それでも食べる年越しそば
大晦日は別のエッセイでも書いたように、ネコおばさんと一緒に紅白を見ながらのオードブルとお寿司を食べたのですが、大のテニスすぎのネコおばさんは、課金しなければ見れないBS放送でテニスを見るために、21時ころに帰っていきました。
先輩を車で送った(5分も掛からないくらい)妻が戻り、紅白の続きを
時刻は23時過ぎ、そろそろ年越しそばを食べなければ年が明けてしまうギリギリのライン、気持ちよさそうに寝ている妻に声を掛けました
『お姉さん、そろそろ年越しそば作らないと年変わっちゃうんだけど』
『うぅ~ん、今何時?』
『もう11時過ぎてるよ』
『それじゃ食べようかな?』
『え?今まで寝ててすぐ食べれるの?』
『うん、たぶん食べれる』
『それならこれから作るよ』
出汁用の鶏モモ肉は避けてもらっていたので、それを切って出汁にして、麺を茹でる用のお湯を別の鍋で沸かします。
ウチの年越蕎麦は天ぷら蕎麦と決まっていて(決めたのは妻なんですがね)、ネコおばさんを迎えに行くついでに近所のスーパーで買ってきてあります。
出汁が湧いたら麺を茹でるのですが、妻はうどん好きですが僕は蕎麦好きなので、いつも納戸には乾麺の蕎麦があるので、それを使うつもりでいたんですが、てんぷらと一緒に生蕎麦を買ってきてたので今日はそれを使います。
内容量3人前、もしかしたらネコおばさんもお蕎麦を食べてから帰るかも知れないので人数分はあるのですが、散々オードブルやお寿司を食べ、昼寝(夜寝?)した後に、どう考えても通常の1人前も食べれるわけがありません。
目分量で2人で1.5人前くらいを分けて沸騰した鍋に入れます。さぁあとは茹でた麺を水で洗って丼に盛るだけですが、妻は昼寝の延長戦中です。
『ほら、おねえさん!もうそば出来るよ!』
そう声を掛けると、何とかノロノロ起きて食卓テーブルに座ります。間髪入れず出来立ての年越し天ぷら蕎麦を持って行くと
『今年も1年終わったねぇ』
というと、普通に食べ始めましたよ?
『ほー、寝起きでも食べれるんだ?』
『うん、これ食べないと年越しの感じがしないからね』
『少な目に作ったんだけど食べれる?』
『うーん、何とか食べれると思う』
僕はさっさと食べ終わり、N〇Kの教育チャンネルに変えます。本来なら早朝と深夜に5分だけやってる番組の特番が年を跨いで放送されるので、ここ数年はこの年越し方です(笑)。
そろそろ年越しカウントダウンに差し掛かったころ、妻もようやく年越し蕎麦を食べ終えたようです。
しかし、あれだけ食べて寝て、いきなり年越しそばを食べれるとは思ってませんでしたが、年の終わりも炊事で終わるのでした。
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