お正月料理
以前のエッセイに、最近よくおせち料理の予約のチラシやCMなんかをやっているけど、ウチは基本買いません、的なことを書きましたが、今年は買うことになるかもしれません。
お正月料理の定義が曖昧ですが、ここでは単に「お正月期間に食べる料理」とご理解ください。あくまでもお重に入ったおせち料理とは別の意です。
なぜ買いそうなのかというと、近所のスーパーで栃木県に住む義弟夫婦にお歳暮(というなの物々交換)の新巻き鮭を買いに行ったとき、貰って来たおせち料理のチラシが始まりで、まぁ買わないよなって2人で見たら、二段重や三段重に入ったおせちの他に、お寿司やオードブルなんかもあって、それを見た妻が
『今年はこのお寿司買わない?』
と言い出したからです。
『スーパーのお寿司買うくらいなら、回転ずしのお寿司の方が良くない?』
(北海道の回転すしは超レベル高いと思います)
『それはそうだけど、いつも行く回転すしは遠いし面倒だよ』
『まぁそう言われれば、そうだけどね』
『だから、この三人前のお寿司にしない?』
『三人前かぁ・・・』
『兄さんなら二人前くらい食べれるでしょ?』
『まぁ食べれそうだけどね・・・そういえばネコおばさん(※)は年末どうするのかな?』
『うーん、まだ予定が決まらないんだって』
さてこの「ネコおばさん」とは、妻の職場の先輩だった人で、定年前に早期退職し悠々自適の生活を送っている、近所というかウチのマンションから見える距離のマンションに住んでいる人のことです。
10年ほど前に乳がんになったのですが、治療後無事5年経過したことで本人も僕たち夫婦も喜んでいたのですが、つい最近今度は肺がんが・・・
長生きしてもらわないと困るんです、だってウチのネコズ専属のネコシッターなのですから、数泊の旅行のときもこのネコおばさんがいるからこそ、飼い主は安心して留守に出来る訳なでして。ま、それだけじゃなく、お互い子供もいませんし、何かあった時(胆振東部地震とか災害時なども)、お互いのマンションが見える距離感ですし、ネコおばさんは数年前愛猫とお別れし、猫に触れたくなるとウチに遊びに来るのでウィンウィンの関係、毎回ウチのネコズをお持ち帰りしようと画策しますが(笑)。
幸い発見が早かったので、内視鏡手術で対処できるみたいなのですが、やはりそんな手術をした直後だし、お正月一人でいるのは心細いだろうということで、もし退院出来てたら、今年は3人で年越ししようかと言うことになりました。
そうなるとですね、前に一度3人で過ごしたとき、うま煮以外の料理を僕が作ったことに驚いたネコおばさん見て、妻は結構凹んでたみたいで・・・もちろん結婚したときから僕も面識ありましたし、妻も炊事に関しては僕がしていることを言ってはいたのですが、その辺のことがあるみたいで(笑)。
『もし、一緒に食べることになるなら、こっちのオードブルも3人前だから、一緒に頼まない?』
『この料理、組み合わせで安くなるから、2つ買った方がお得なんだよ』
『オードブルまであるなら、あとは刺し身切って、茶わん蒸し作ることくらいで済みそうだしね』
『え?茶わん蒸し作るの?』
『うん、簡単だし前に来たときにも出したしね』
『茶わん蒸しはスーパーので良いよぉ』
『別にそれでも良いけど、温かい茶わん蒸しの方が良くない?』
『うーん・・・』
どうやら、大きな湯飲み茶わんを使い、圧力鍋で作った茶わん蒸しを食べたネコおばさんのリアクションに凹んだみたいで、お正月料理を注文する動機はそこにあったのかも知れません。
ちなみに、このネコおばさん、大みそかの料理で呼ばなくても、ウチのネコズに触れれるだけで飛んでくる大の猫好き(もともと猫飼いさん)なので、メインは猫(食べませんけど、食べそうな勢いであることは確か)になるのは確かです(笑)。
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