模様替え
妻はA型の僕と違い、模様替えが好きです。
僕はズボラというかいい加減というか、結婚当時は
『ほんっと、A型なの?』
と、良く言われたもんです。
それに対して妻は整理整頓・掃除・洗濯・茶碗洗い・模様替えが大好きで、なんなら結婚してからの僕の給料明細から健康診断の結果まで、言えば2分で出てきます。
そんな妻はどんな時に整理をしたがるかというと、もちろん最近散らかってるなぁ~とか気がついた時なのは勿論のこと、仕事先での試験期間が始まると、現実逃避という名の模様替えが始まります。
そして現実逃避は、勉強の邪魔にならないようにと一人で出かけてるときに行われるのです。僕が居たら
『あれ?勉強は良いの?』
って言われるのが分かってますからね。
対象は衣類から書類関係、はたまた薬など多岐にわたりますが、食品も例外ではありません。
食品と言っても、醤油や味噌などの調味料から乾麺や乾物など、基本的に畳1畳半程度の納戸の中の食品に限るのですが、これが困ったことになるんです。
いつも予備のマヨネーズが置いてあった場所があるとして、冷蔵庫で現在使用中のマヨネーズが残り少なくなって来たら、当然納戸の予備が有るかを確認しますよね?
その時いつもの場所に無ければ、僕はスーパーに行ったときに安売りだからと買っておくわけです。
妻は何をどこに移動したかは覚えてますが、その移動したものが使われたのか、まだ残っているかの把握はしていないのでまんまと家に持ち帰り、さてマヨネーズを置いておこうとすると
『あれ?マヨネーズってここに置くと思ったけど、別のものがあって置けないけど・・・』
『あっ、マヨネーズとかは奥の引き出しの中に変わったから~』
と来るわけです。
そうなのかと奥の引き出しを開けると、出待ちのマヨネーズさんとバッタリ会うことになります。
そんな理由から在庫を確認したら、ゴマ油、マヨネーズ、とんかつソースの不良在庫が分かっています。
妻の中では、どの食材があまり使われていないかとか分かっているようで、どんこ(干し椎茸)は、模様替えのたびに、キッチンから遠ざかっていきます。
徹底した合理主義者では無いですが、必要なものがあったところに無いというとは中々大変でして、これが調理中に分かって更に妻がまだ帰宅してないときなど、火を止めて呆然とし、大捜索になるわけです。
仮に妻に連絡がついたとしても、模様替え直後で当の本人も良く覚えてないという事態になったことは、一度や二度では無いですから(笑)
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