ネギだくと緑のとこ
妻は外食大好きですが、僕は食べるの早くて間が持たないので、落ち着かないから自分の家で食べるのが好きです。
北海道と言うか札幌は、吉野家も松屋も上陸が遅かったこともあり、本州に比べると店舗も少ないですが、長期出張中には行くこともありました。
出張先の寮に、妻が掃除と称して観光に来ていたころ、寮の台所も狭いですし調理器具もほとんど無かったのでこの手のお店に連れてくと、目新しさもあって喜んで食べてました。
『常連なんかはつゆだくとかネギだくと注文するらしいよ』
『そんな注文もできるんだ!』
まぁ僕は普通の盛り方がバランス良いと思っているので、マニアな注文はしたことありませんが、作る料理はネギだく傾向にあります、玉ネギではなく長ネギですが。
エビチリや麻婆豆腐、納豆に味噌汁、おそらく普通の家より長ネギの消費量がかなり多いのではと思っています。
冷奴に至っては、長ねぎで豆腐が隠れるくらい、油淋鶏のタレは長ネギの甘酢和えのような様相です。
そういえば夫婦そろってあまり風邪はひかないような気がします、ネギ効果?
エビチリは、エビが無くてもネギたっぷりのソースがあれば、麻婆豆腐も同じで豆腐が無くたって、挽肉とネギのあんかけがあれば、ご飯食べれちゃいます。
妻もネギ(長ネギも玉ネギも)嫌いでは無いんですが、昔は長ネギの緑の部分が苦手だったようで、緑の部分を入れようとしたら
『あ、そこの部分いらなーい』
と・・・いやいや、長ネギはこの緑のところが良いんでしょ?栄養面からも香り的にも。
とはいえ、大人になってから嫌いなものを体にいいからと無理に食べさせるのは大人げないので、緑の部分は魚の煮つけや角煮を煮るときなど、臭み取りに回される率が高くなりました。
あるとき、実家で安売りの長ネギを買って食べきれないから、お母さんに少し持って帰りなさいと言われたことがあったらしく、そのとき
『白い部分だけで良いから、緑のところは切って』
と母親に行ったそうです。
その時のことを後日、お義母さんから聞いて
『ウチでもそうなんですよ、栄養もあるし香りも良いのに』
『本当にごめんなさいね、ウチの娘は馬鹿だから』
”馬鹿だから”!
流石にこんな表現は僕には到底できませんが、そこは母親、ビシッと言われた妻はしゅんとし
『旦那さんが一生懸命作ってくれるんだから、好き嫌い言うんじゃないよ!』
流石母親です(笑)
それ以降、ネギを使うとき一応聞くようにしてました。
『お姉さん(※1)は馬鹿だから、ネギの緑のところ入れない方が良い?(笑)』
いい大人が母親から馬鹿と言われた反骨心からか
『大丈夫!食べれるもん!』
このやり取りが暫く続いたあと、今では普通に緑の部分も食べれるようになりました(笑)
※1
そういえば書いたことありませんでしたが、ウチでは紆余曲折があってお互いのことを、”お兄さん” ”お姉さん”と呼んでいます。
お互い長男長女、兄弟(姉弟)の中で一番上ということもあり、自然とこうなりました。もうこの呼び方になって長いので、ジジイとババアになっても多分変わらないと思います(笑)
ちなみに妻は、自分の家族から”お姉”と今も呼ばれています。
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