ど忘れ
先日のエッセイに、結婚記念日にお好み焼き食べに行くと書いたばかりですが、急きょ本日(このエッセイを書いてるのは10月9日)になりました。
なぜ、こんなことになったかというと、髪の毛が伸びてきた僕の頭を見て
『そういえば先月、いつ床屋さんに行ったんだっけ?』
『たしか月初だった気がする』
『それじゃそろそろ行った方が良いね』
『それじゃ三連休中にでも空きがるか見てみるね』
ちなみに、僕の髪の毛は標準よりかなり短い方ですが、短いせいで少し伸びてきただけでも、妻は気になるみたいです。
僕は血液A型ですが、かなりズボラと言いましょうか、適当と言いましょうか、いい加減な人間なので、多少伸びたって普通よりは短い訳ですし、なんて言っても床屋代も掛かりますから、2ヶ月に1回くらいでも良いかなとは思っています。
ですが妻は、仕事してる間は身だしなみはきちんとしなさい!って人なので、そんな床屋代は必要経費と見てるようです。
あ、ちなみに床屋行くのが面倒なのと、髪の毛も少なくなってきたので、面倒だから髪の毛剃ろうかなって買い出しの帰りに提案したとき
『ただでさえ堅気の人に見えないんだから、それは絶対ダメ!』(え?)
『えー良いじゃん楽そうだし』
『自然にそうなったんなら仕方ないけど、今はダメ!』
自分では目じりに思いっきり笑い小じわが出来る、優しい感じのおじさんだと自負してたのですが、同じ理由から作務衣とサンダルでの買い出し禁止令も過去に発令されてます。
いや、本当にそんなに怖く無いと思うんですよ!本当に(笑)。
さて、強面かどうかは別として、スマホでホットペッパービューティのアプリを開き、空きの確認をしてみます。
ほら、結構おされでしょ?まぁ、これも結婚する前からお世話になっていた床屋さんが最近お店を閉めたので、何か探せないかと調べたら見つけた、どちらかというと女性の美容室やネイルのお店に対応してるものだとは思うんですが、ちゃんとメンズの床屋さんも少ないですがあるんです。
土曜日は歯医者さんがあるから、金曜日の夜とかでも良いかなと思い
『金曜日の夜に空きがあるだけど、何か予定あったっけ?』
『ん?金曜日は特に何も無いよ』
『じゃ、金曜日の夜に予約入れるね』
はい、無事10月11日(金)に床屋の予約が出来ました(笑)。
その日は2人とも結婚記念日だということを、すっかり忘れていまして、このことに気がついたのが、翌日の会社帰りの車中。
ちょうど帰り道にある、例のお好み焼き屋さんの前を通過して
『金曜日はここでお好み焼きだね』
『うん、すっごい楽しみ、何食べようかな?』
『ほぼ1年ぶりだよね、確か』
『前に来た時は雪が降ってたから』
『あっ!』(二人同時に)
『床屋予約しちゃったけどどうしよう、19時半から1時間くらいかかるけど』
『終わってからでも行こうか?』
『いや、僕は良いけど、お姉さんはその時間まで我慢できる?』
『無理です(笑)』
それでも床屋の予約時間を変更しなさいとはならず、急きょ本日の帰りに行くことになったと言うことは、妻の中では(僕の髪の毛>銀婚式の外食)ということなんでしょうね、きっと(笑)
こんな話は最近多くて、昨日も会社帰りにちょっとだけ買い物に寄った時
『うーん、この生食用のワカメ半額だけど、確かウチに畑で採れたジャガイモあったよね?』
『うん、何個かあるよ』
『それじゃ、このワカメで味噌汁作ろうか?』
『いいねー』
帰宅後、さっさとジャガイモを茹でようと、いつもの片手鍋を出そうとすると、定位置にありません。
洗ったばかりで、まだ水切りカゴにあるかと思って探しましたがありません。
『ねぇ?中くらいの片手鍋どこにある?』
台所から声を掛けましたが、洗顔中の妻には聞こえなかったようで、取りあえずワカメを冷蔵庫に入れようと扉を開けたら、その片手鍋が鎮座していました。
恐る恐る鍋の取っ手を握ると、かなりの重量・・・中身タップリなのは直ぐに分かりましたが、蓋を開けてみるとそこには南瓜の味噌汁が(笑)。
そこに洗顔を終えた妻がさっぱりした顔で戻ってきたので
『味噌汁作ろうと思ったんだけどさぁ』
『うん、あっ!』
『すでに別の味噌汁がタップリ入ってますが?(笑)』
『すっかり忘れてた(笑)』
『ってか作ったのお姉さんだよね?それにこの味噌汁食べてないから存在も知らないんだけど』
『いや、ほら、南瓜煮付けてもまだたくさんあったから、味噌汁にしたんだった』
まぁ、歳と言っちゃあ歳なんですが、最近ど忘れと言いますか、物忘れが多くなってきて、しみじみ歳を感じるようになりました。
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