炊事は僕の担当です

天秤

　昔は良く２人で外食をしていました。

　でも、僕はどんなに美味しくても並んでまで食べたいとは思わないタイプ。

　もちろん運よく並ばないまでも、食べてるうちに待ってるお客さんが店内にいるというのもダメ、ようは落ち着かないんですよねぇ。

　それでもたまには会社帰りの車の中

「今日はあのお店で中華食べて行こうか？」

　と、妻が言ってくることがあります。

　炊事を担当している身としては、週末の買い出しで来週は何を食べようかと計画し食材を買っています。

　それでも、急な用事で炊事が出来ないときなどのために、冷凍食品もストックしています。

　冷凍食品は、最近あったような大地震で停電が続いた時にも、保冷剤代わりになり、溶けたら調理すれば食料になるので、ある程度はストックしておいて、消費期限が近づいたら食べたりしてます。

　妻がそれでも外食にしたいと思うときの心理として、食事の後の皿洗いすら面倒なくらい疲れてる、というのがあると思います。

　その気持ちは良くわかります。が、僕はいつもこう言います。

「うん、あの店の中華は美味しいよね。でも２人で定食食べると、だいたい２千円くらいかな？でもさ、２千円あったら君の好きなノルウェーサーモンとホタテの刺身を好きなだけ買って、さらに刺身一切れづつに大葉を付けてもお釣り来ると思わない？」

　こういうと、妻はだいたい

「う～ん・・・」

　と考えた末

「そうだね・・・勿体ないね」

　となり

「ほら、家に帰ったら〇〇もあるし、〇〇もすぐ作れるから、その分今度美味しいのたくさん買えば？」

　と、まんまと僕の策略に嵌るのです。

　あ、別にお金が勿体ないとかじゃなく、僕にしてみたら食事の支度は化粧落としているうちに終わるし、なんなら皿洗いくらいするんですけどね。