ラタトゥイユと一緒に食べる
正直、僕より田舎で育った妻の方が、食べるもののこだわりは、僕よりお洒落だったりすることが往々にしてあります。
ビーフ&クリームシチューは絶対パン、しかもバゲットじゃなとダメとか。僕はシチューライス(カレーのようにご飯に掛ける)で、全然いけます(笑)。
最近ズッキーニの消費のため、ラタトゥイユを良く作ることは書きましたが、僕はご飯のおかずでも、パスタに絡めてでも、基本何でも行けるのですが、妻はやはりパンじゃ無いとダメなようです、ってか拘りなのかな?
しかもそのパンはバゲットで、かつガーリックバターが掛かっている、商品名:ガーリックフランスというバゲット一択です。
ですから晩にラタトゥイユを作ると
『おっ!明日はパン買って帰らなきゃ!』
『例のガーリックフランス?』
『当然!』
そんなわけで翌日の仕事帰り、近所のマックスバリュに寄ったんですが、その日はたまたま火曜日、そうイオン系列でいうところの火曜市です。
パンは半額になる前から、通常より10円お安い90円均一で、火曜市のときはだいたい半額になる前にすべて売り切れてしまうことが多いのですが、その日は結構早めにお店に付いたので、まぁ売れ残ってるだろうなと思ってました。
買い物カゴは僕に任せ、一直線にパン理場へ足早に向かう妻、キョロキョロしたあと固まって、まるで捨てられた子犬のような顔でこちらを見たことで、お目当てのパンが売り切れていたことを、離れたとこからでも知ることが出来ます(笑)。
カゴをカートに乗せゆっくりと妻のとこまで行くと
『ガーリックフランスだけ売り切れてる!』
『んー人気のある商品から早めに売れちゃうから仕方ないよ』
『どうしよう・・・』
『どうしようたって無いんだから、他のパンにすれば?ほら普通のバゲットならあるじゃない?』
『いや、ラタトゥイユにはガーリックフランスなの!』
『・・・』
変に頑固なところがあるんですよねぇ(汗)。
『それじゃさ、そのバゲット買って、ガーリックバター作ってあげるから、それを塗って焼いてみたら?』
『えっ?ガーリックフランスになるの?』
『まぁ・・・ただバゲットにガーリックバター塗ってるだけだしね』
さっきまでの不機嫌顔が、おもちゃを買ってもらった子供のような表情に(笑)、単純で助かります。
さて、帰宅してさっそくバーリックバターを作るわけですが、基本材料は常に家にある物なんで、ちゃちゃっと作っちゃいますが、こんなの作るって程の工程でも無いんで、妻の洗顔が終わるのを待って、作り方を見せておきます。
まず、有塩バター2カケをレンジで溶かし、そのあとからオリーブオイル(エキストラバージンが美味しい)を同量入れ、あとはニンニクを1カケ摺りおろしたものを入れて混ぜるだけ、もやは料理とは言えない簡単さでしょ?(笑)
『なんかさー、ガーリックフランスに掛かってるのより緑っぽいんだけど・・・』
『まぁオリーブオイルが違うかもしれないね』
『これを切ったバゲットに掛けて、あとは焼いたら出来上がり』
(匂いを嗅いで)
『うん、確かに同じ匂いかも』
『でも作った方がニンニク強いかもしれないから、気を付けて食べた方が良いかも?』
そんなわけで、ガーリックフランスは簡単に出来ることを知った妻でした。
ちなみに素のバゲットより、ガーリックバター分のコストのせいで、パンとしては素のバゲットの方がひと回り大きいんです。ということは自宅で作れば、パンの部分だけお得に感じるようで喜んでいますが、バターもニンニクもオリーブオイルも別に買ってるだけで、お金は掛かってんだけどなーとは、口が裂けでも言いませんでしたよ(笑)。
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