失敬な
その日は筋トレ日で、まぁいつも通り18時には仕事が終わり、10分後に駐車場に行くと、既に仕事を終えた妻が何かをモグモグしながら助手席で待機中。
このパターンだと、帰宅して着替え終わるのが18時30分ころ、どうみても19時には夕食を終えるので、今日は21時から筋トレが始められるという計算でした。
車に乗り込むと
『今日、帰りにネコ先輩(妻の会社の先輩)のところ寄っても良い?』
『ん?何かあった?』
『LINEきて、桃とプルーンあるから帰りに取りに来てって』
『おぉ、もうそんな季節ですか』
『今日筋トレだよね?大丈夫?』
『おしゃべりが長くならなかったらね(笑)』
ネコ先輩の親戚が仁木町というフルーツで有名なところで果樹園を営んでいるらしく、春はサクランボ、秋にはこの桃とプルーンをいつも分けてくれるのです。
寄り道と言ってもウチのマンションから見えるマンションに住んでいるので、ロスタイムは約10~15分くらいでしょうか。まぁ女子は会うと何かとお話しがあるようで(笑)。
で、帰宅したのが18時40分くらい、まだ19時に食事を終える可能性がのk
『あーーーーっ、失敗したーーーー!』
『どうした?』
『もうご飯(冷蔵した)、無いんだった』
『んー、早炊きすれば良いんじゃない?』
『ご飯炊く支度すら忘れてたーー(棒読み)』
『おかずいっぱいあるけど、お米が無いんじゃ炊くしかないか』
まぁ良くあることなので、こんなことくらいじゃ喧嘩にもなりませんが、頭の中では自動的に、筋トレ開始22時に変更されました。ちゃんちゃん焼きやイクラ醤油漬けもあるのに、肝心なご飯が無ければ作り置きの機能は発揮できません。
いえ、別に21時開始でも全然問題無いのですが、筋トレ終わった後のマッタリタイムは長い方が、なんていうか有意義に時間使った感みたいのがあって、早く終わらせれるに越したことは無い程度なんですがね。
『どうする?何食べる?』
『んー、まぁ何か考えるわ(笑)』
『お願いします』
既に僕は正装(パジャマ)に着替え終わっていたので、まずはいつもサラダを作ろうと、キャベツと茹でたささ身を取り出すと、一応冷凍庫にチャーハンでも入って無いかと確認、いや無いはずなんですよ、だって先日最後のザ・チャーハンを使った記憶があるから(笑)。
あるのはパッケージがよく似てるけど、ザ・シューマイのみ。
さてどうしましょ?と、ふと隅の方を見ると、このまえタラコパスタに使って余っていたタラコを発見、前回のタラコパスタから3日は空いてるから、まぁまたタラコパスタで良いかと思い作成開始。
まずは鍋に水を入れて火に掛けます。直ぐにレンジでタラコを半解凍とボウルにバターを入れて一緒に解凍。
その間にキャベツ1/4個分を高速で千切りにし終わると、ちょうどお湯も沸騰してきたのでパスタ投入(5分茹での)、アレクサ君にタイマーを5分で計ってもらい、ささ身を手で千切ってキャベツの上に置きカウンターへ移動。
そのまままな板で長ネギを1本分刻んで、後ろのレンジから解凍の終わったタラコとバターを取り出し、タラコを薄皮から出し刻んだネギと一緒にバターに投入。
混ぜ終わったらアレクサ君から5分経過のお知らせがあたったので、ザルにパスタをあげ、お湯を切ったらボウルに投入し混ぜ混ぜ。
出来たパスタをボウルごとカウンターの上のトースターの上(カウンターの置き場が無くて)に置いて、まな板と包丁をシンクの中に置いてから、サラダを持ってきて粗挽きコショウとドレッシングを掛おわたっところで、化粧を落とした妻が戻ってきました。
『今日何にする?』
『またタラコパスタだけど良い?』
『いいよ、それじゃパスタ茹でる?』
『いや、もう作ってある』
『え?どこに?』
『トースターの上にあるよ』
『もう作ったんだ!』
『混ぜるだけだしね。あ、先にサラダ食べてるから、あとはマイセルフで(笑)』
時計を見るとまだ19時くらいだったので、タラコパスタなら15分もあれば出来るんだなと、意外に短時間で出来たことに自分でビックリ。
これなら21時30分に筋トレ開始できそうだったので、急いでもしゃもしゃとサラダを食べてると
『今日のキャベツは百切り?』
『失敬な!お姉さんとは違いますから(笑)、ほら?』
食べているサラダのキャベツを箸で持って
『百切りに見える?』
『ちゃんと千切りですね、失礼しました(笑)』
流石に2年半も平日ほぼ毎日、キャベツ刻んでれば早くなるもんですね。ダイエットのお陰で、包丁捌きも上達するとは思ってもいませんでした(笑)。
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