ご利用は計画的に

 いつもの買い出し、結局は寒くなってきたのと、白菜がお安いんでまたお鍋の具を買うことになりました。


 日曜日の夕方から妻はカットの予約を入れてたので、帰ってきたら買い出しに行こうと言うことになってました。

 1日天気は良かったのですが、天気が良ければ放射冷却で朝晩冷えるのは、この時季良くあることで、その日も気温10℃の割には寒く感じました。

 そんな状態で買い物をすると、やはり体が温まる物を欲するわけで


『何食べたい?』

『うーん、寒いからまた鍋、そうだキムチ鍋にしない?』

『良いけど、まだ冷蔵庫にお姉さんがにするって、小さい片手鍋に水炊き残ってなかったけ?』

『うん、それは明日の朝食べるやつ』

『飽きない?』

『全然(笑)』

『なら、白菜が安いからキムチ鍋にしよう』


 キムチ鍋に必要な野菜と豚のバラ肉を買いますが、バラ肉より小間切れの方が安いんで、いつも小間切れ推しするんですが、どうも妻はキムチ鍋=バラ肉という公式から外れられないみたいです。

 でも、小間切れの方が安いんで、僕的には脂身もバラ肉ほど多く無いですし、あまり脂身が好きではない妻のことを考えると、小間切れの方が良いとは思ってるんですが・・・


 さて、また鍋なので例の大きなアルマイト鍋で作ることになりますが、白菜1/4に対して買った豚バラスライスではお肉と野菜のバランス的にお肉が足りないと思い、今日は絹ごし豆腐一丁とシールの貼られてる魚のすり身を買って入れることにしました。それを見た妻は、なぜか半額シールの貼られたレンチンで食べれる【チーズダッカルビ】をゲットしてきました。

 持ってきたものの食べたことが無いらしく


『コレ(チーズダッカルビ)ってどんなの?』

『うーん、甘辛いタレに野菜とか鶏肉とかチーズが入ってて、温めたらチーズが溶けて絡めるやつ見たことあるでしょ?(Youtubeで)あれだよ』

『良く分からないけど食べてみようっと』

(キムチ鍋とちょっと被りそうだけど鍋じゃないし、まぁいいか)


 さて最後に絶対買わなければならないのは、キムチ鍋の素です(笑)。

 え?キムチ鍋の味付けくらい、そんなの僕なら業務用中華味噌を駆使して出来るんじゃないかって?これがキムチ特有の味にならないんですよ、不思議と。

 たぶん物足りないのは、キムチが熟成する過程で増える乳酸菌の味だと思うのですが、味噌だけではどうしてもそういう風味にならないので、キムチ鍋には必ずスープの素を買うのです。

 でも作る分量的に、例えばストレート系のスープの場合なら、だいたい1袋750mlくらいしか入ってないので、巨大なアルマイト鍋で作るには全然たりませんが、これを2つも買うとコスパがね。

 なのでいつも1袋だけ買って、あとは文字通り水増しして、薄くなった分を豆板醤だのコチュジャンだのと追加して濃さを整えるのですが、妻には水増しした割には味が好評です。


 今回は甜麺醤が少しだけ残ってたので、ついでに入れて使い切ってしまう作戦にしましたが、甜麺醤って色が黒っぽい(わりに余り辛くない)ので、ブレンドしたスープの色が強烈に濃くて辛そうな色になってしまいました。

 完成間際の匂いに釣られて妻が鍋の様子を見に来たとき


『うわー辛そうじゃない?』

『そうでも無いと思うんだけど味見してみる?』

(お玉ダイレクトで少しだけすする)

『あ、うまーい!見た目と違って丁度良いわ』

『甜麺醤入れたから色が濃くなっちゃったんだよ、で、今日はおじや食べるの?』

『良く考えたら、カット行く前にお腹空いて焼きそば弁当1つ食べたんだよね』

(北海道では定番のインスタント焼きそばです、関東で言うペヤング的な位置)

『そうか、何か食べてたね。それじゃおじやは明日の朝かな?』

『いや、明日の朝はパンにするってパンかったから、おじやは明日の晩かな』

『え?明日の晩はキムチ鍋なんじゃないの?』

『そうだった・・・あっ!半額のチーズダッカルビも食べなきゃ!』

『あぁ、そうだったね、量も丁度良いしそうしたら?』


 かくして、妻の晩御飯はチーズダッカルビとなりましたが、明日本当にキムチ鍋食べるんでしょうか?それと水炊きの残りで作るおじやの運命は?(笑)

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