並行処理

 昨日は冷やしラーメンにしました。楽ですからね(笑)

 一番手間が掛かるのが錦糸卵切るくらいですし、あとはトマト・キュウリ・ハムを切れば出来上がり、ついでにサヤエンドウの2回目の収穫をしてきたたものを茹でました。

 茹でてから思ったのは、キュウリの代わりにサヤエンドウ使えば良かった!ってこと。 緑ならキュウリより鮮やかですしね。

 と、まぁ、自分用のいつものささ身サラダを作りながら、サヤエンドウを茹で卵焼きながら他の材料切って、あとは麺を茹でて卵を錦糸卵に切るくらいのところで、妻が洗顔を終え居間に来ました。

 洗い物があったので隣で洗っていると、ガスコンロの上に置いている鍋を見て


『あれ?その鍋使ったの?』

『うん』

『?』


 自分用のサラダのキャベツが茹で上がって皿に盛られてるのを見て、さらに今まさに冷やしラーメンの麺を茹でている別の鍋を見ながら


『その鍋、何に使ったの?』

『ん?サヤエンドウを茹でたんだけど?』


と言いながら、顎でトースターの上のザルに入ったサヤエンドウを指すと


『えっ!?これも茹でたの?』

『うん、新鮮なうちに茹でちゃった方が美味しいからね』

『いつのまに・・・スジも取ったの?』

『あたりまえじゃん』


 いつもこんなことを言ってる来る妻は、どうやら僕が複数の料理を並行して作ることをまだ理解してないようです。もう20年以上炊事してるのに(笑)

 自分が出来ないことを見るのが、恐らく新鮮に映るんでしょうね。


『これ、今日食べるの?』

『別に食べたきゃ食べていいよ、でも今日は食後にシーフードカレーを作っちゃわないとアサリが痛みそうだし、それに・・・』

『それに?』

『たくさん買ってる卵を茹でて切って、カレーの上にサヤエンドウと並べたら、ちょっと意識高い系(※1)になりそうでしょ?』

『おぉ~』


 そういえば、妻の実家のガスコンロを替える話しをしましたが、その時


『義父ちゃんのところは、二口でも良いかもしれないね』

『そうだよね、どうせ使わないし』

『でもウチは絶対三口ね』

『そんなに使う?』

『使う!』


 世の中にガスコンロ(またはIHコンロ)の三口が、本当に必要な人がどのくらいいるかは存じ上げませんが、調理の効率化を考えると結構な痛手です(僕はね)。

 妻もこのことを、身をもって分かってくれたんじゃないかと思った出来事でした。


※1 僕としてはカタチから入る人なので、本来は拘りたい方なんですが、妻は機能的に満たせれば良い人なので、家具や食器は結構素っ気ないものが置かれています。

だいぶ前に演歌歌手の西川峰子さんの生活ぶりのテレビ番組があり、ペットのワンちゃん用のご飯皿が、ウチのスープ皿と全く同じだった事件。

まぁ今もそのスープ皿使ってますが、ウチではと呼ばれてます(笑)

そんなわけで、ちょっとしたお洒落っぽいものは、ウチでも全部意識高い系として表現されます。

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