いきなりおでん

 基本は僕が炊事をするのですが、片手で数えれるくらいの種類は妻が担当しています。おでんもその一つです。


 歳をとると段々食べる量が減ると言いますがウチも例外では無く、年末用にいつも通りの量を用意しては、毎年食べきれず持ち越される食材が多くなってます。

 お正月休みのどこかで食べる予定だった宇都宮餃子も、結局手つかず。さらにテレビを買い替えたときに貰ったA5ランクのステーキ肉(5枚セット)も冷凍庫の中で箱に入ったまま。冷凍ホタテ(1kg)も半分も消費できてません。

 まぁいずれも冷凍ものなので日持ちはするので焦ってはいませんが、これだけ食べるものがあれば通常の買い出しも必要ないのですが、生卵が3パック手つかずで残ってたのを見た妻が


『卵たくさんあるし、おでん作ろうかな』


と言い出しました。


 おでんは味も優しいし、正月で疲れた胃にも優しいので、作ることには同意したのですが、まぁ、なんていうか、ウチなので、いっぺんに作る量が半端ない訳です(笑)。

 しかもタケノコ(根曲がりだけ)とはんぺんを買ってきていたにも関わらず、入れ忘れるという失態、歳をとるとこう言うことも多くなってきますよね。

 そんな仕事始めの会社帰りの車内


『ふー連休明けは疲れるねー』

『まぁね、こっちはお姉さんと違って9連休だったから余計に疲れたよ』

『確か今日は筋トレでしょ?面倒だし餃子にしようか?』

『え?昨日なみなみのおでん作ってたよね?』

『あ、そうだった!実家にも持って行ったけど、まだたくさんあるんだった(笑)』


 そんなわけで、2,3日は夕食がおでんになりそうです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る