漬け物
夫婦ともに歳をとったせいか、さいきん食卓には漬け物が欠かせません。
僕はダイエットの一環として、乳酸菌とカプサイシンの効果を期待して、キムチを良く食べるのですが、これからの季節は妻が作るアリラン漬けが多くなります。
もともとは僕が作っていたのですが、その作り方があまりにも簡単なので、最近では妻の担当となっています。
作り方は、どこぞのレシピサイトでもあると思うのですが、まずキュウリをすりこぎ棒などで叩いて軽く潰します。
潰すと言っても軽くヒビが入る程度で良いので、そんなに力は要りませんよ。
そして深めのフライパンに、麺つゆを入れますが、このとき麺つゆは表示通りの濃度をそのまま戻す感じで、2倍希釈なら同量、3倍なら倍の水で戻します。
プライパンを火にかけ、鷹の爪、スライスしたニンニクを入れ煮立たせます。
麺つゆが煮立ったところで火を止め、その中に一口程度の大きさに千切ったキュウリをドバっと入れ、あとはそのまま蓋でもして粗熱が取れるまで放置します。
冷めたらタッパーなどの容器に移し、少量のごま油を入れ冷蔵庫で冷やしたら完成です。
前はキュウリや大根の浅漬けも作ったりしてたのですが、今は作ってません。
というのも、妻の実家から定期的に漬け物を貰ってくるからです。
この妻の実家の漬け物、かなり本格的なもので、塩漬けしたキュウリや大根を塩抜きし、所謂浅漬けではないガチ(?)の漬け物なんですが、なぜか義父ちゃんと義母ちゃん別々に漬けたた物が来るのでした。
『こっちは父ちゃんで、こっちは母ちゃんだって』
『なぜ同じ漬け物を、夫婦別々に作ってるんだ?』
『知らない。なんか拘りあるんじゃないの?』
『まぁどっちも美味しいから良いけどね』
困るんです、人には好みというものもあれば、体調によって塩味を強く感じたり、その逆だったり・・・
これでもし
『母ちゃんの方が美味しかったって』
などと、妻が報告しようものなら、当然義父ちゃんはヘソを曲げますし、その逆もまたしかり。
ただその分量もかなりあるので、冷蔵庫に入れてても乳酸発酵は進むわけでして、僕は余り酸っぱくなりすぎた漬け物は苦手で、かといって捨てるのは勿体ないオバケが出るので、これまた消費に苦労するときもあたったり、嬉しい悲鳴ですがね(笑)
僕ら世代の親たちは、自分で着け物を作る人が多い世代だと思いますが、せめて妻の両親が元気なうちに、漬物の作り方くらいは妻に覚えて欲しいと、陰で思ったりしています。
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