駆り立てるもの
以前のエッセイにも書きましたが、妻は大勢の女性たちと同じで、甘いものが大好きです。
北海道の特殊性を語る中で、北海道では冬なのに家の中はポカポカ、半そでで過ごしてアイスクリームを食べるなんてことを、最近ではテレビのご当地〇〇的な番組でも取り沙汰されていますね。
北海道の家は、厳寒の冬に対応するために気密・保温性に優れていて、ストーブを点けると一番火力を弱くしてもポカポカになるため、外の気温とは考えれらない薄着で過ごせると言うことなんですが、昔の薪や石炭ストーブと違い、エコモード運転を選択すれば設定温度で消化し、ある程度温度が下がると勝手に点火して室温を一定に保ってくれるので、昔ほどポカポカでは無い様な気もしますが・・・。
ウチの場合、4LDKなのに居間にしかストーブが無いため、この1つのストーブで全体(といっても僕の書斎はドアが基本閉まっている)を温めるため、ストーブが設置されている居間は、他の部屋に比べるとやはり暖かいと思います。
まぁ、ストーブを点火すればね(笑)。
北海道人なら分かると思うのですが、シーズン初めのストーブ使い出し時期、なぜか分かりませんが妙にエコ意識が働いて、多少寒くても厚着をすれば我慢できるとか、ストーブ点けたら負けみたいな、変な意識が働くものです。
例にもれず、我が家も絶賛ストーブ(点けない)我慢大会開催中です(笑)。
このエッセイは溜め込んで書いているので、公開されるのは実際に書いているときより2週間ほど後になる予定で、中の人の時間でいうと今は11月の初旬。
この我慢大会の1つの区切りとしてあるのが、10月中はストーブ点けないというマイルストーンをクリアしたところです。
そんな中、仕事を終え車に行くと、妻が既に車に来ておりエンジンも掛けずに、車に常備しているフリース地のブランケットを頭から被って寝てました。
『何時から車に居たの?』
『うーん、30分くらい前かな』
『寒い(外気温5℃)んだから、エンジン掛けてれば良いのに』
『ガソリン勿体ないし、コレ掛けてれば暖かいから』
『それならいいけど』
『それに・・・ちょっと頭が痛くてさ、もしかしたら風邪かも』
『それじゃご飯食べたらすぐ寝た方が良いよ』(居間のテレビ独り占めできるし)
『そうしようかなぁ』
帰宅して夕食後、早々に寝る準備を始めた妻が、寝室に行ったのもつかの間すぐに居間に戻ってきました。
『ん?どうした?』
『いや、なんか食べたいと思ってさ』
『ふーん、寝る前にモノ食べたら太るよ?』
『うん、知ってる(笑)』
そんなやりとりをしながらテレビを見ていましたが、ふと妻の方を見ると、首をすくめながらエッセルスーパーカップ(モンブラン味)を一生懸命食べてました(汗)。
その時の室温、20℃・・・
『いや、風邪気味で頭痛いのにアイス?』
『甘いものが食べたくってさ』
『にしても、そんな寒がりながら食べなくても・・・』
『いいの!私が食べたいんだから』
アイスクリームを完食したら、大人しくベッド寝に行きました。
そんな思いまでして、甘いもの食べないと気が済まないのかと、いつも思う旦那でした。
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