栄の嫁入り

 戦のシーズンが終わり、農繁期が来る。大名というものは民兵を使っているので農繁期は基本的に戦わない。兵士を徴収すると、農作業が出来なくなり秋の収穫に思い切り響くからだ。しかし織田信長は傭兵を雇っているので季節は関係なく戦える。とはいえ、全てが傭兵ではないので殆どの軍団は帰還している。唯一、佐久間出羽のみ傭兵を率いて摂津国方面を攻略継続となっている。

 恒興の犬山軍団も帰って来ている。帰還しなかったのは池田家親衛隊くらいだ。彼等は農作業などしないので農繁期は関係ない訳だ。そして各地の武家が一斉に帰ってきたとなれば、やる事がある。それは溜まりに溜まった結婚式の消化である。

 恒興や養徳院桂昌はあっちこっちの祝言に出席していた。恒興は同僚や部下の結婚式、養徳院は世話をした娘達の結婚式と。彼等が出席しているだけでも結婚式に箔が付くので引っ張りだこになっている。昨日も伊勢国安濃津まで行って柴田勝家と市姫の祝言に恒興、養徳院、美代、藤、栄で出席し、今漸く帰ってきたところだ。


「お市様の祝言は良かったですニャー」


「漸くといった感じでしたからね」


「市姉様、綺麗だった」


 柴田勝家は近江国攻略でかなりの功績を挙げた。その功績もあり、信長から漸く祝言を挙げる許可が出たのだ。普段から無精髭をモサモサと生やしていた柴田勝家だったが、祝言には髭を格好良く整えようとしたらしい。しかしまったく上手くいかず、最終的に全部剃って現れた。織田家の同僚からは大爆笑され、恒興も笑った。まあ、若く見えて良いんじゃないか、と恒興は思った。


「お勝が幸鶴の世話を積極的に見てくれるので、少し暇が出来ました」


「ええなぁ。せんの世話を可隆殿が見てくれへんかな」


「それは流石に無理でしょ」


 池田家に移った森可成の娘である勝は幸鶴丸の面倒を積極的に見ていた。なので美代は育児にかなりの余裕が出てきた。藤はそれを羨ましいと思い、婿の森可隆がせんの面倒を見てくれないかなと願う。森可隆は森家に居るので無理だ。


「と、噂をすればお勝や。やっぱり幸鶴を抱えとるな」


 視線を移すと陽なたの縁側に幸鶴丸を抱えた勝が居た。勝は全身を揺らして幸鶴丸を寝かし付けている様だ。揺り籠の要領なのだろう。


(幸鶴は私のだ。誰にも渡さない)


 勝は非常に独占欲が強い。夫と定められた幸鶴丸を誰にも渡す気がなかった。とはいえ、勝が槍の稽古中、養徳院の手習い中、授乳の時は美代や乳母に任せている。

 幸鶴丸やせんの乳母は池田家女中に10人ほど居る。彼女等にも自分の赤ん坊がいるので、乳母というよりは一緒に育てている感じだ。つまり池田家従者の赤ん坊や幼児も池田邸に集められて一緒に育てられるのだ。特に男の子は幸鶴丸の従者となる予定なのだから、一緒に育てて仲を良くする狙いもある。赤ん坊や幼児の面倒は女中が持ち回りで見る訳だが、恒興の養女達も手の空いていれば参加している。母親が一人で育児をする事はないので、美代や藤も出掛けられる訳だ。

 この様な育児姿勢は珍しいものではない。農村でも赤ん坊や幼児は一箇所に集めて、大人は農作業に行く。十歳以下の子供達で赤ん坊や幼児の世話を見る。授乳だけ母親を呼ぶ。という感じだ。池田家のやり方も、この延長線上にある。子育ては村社会形成の重要なファクターであり、村人の全員が顔見知りなのは一緒に育てられるからだ。余所者が入れない理由でもある。


「お勝は幸鶴と離れたくないようですね」


「はあ、恋でもしている状態ですかニャ?」


 勝の様子を養徳院は微笑ましく眺める。それを恒興は『恋』と評したが、養徳院は異議ありという視線を恒興に送った。何を間違えたのか理解っていない恒興に養徳院は説明する。


「恋?何を言っているのですか、恒興。この母に言わせれば恋など『頭の病気』です。醒めれば何も残りません」


(凄い事を言ってるニャー、この人)


 養徳院曰く、恋とは『頭の病気』らしい。そこまで言うとは、過去に何かあったのかと恒興は察知する。まさか初恋は破れたのではなかろうかと邪推する。


「しかし愛は違います!恋は『するもの』ですが、愛は『育むもの』なのです!見なさい、二人の愛を育む様を!」


(蛇にとぐろを巻かれて食べられる寸前の蛙にしか見えないニャー)


 勝が腕を回して幸鶴丸を抱きかかえる姿は、恒興に蛙を捕まえて食べる前の塒を巻く蛇を想起させた。養徳院はあの姿こそ愛を育む様であると歓喜している。


「やはり愛ですね!」


「愛やな!」


 恒興が塒を巻く蛇と評した勝の姿は、池田家女性陣には愛に見えるらしい。恒興は自分の考え方は池田家において異物なのだろうかとさえ思う。そして恒興は女性ばかり居る池田邸より、隣にある男しか居ない池田家政所まんどころの方が居心地良く感じている。


「お勝は既に幸鶴のおしめも換えているんですよ。甲斐甲斐しいではありませんか」


「愛の為せる業やな」


(将来の嫁におしめを換えられるとか。幸鶴、尻に敷かれる事が確定したニャー。強く生きろよ)


 勝は暇さえあれば幸鶴丸の相手をしている。当然の様に幸鶴丸のおしめも頻繁に換えている。喜ぶ妻達を余所に、恒興は幸鶴丸が勝の尻に敷かれる将来を思い嘆いた。そして願う、強く生きろと。


 その後、恒興は池田邸の隣にある池田家政所に行く。基本的に池田家領地に対する内政の指令はここから出ている。仕切っているのは加藤政盛で諸問題を分類して各担当の所に送っている。

 領地開発や堤防に関しては大谷休伯。商業や産業に関しては土屋長安。領内の治安や山賊対策は飯尾敏宗。民政や村の調停は土居清良。全体的な総括として土居宗珊と山内一豊 (見習い)。恒興は全体の方針設定などをしている。


「ふう、やる事が煩雑になってきたニャー」


 恒興は池田家政所の自室に入る。恒興の机の上には積み上げられた訴状が山となって置いてある。訴状というのは村からの意見であったり、家臣からの意見であったり、様々である。簡単に言うと困っている事を恒興に伝えている訳だ。その訴状も加藤政盛が確認して、担当が対処するべき物は担当に送る。そこに該当しない案件が恒興の所に来る。だから訴状の多くは同じ案件になる事が多い。そして、今回は恒興が新たに始めた清油事業関連が多数を占めている。主に油場銭の取り立てについてだ。


「問題は小さい村だと僧兵に対抗出来ない所がある事か。兵士を向かわすにも限界はあるからニャー」


 油場銭の取り立ては既に違法となった。だが、悪僧達は構わずに油場銭を取り立てている。一般の油生産者が悪僧に対抗するのは難しい。だから織田家の兵士を派遣して、悪僧達を帰らせる様にしている現状だ。しかし兵士が居ない隙に油場銭を取り立てようとする事案が後を断たず、その訴状が山積みになっている訳だ。恒興に何とかしてくれと。既に悪僧達の脅しに負けて払った村もあるらしい。

 そこで恒興は思い付く。油場銭を払わずに済む方法を。


「よし、犬山に製油所を造ろう。大規模なヤツをニャー。油になる前の荏胡麻をそのまま買い取れば油場銭は発生しない建前になる。森家の荏胡麻も買い取るんだから、絶対に必要だニャ」


 恒興は犬山に製油所を造る事を決める。こうすれば油生産者は油にする前の荏胡麻を恒興に納めれば良い。油場銭は『油の運搬』に対する税金なので、油になる前の荏胡麻は対象外だと言い張れる。つまり油場銭の対象となるのは犬山の製油所となる。池田恒興から取れるものならやってみろ、という訳だ。

 恒興は森家や遠藤家の荏胡麻もそのまま買い取る必要があるので製油所は絶対に造らないといけない。それを各地の油生産者にまで広げればいいだけだ。この方法なら油生産者は荏胡麻を買い取って貰うだけで収入になる。


「あ〜、しかし人手がニャ〜。……そういえば小牧山城の浮浪者を掃除せにゃならんのだっけ。ようし、やる気が出てきた」


 しかし問題が無い訳ではない。特に前々から悩んでいる問題がまた顔を出す。『人材問題』である。急速に発展、都市化した犬山では慢性的な人手不足が発生している。現在進行形でだ。

 だが同時に、恒興は閃いた。織田信長から小牧山城の掃除の許可を貰っていた事を。現在の小牧山城は信長が管理を放棄したため、他国からの流浪者や逃亡者の巣窟となっている。周辺で日雇いや物拾いをして生活しているらしいが、食えなくなると山賊化する恐れがある。そうなる前に一斉検挙して犬山で職に就かせる訳だ。犬山の人手不足を少しでも解消すべく、恒興は気合を入れた。

 恒興が政務に励んでいると部屋の襖戸が突然開かれる。声も掛けないとは何処の無作法者かと恒興が視線を向けると、妹の栄が立っていた。その顔は見るからに不機嫌だ。


「おい兄、話がある」


「ニャんだ、栄。ニャーは忙しいんだけど。あと男だらけの政所に堂々と来るニャ。部屋に入る前に声を掛けろ」


「どうでもいい、それより緊急事態だ」


 突然やって来た栄の無礼を恒興は咎める。特に男しか居ない池田家政所に来るのは感心しない。間違いを起こす家臣は皆無だろうが、だからと言って外聞は良くない。だが栄はそれをどうでもいいと一蹴、緊急事態だと訴える。


「ニャんだよ、緊急事態って?」


「聞きたい事は一つだ、『私の嫁ぎ先は何処だ?』」


「……」(忘れてたニャー)


 栄の緊急事態は『私の嫁ぎ先は何処だ?』である。恒興が忘却の彼方に追いやって自然と何とかなってくれないかニャーと願って止まない事案だった。この妹の問題はかなり恒興の頭を悩ませていた。何しろ血縁関係が織田信秀と養徳院桂昌の娘、即ち池田恒興の妹で織田信長の妹でもある。少し前であれば信長が味方に付けたい豪族家臣で良かったのだ。しかし以前に決めていた嫁ぎ先は失脚したので、次を探さねばならなくなった。そこに織田信長の上洛成功もあり、そこら辺の豪族や家臣では明らかに釣り合わなくなった。しかも織田信長から面倒を見る様に恒興に通知されている。栄は犬山に居るんだからお前が決めろと。


「市姉様はともかく、幸鶴やせんまで決まってしまったぞ。私はどうなっている?」


「……」


「『沈黙は金なり』とか思うなよ?忘れていたという事を肯定しているぞ」


 栄は焦っているのだ。周りが次々にと嫁ぎ先が決まっていく。自分だけが取り残されている。このままでは『行かず後家』驀地まっしぐらではないか、と。だから兄である恒興は何をやっているのだと不機嫌なのだ。

 恒興はいろいろ忙しくて忘れていたので押し黙る。嘘や誤魔化しを使っても直ぐにバレるだろう。


「いや、お前、そんな簡単に決まる訳がないニャー」


「森家はダメなのか?嫡子森可隆は11歳、私も11歳だ」


「お前は信長様の妹だって忘れてニャいか?森家の方が遠慮するって。以前ならともかく、上洛を達成して名を上げた織田家の姫ともなれば、早々釣り合う家が見付からないんだよ」


 栄は森家に嫁ぐのはせんではなく自分ではいけないのかと問う。森家の嫡子である森可隆は11歳で栄と同い年なのだ。

 しかし栄は織田信長の妹であるが故に、家臣の家に嫁ぐのは結構難しい。相手を信長が大いに気に入っていて、かつ絶対に味方に付けたい武家出身なら有り得なくは無い。栄の嫁ぎ先は信長の妹というだけで相当難しくなっているのだ。

 諭そうとしてくる恒興に栄は憤慨してしまう。彼女にとって、この話題は死活問題に等しい。それを理解ろうとしない恒興に彼女は怒って立ち上がる。


「この役立たずのニャーめ!」


「ヒドいニャー。ニャーだって頑張ってるんだぞ」


「フン!」


「あ、おい、一人で歩き回るんじゃニャい!待てって!」


 栄はドスドスとわざと足音を立てて立ち去る。恒興は男しか居ない政所を歩き回るなと、急いで栄を追い掛ける。

 恒興が廊下に出ると栄は大柄な男と細身の男、二人と向かい合っていた。行き当たりばったりといった感じだ。恒興は言わんこっちゃないと駆け寄ろうとする。

 向かい合っている大柄な男はどうやら居候をしている武田四郎勝頼だ。後ろに控えている細身の男は真田喜兵衛昌幸だ。


「む、誰だ、君は?」


「若、彼女は池田様の妹君の栄様です。織田家の姫君でもあるとか」


「これは失礼した。俺は武田四郎勝頼。武田家の当主で……いてっ!?」


「邪魔だ、でくの坊」


 恭しく名乗った武田勝頼だったが栄からの返事は平手打ちだった。彼女はさっさと池田邸に戻りたいのに、この武田勝頼とかいう大柄な男が道を塞いで邪魔なのだ。この行動に控えていた真田昌幸が勝頼の前に出て栄を問い質す。


「若、大丈夫ですか!?いったい何を為さるのか!」


「いいんだ、昌幸。俺達は織田家に居候の身、織田家の姫に平手打ちされても耐えねばならん」


「若、そこまでの覚悟を……」


 勝頼は耐えていた。栄のあまりの仕打ちを受けても身動みじろぐ事もなく、じっと耐えていたのだ。そして栄を問い質す昌幸を片手で制止する。

 そう、勝頼は覚悟していたのだ。領地を無くした大名の悲哀を。他家の居候となる悲哀を。勝頼はどの様な屈辱に塗れようと耐え忍び、必ずや武田家の復興を成し遂げると。

 勝頼の覚悟に昌幸は感じ入り、泣きそうになってしまう。


「そう、鞭でシバかれようが荒縄で縛られようが踵で踏まれようが蝋燭を垂らされようが、耐・え・ね・ばならないんだーーっ!!」


「……」


 昌幸は感じ入り、泣きそうになってしまうところだったが止めた。勝頼の言う『耐える』が昌幸の思うものと別方向だった。この主が言う『耐える』は屈辱に堪える方ではなく、痛みに耐える方なのだ。昌幸は途端に冷めた顔になり、流れる様に勝頼から離れていった。


「邪魔だと言っている」


「ぐはっ!?……良い平手打ちだぜ」


 勝頼があれこれ喋って退かないため、栄から更に平手が飛んでくる。11歳の少女の平手打ちだ、鍛えている勝頼は何事も無い感じで受け止める。そして栄の平手打ちを笑顔で誉める。

 栄は未だに退かない勝頼を更に責め立てる。しかし、その表情は先程までの苛ついたものではなく、少し愉悦を浮かべた表情になっていた。


「こうか?これが良いのか?」


「おっふぅ!」


 一部始終を目撃した恒興は冷めた表情で彼等を眺めていた。最初は止めようとしたのたが、その前にやる気を無くした。その恒興の横にはいつの間にか移動してきた冷めた表情の真田昌幸が居た。恒興は彼に一応、確認を取っておく。お前の主は正気か、と。


「……お前の主人、大丈夫ニャのか」


「スミマセン。これから池田様の事を殿とお呼びしてもよろしいですか?」


「ダメだ、アレを支えろニャ」


「マジですか……」


 真田昌幸にとっても今回の勝頼は初めて見る様で、恒興に主替えを申し出る程の衝撃だった様だ。とりあえず恒興は昌幸の申請を却下しておく。


(何あれ。栄が見た事ない程に楽しげニャんだけど。いや、見たくはなかったけど。……もしかして、あの二人は相性が良いのか?そういえば信長様も勝頼に嫁を出そうとしてたっけ。打診してみるかニャ)


 恒興はもちろんドン引きなのだが、同時に妹の栄がこの上なく楽しげになっているのを目撃してしまった。11歳の鍛えていない少女の暴力など、大柄で鍛えている勝頼には然程効いてないだろう。いや、愉しんでないか?とさえ思う。

 恒興は二人の相性は良いのではないか、と思えてきた。そういえば、上洛戦の折に織田信長が勝頼に嫁を出したいと言っていた事も思い出す。これは (妹を片付ける)千載一遇のチャンスなのではないかと思うのだ。

 思い付いたが吉日、恒興は栄の嫁入りについて勝頼の祖父である武田信虎に打診してみる。


「何と!勝頼に嫁を下さると?」


「うん、ニャーの妹の栄なんだけどね。栄は信長様の妹でもあるから織田家の姫ニャんだよ」


「織田殿の妹君とは素晴らしいですな」(特に池田恒興の妹という部分がな)


 武田信虎の反応はとても良いものだった。勝頼が織田家の姫を嫁に迎えたとなれば、織田家は武田家復興に手を貸さねばならない。甲斐国奪還を目指す武田信虎にとっては織田家の軍事支援は是非とも欲しい。

 そして栄が池田恒興の妹でもあるという事実も信虎を喜ばせた。この婚姻で勝頼は織田信長と池田恒興の義弟となるので、彼等二人の後ろ盾を得る。織田信長と池田恒興からは甲斐国を取り戻す力を。そして池田恒興と池田家臣からは甲斐国を発展させる力が欲しいのだ。特に甲斐国を毎年の様に悩ます川の存在がある。そこに池田家臣の大谷休伯の力が欲しいのだ。

 甲斐国を織田家の力で奪還すれば、まずは織田家の支配下になるだろう。勝頼は一応、大義名分として立てられてはいるが、奪還したての領地を渡されても経営は難しい。それならまずは織田家の領地にして池田恒興に甲斐国を発展させてから貰った方が断然良い。池田家の姫の嫁ぎ先なのだから、開発費用は恒興持ちである。武田信虎は甲斐国発展の未来を思い描いてほくそ笑む。


「信長様に打診してもいいかニャー?」


「是非に宜しくお願い致す」


 武田信虎は笑顔で恒興に返事する。織田信長としても武田勝頼に織田家から嫁を出したいと言っていたのですんなりと決まると恒興は思う。これで恒興の頭を悩ませていた問題が一つ片付いたと安堵した。


「しかし……」


 信虎は直ぐに真顔に戻って廊下の辺りに視線を送る。そこでは栄と勝頼が未だに向かい合っていた。いや、向かい合うというか、勝頼が栄に踏まれていた。


「こうか?こうして欲しいのか?」


「おっふぅ!踵が、踵が絶妙に!」


 二人の様子に信虎と恒興は呆れている。というか、関わりたくないとまで思っている。


「あれはどうにかならんものですかな?」


「言いたい事は理解るけど、勝頼にも問題があるんじゃニャいか?」


 信虎は栄がどうにかならないかと言う。恒興は勝頼にも問題があると言う。まあ、二人共に問題があるのは見ての通りだ。その問題が奇跡的に噛み合っているだけだ。


(ひ孫に期待するか)

(甥っ子に期待するかニャー)


 恒興と信虎は二人の子供、つまり武田家次代に期待する事にした。


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【あとがき】


 武蔵ちゃんが無事に合流しましたので『宇佐山城の戦い』を地獄に出来ますニャー。朝倉軍22000vs織田軍1000くらいにしましょう。池田恒興くん、可児才蔵くん、可児六郎くん、森可成さん、森可隆くん、各務元正さんですニャー。朝倉家の先制攻撃としましょう。『金ヶ崎の退き口』?そんなものは無かったんだニャー!ってな感じで。織田信治くんが青地さんと2000の援軍を連れてくる予定もキャンセルで。


 ウイポ10にハマッてますニャー。短所を補い、長所を伸ばせる史実調教は面白いです。DLCでセクレタリアト、ヘイロー、ノーザンテースト、フォアゴー、ラフィアンを買いましたニャー。フォアゴーは9歳までバリバリ活躍してくれましたニャー。ラフィアンも6歳と長く活躍してくれましたニャー。しかし一言だけ言いたいですニャー。フォアゴーを騸馬にして渡してくるんじゃないニャー!

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