同じものを食べ続けることは不幸なのか?
すいません、今回も夫婦の間のことではなく、ネコズの話しになります。
初代ロシアンブルーが家に来て、ワクチンやらなんやらで動物病院に行き、子猫なものですから、猫を飼うのは初めてですか?なんてことを聞かれたり。
どうやらその先生も、ロシアンブルーを飼っているらしく、何かと気に掛けてくれたようでした。
『先生、ご飯を大人用にするのは、何か月くらいからが良いのでしょう?』
『そうだね、この子は大きくなりそうだし、そろそろ変えても大丈夫だよ』
『えっ?一般的な猫の本だとまだ先のようなことが書いてあったのですが』
『大丈夫、大丈夫。このまま子猫用ご飯を続けると、おデブちゃんになっちゃうから』
『本当ですか?』
『うん、この子は・・・5、いや6kgくらいにはなると思うなぁ』
『でも、ロシアンブルーの標準体重って4kgとか書いてますが、そんなに大きく?』
『うん、この子はね。あ、あと、ご飯はずっと今のカリカリだけで大丈夫だよ。人間のものを食べさせたりすると、普通のカリカリとか食べなくなっちゃうときがあるから』
そんなこんなで1歳を過ぎて体重は見事6.1kgに。いわゆる巨猫団の入会ルールをクリア。
あんなに小さかったときに、ここまでピタリと体重を当てて来るとは、先生おそるべし!
そうそう、大人(1歳)になってから、食べるんじゃないかと思って、マグロの刺身を鼻先に持って行ったことがあったのですが、匂いをクンクン嗅いだと思ったら
『うぇっ!』(実際は声は出てないけど)
って顔をしたと思ったら、トイレの後片付けのように砂を掻く仕草を!いや、トイレ並みに隠したい匂いでしたか?すいません。
まぁカリカリの方はかなり好き嫌いがあるようですが、人間の食べ物を一切あげなかったことにより、常にカリカリの方が美味しいという状態になったようです。
まぁ無理矢理口に入れて食べさせたら
『なにこれ?おいしー!もう普通のご飯(カリカリ)なんて食べれないわ!』
ってことになるんでしょうけど、現在ではサンマを焼いて放置してようが、北海道の脂の乗ったホッケを放置しようが、まったく無関心というよりむしろ
『こんなクッサイもの置きやがって!』
って感じになりました。
普通のカリカリは総合栄養食なので、猫のための栄養素がバランスよく配合されており、その1品だけでも栄養の偏りはないのですが、猫の健康や給餌の世話的には問題なくとも、やはり人間のエゴから僕らの食べてるものを食べさせたいを言う気持ちはたまにあったりします。(ダメ。ぜったい!)
しかし歴代のネコズはみな、鶏ささみを鼻先に持って行こうが、ノルウェーサーモンを鼻先に持って行こうが、鼻をヒクヒク匂いを嗅いだあと、決まって
『いらん!』
って顔をした後、立ち去る良い子たちに育ちました。
そんな中にも例外はあり、MIXの方の弟ネコ。なぜか甘いものと乳製品が大好きなんです。
アイスクリーム、チーズ、まるごとバナナのスポンジ部分・・・ネコって聴覚もするどくて、同じセロファンに包まれているものを開けるとき、まるごとバナナの音を聞き分け走ってきます(笑)
ほんの少量(マッチの先っぽくらい)しかあげませんが、それで満足してそうです。
そんなわけで、ずっとカリカリ(最近はご高齢なので缶詰も併用ですが基本はカリカリ)しか食べてないと、何となく可哀そうにも思いますが、その食べっぷりを見ている分には、決して不満そうな感じはないようで、むしろ同じものを食べてることによって健康管理が楽になります。
人間も完全栄養食みたいなもので生きていけるのでしょうが、食感やら見た目、匂いや味と、食べることを文化にまで昇華させた生き物ですから、ネコズのようには行かないみたいですね。
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