第三章 仏壇に話しても、むなしい

 じいちゃん家に仏壇がある。

 そこに…マー兄ちゃんのまだ新しい写真がある。


 オレが産まれるずっと前に死んじゃったばあちゃんや、ご先祖の写真もあった。


 欠かさず小さなご飯の盛ったものと水が供えてあって花や果物も置いてあった。


 マー兄ちゃんは卵と牛乳をたくさん使ったお菓子が大好きで、なかでも甘くてふかふかしたカステラが大好きだった。


 でも供えちゃだめらしい。

 動物のかかわるものはだめみたいなのだ。


 仏壇に話したって返事はかえってこない。


 むなしい。

 かなしいなあ。


 オレは涙があふれてきて何度も服の袖で拭いた。

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