絡行かなかった。

 ま、集中治療室に運ばれるくらいになると、そういうことになるのかも知れないですが。


 義弟夫婦も共働きで、奥さんの職場に連絡が行ったのがお昼ちょっと前、当たり前だけど慌てて病院に向かい、1時間ほどで到着。

 症状は落ち着いているけど、まだ集中治療室から出れない状態で、奥さんがこう言ったそうです


『ねぇこれからラーメン食べに行っても良いかな?』


 どうやら義弟の住むマンションに近くに、支店を出していた美味しいお店があったそうで、食べに行こうと思ってたら支店を閉じてしまって、偶然運び込まれた病院の近くに本店があったそうです。


『え?いや、僕は良いけど、病院に人に人声かけた方が良いよ』


 そう言われた奥さんは、看護師さんにその旨伝えに行って、ちょっとして戻って来たそうです。その顔は遠くからでも分かるほど


『ちぇっ!』


 というような顔だったそうです・・・いや、まぁ、普通はダメでしょ(笑)。


 この話しのとき、妻は近くにいなかったので、新年会から帰ってきた日の夜に話しました。

 その日はお互い胃が疲れていたせいか晩御飯が食べれず、とはいっても何となく小腹が減ってるような減ってないような微妙な状態で、新年会からの帰り道にあったロイズ(チョコレートで有名な)のパン屋さんで買ったキッシュと、妻が先日買った半額シール付きのチーズケーキの残りがあるから、それ食べれば十分と言うことで、紅茶を入れてくれて、キッシュとチーズケーキ(ホール15cmの物を6等分にした残り2切れ)を持ってきてくれました。

 僕はそれを食べながら、義弟から聞いた話を妻にすると


『〇〇さん(義弟の奥さん)らしいね(笑)』

『でもお姉さんでも言いそうだよね』

『うーん、流石に集中治療室に入ったらしないかなぁ』


 話をしながら、小ぶり(一口大)なキッシュを平らげ、チーズケーキを一切れを食べたところで、妻がずっとソファーに座ってる僕のそばに立っていて


『凄い勢いで食べてるけど、お腹減ったの?』


 と聞いてきます。


『いや、そんなに急いでないし、それほど減ってないけど・・・』


 そう話す僕を見ず、妻の視線は僕が手に持っているお皿の上の最後のチーズケーキ・・・


『こ、これ食べる?』

『え?いいの?』(まさに棒読み)

『うん、別にもう十分だし』

『実は私の分の紅茶も淹れてあるんだ(笑)』


 僕の手からあっという間にケーキ皿を取ると、テーブルに持って行きカウンターの上に置いてあった紅茶を飲み始めました。


『いや、お姉さんも義弟の奥さんと変わらないと思うけどなぁ』(もちろん心の声です)




 

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