ピーマン祭り

 昨日は先だっての夜間作業や休日出勤の振替で、平日ど真ん中に休みをもらっていました。

 もう少し若ければ、丸1日の休みの元を取ろうと、朝からジムニー(通称:チビ助)に乗って林道に籠ったりするのですが、最近は寄る年波には勝てなくて、疲れがたまった体をゆっくり休める日にすることが多いですね。

 一応いつもより30分程度遅く起きて、妻の朝の身支度を邪魔しないように、テレビなどをぼーっと見て、妻が出勤したあともご飯も食べず朝の情報番組をダラダラ見てたり。


 9時半ごろになって、さて朝ごはんでも食べましょかと冷蔵庫を開けると、先日妻がせっせと酢飯を詰め込んだお稲荷さんがあったのでそれを3つと、作り置きのシシトウとナスのなんちゃって揚げびたしを食べ終了。

 前の日の夜に歯医者さんに行って、外れた詰め物を暫定的に詰め直した歯の治療に行っていたので、流石に歯磨きくらいはしないとと(笑)。

 そのあとは、来たばかりの大型テレビで4K動画見たりしてダラダラ過ごし、お昼過ぎにお稲荷さん2つと、いつもは夜に食べているキャベツとささ身のサラダを食べる。

 ふと時計を見ると午後5時半くらいになっていて、そろそろ晩御飯の用意しなきゃな~とか思って、でもお稲荷さんも揚げびたしもあるし別に作らなくても良いかと思いながらも野菜室を物色すると、大きめのビニール袋にピーマンがビッシリ入ってました(汗)。

 その大袋を取り出すと、さらにその下に取り出した袋より少し小さめの袋が入っており、中身を確認すると・・・ピーマンでした。


『(こりゃピーマン何とかしないとヤヴァいな・・・)』


 取りあえず、上の大きな袋の方が古い方(妻は新しものは奥に入れる癖がある)だとうから、これだけは何とか処理してしまおう、そう思って冷蔵庫を物色すると安売りで買ったレトルトのチーズ入りハンバーグ(妻が悩んだ末買い物かごに入れたもの)、生卵13個、ベーコンくらいしかない。キッチンの下の収納にはシーチキンが3缶と貰い物のオイルサーディン。

 ふと、ベーコンが入っているチルド室に、ラップの掛かった小鉢があったので、これは何かと取り出すと、先日ガーリックバゲットにしたときの、ガーリックオイルを発見。


 まず、卵置きにある3個の生卵で、ゆるめのスクランブルエッグを作ります。

 出来たら取り出しておいて、ガーリックオイルをフライパンで温めながら、ベーコンをカリカリに炒めます。

 ベーコンを焼いている間が勝負の時間、大袋のピーマンをすべて細切りにしていきます。

 大きなボウルでパーマンをサッと洗って、次々と種を取って切ってはザルに入れていきます。

 ときおり焦げすぎないようにベーコンを炒めまわして、どんどん、つぎつぎ、サクサクと。


 見る見る三角コーナーがピーマンの軸と種で満杯になってしまいました(汗)。

 ある程度の量なら、ピーマンの種は取らずに一緒に炒めてしまうのですが、流石にこの量になると、種だけでお腹いっぱいになるくらいなので、今回は使いませんでした。

 何個くらい切ったのかな?たぶん40個くらいはあったと思いますが、何とかベーコンがカリカリになるタイミングですべて切り終えました。

 ピーマンの全量をすべてフライパンに投入し、火を強火にしてガーリックオイルが全体に回る感じ炒めて、味を見ながら塩コショウを振ります。

 全体的に火が通ったら火を消して、最初に作っておいたスクランブルエッグを入れ、ほぐれるように混ぜ合わせて完成です。

 いつも思うんですが、料理って事前の準備が一番大変だと思うんですよねぇ、調理中が一番楽しい(笑)。


 ほどなく妻が帰ってきて、朝と変わらないパジャマのままの僕を見て


『今日はヒッキーでしたか(笑)』

『うん、一歩も外に出てません』

『おや?良い匂いがする』

『あー、ピーマンの大きい袋全部使った(笑)』

『うわ!種の量が凄い!』

『だって、もう一袋ピーマンあったからさ、取りあえず古い方何とかしないとね』

『でも、いつもと匂いが違うような・・・』

『この前作って残ってたガーリックオイル使ったからね』

(フライパンに置いた蓋を取って、指でつまんでモグモグしながら)

『これ好きかも』

『でも、ニンニク強いので、食べ過ぎにご注意ください(笑)』

(そのあと、野菜室を確認しながら)

『お~、だいぶスペース出来たね』

『うん、でもどうせ週末にまたピーマンやってくるでしょ?』

『もちろん!』


 一難去ってまた一難である。さらに次週からは南瓜祭りも想定されるため、収穫の秋が終わるまで気が抜けません。

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