ズボラなのか合理的なのか
ウチの場合、このエッセイの題名の様に、基本的には僕が炊事担当なのですが、前にも書きましたが、絶対妻だけが作る物があります。
とはいえ、妻が作る物の種類としては片手で数えれるくらいなのですが(笑)
その中でも年に2~3回は作るものとして、おでんがあります。
まぁ季節柄、ホカホカおでんが美味しい季節ですし、大根や人参、蒟蒻など、具材がヘルシーなのも良いですよね。
僕は生粋の猫舌なので、ご飯が暖かければおでんは冷蔵庫から出した、ヒエヒエの状態でも全然問題無いのですが。
たまたま、大量に買ってあった生卵が思ったより消費できず、冷蔵庫の中に積まれていたのを見た妻が
『畑に行けば大根も人参もあるから、おでん作ろうか?』
『おー良いんじゃない、茹で卵もたくさん作れるし、野菜も食べれるしね』
『それじゃ明日か明後日にもで作るね』
『折角だから、畑で大根と人参たくさんとっきて入れようよ』
『了解(でも妻は人参嫌い)』
日曜日、出先から帰ってきたら、おでんが大量に作られていました。
中を覗くと、かまぼこ類、卵、蒟蒻、大根、人参、昆布と、定番の具材がウチで一番大きな鍋と、その次に大きい鍋の2つに、大量に作られていました。
『あれ?玉ねぎとキャベツは?』
『え?玉ねぎとキャベツのおでん?』
『うん、味が染み染みの野菜は美味しいし、魚の練り物よりダイエットにもなるしね』
『ごめん、作ってなかったから、いまから作る?』
『うん、どっちもすぐに味が滲みるの早いから、作ろうかな』
ちなみに妻は、おでんを作る際にはおでんの素を使用します。
僕におでんのものを一袋手渡し
『一袋で水が1リットルだよね?』
『袋にはそう書いてるね』
『それじゃ・・・』
おもむろにキッチンの作り付けの棚の上に置いてある、IHの湯沸かしポットを取ると水を入れ始めます。
『え?野菜だから水から沸かさないと味が入らないよ?』
『知ってる、ただ鍋に水を入れるだけだから』
『え?それって軽量カップ代わりなの?(笑)』
『口も広いし、目盛りもあるから使いやすいんだよ』
『いやそれ、800mlまでしか入らないから、500mlの計量カップ使うのと同じで、2回は入れないとダメだよね?』
『うん、でも洗い物も増えないしね』
『いや、洗い物って言っても、水だけ入れた計量カップなんて、そのまま食器上げの容器に入れとけば良いだけじゃない?』←(もちろん僕の心の声です)
IHポットは確かに上蓋がガバッと取れて口が広いのは確かですが、蓋を外す→使い終わったら蓋をするという一連の作業が伴う訳だし、ましてシンクの後ろにあるので振り向かないと取れない訳でだし、計量カップはシンクの上の棚にある訳で、これって本当に合理的なのかと・・・
結婚したての頃は、こんな些細なことでも言い合いになったものですが、ここまで一緒に居れば華麗にスルーする技能も付いているので
『へぇ~』
くらいで終わらせる毎日です(笑)。
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