姉川会戦 進撃

 浅井長政を総大将とする浅井軍団は浅井家本拠・小谷城から出陣した。そして姉川北にある宮部城まで一息に進軍する。この宮部城の城主を宮部継潤といい、元比叡山延暦寺の仏僧であったという異色の経歴を持っている。この人物は文武を兼ね備える武将と評判である。

 宮部城まで来た浅井長政は先に放っておいた斥候から報告を集めていた。そして池田軍の位置や陣形などが判明する。


「何?池田恒興の軍団が姉川から離れて布陣しているだと?」


「はっ、池田恒興はここより2里南に重列横陣を布いているとの事。ただ織田家の忍狩りが激しく詳細な情報までは得られておりません」


 調べたところ、池田恒興はこの宮部城から2里 (約8km)南に布陣している事が判明した。姉川から考えても7km程南に居る事になり、明らかに遠くに布陣している。しかも布陣内容が重列横陣なので動かない防御陣形だと判る。この報告に浅井長政は池田恒興の真意を測りかねる。防御陣形に不思議は無い、だが何故姉川から離れているのかと。


「横陣だと?守備陣形とは笑止な」


「織田家が忍狩りか。今までは無かったはずだが」


「甲賀衆だろうな。奴等をもう手懐けたか、道理で此方に靡かぬ筈だ」


 浅井軍の諸将は口々に感想を述べる。最初から防御陣形を布く事を嘲笑あざけわらう者、織田軍の防諜能力に驚く者、甲賀が完全制圧されたと嘆く者と様々だ。


「長政様、如何致しますか?」


「……何故、池田恒興は姉川沿いに展開していないのだ?川岸で迎え討つのが常道のはずだ」


「姉川は水深が浅いので役に立たないと思ったのでは?」


「ならば離れて布陣する意味は何だ?」


「そ、それは……忍が何かしら情報を持ち帰れば判明するかと」


 部将の一人が浅井長政の意思を確認するが、長政自身も池田恒興の行動の不可解さを思案していた。それを諸将に問うが誰も答えを出す事が出来なかった。結局、忍が更なる情報を持ち帰ればという結論になってしまう。


「その忍が狩られとるんじゃ!長政様、何れにしても姉川は渡らねば話が始まりませんぞ」


「じいの言う通りだな。一隊づつ渡河させよ。池田恒興が何かを仕掛けてくる可能性はある。全隊、警戒を厳にせよ」


「「「ははっ!」」」


 埒の開かない議論に業を煮やして叫んだのは海北善右衛門綱親。浅井家三代に仕えた重臣の老将で、浅井長政にとっては幼年より自分を指導してくれた傅役ふやくでもある。そのため長政は海北綱親を『じい』と呼んで全幅の信頼をしている。

 彼の姉川を渡らなければ何も始まらないという意見を受け入れて、長政は渡河を命令する。警戒は怠らず、池田恒興が何かを仕掛けてきても対応できる様に。そんな長政の心配とは裏腹に浅井軍には何も起こらずに渡河を終了してしまう。


「長政様、全軍の渡河が終わりましたぞ」


「池田恒興は動かなかったか」


 全軍が渡河を終了した事を海北綱親から報される。長政は自分が心配性に過ぎたかと思う。そこに斥候より報告を受けた部将が長政に内容を伝える。


「長政様、草より報せが来ております。東に在る横山城に織田軍別動隊が向かっているとの事。間も無く接敵するかと」


「横山城か」


「攻め寄せる織田軍はおよそ3千。対して横山城には百も居ません。落城は必至かと」


「分かっていた事だ。城兵の殆どを集めたのだからな」


「もう一つ、西側に5千ほどの軍勢が北西に進んでいるそうです。狙いは今浜城かと」


 何故だ?と長政は考える。池田恒興は本隊から8000もの軍勢を分けてしまった。横山城と今浜城を攻略するにしてもこのタイミングである理由が無い。それこそ事前に軍を分けて、池田本隊は姉川沿いでこちらと睨み合えば良かったはずだ。これで横山城と今浜城は陥落する。

 ここから察するに、池田恒興の狙いは両城ではない。おそらく別動隊の動きは『撒き餌』である。浅井本隊が『撒き餌』に食い付いたら南の池田本隊が動くのだろうと長政は予測した。


「これは我等を戦略的に包囲しようという事かも知れませんな」


「どういう事じゃ?赤尾」


 この池田恒興の動きを戦略的包囲陣だと主張したのは重臣である赤尾美作守清綱。戦略的包囲とは何だ?と海北綱親は尋ねる。


「我等を中心として北に姉川、南に池田、東に3千、西に5千。大きな包囲陣形と言えるでしょう」


「包囲の一角が姉川なのか?」


「足が鈍れば良いと考えたのでしょうな」


 赤尾清綱は浅井軍を中心として東西南で軍団を配置し、北は姉川という大きな包囲陣であると説明した。海北綱親は北側が姉川という所に疑問を感じる。何故なら姉川は水深が浅く、だいたいどこでも渡河出来る。とはいえ、渡河するにはそれなりの時間が必要なのは赤尾清綱の言う通りだ。


「長政様、如何致しますかな?」


「包囲が完成していれば、我等は即座に姉川の北に移らねばならぬ」


「ですな。背水の陣で3方向から攻められるのは好ましくありません」


 赤尾清綱に促された浅井長政は完全包囲でなくとも、3方向から攻められるのは好ましくないという見解を示す。現在の浅井軍は背水の陣になっており、動きが著しく制限されてしまう。まあ、包囲が完成していればの話だが。


「だが、包囲陣形はまだ完成しておらん。横山城はまだ落城していないのだからな。つまり今この時は『各個撃破』の機会と言えよう」


「「「おお!」」」


 包囲陣形は未だに完成していない。横山城は接敵したばかりだし、今浜城にはまったく辿り着いていない。今浜城は少し遠いので行くとは思えないが。

 池田恒興が横山城や今浜城を重視していない事は理解っている。ならば池田恒興の狙いは浅井長政、自分なのだろう。彼は自分が『撒き餌』に掛かるの今か今かと待っているに違いない。


「では横山城を攻めている3千から撃破しますか?」


「馬鹿を申すでないわい!南の池田本隊が見張っておるんじゃぞ。どれだけの忍が放たれておる事か」


 分隊から攻めると発言した部将を海北綱親が叱り付ける。彼の言う通りだ。池田恒興が防諜しているという事は、浅井方の諜報員 (草、忍、乱波など呼び方は様々)が狩られているという事だ。つまり池田恒興は浅井軍の事は把握している筈である。防諜戦に勝つとはそういう事だ。だからこそ。


「先ず撃破せねばならないのは南の池田本隊である。そういう事だな、じいよ」


「流石は長政様で御座います。南の池田本隊は我等が東西の分隊に向かえば追撃に動くでしょうな」


「たしかに我等は簡単に挟み撃ちを受ける位置におります」


 ここに池田恒興が部隊を分けて理解り易く城を狙う理由がある。こちらを揺さぶって間違った選択を取らせたいのだ。味方の城は守りたいと誰もが考える事だからだ。

 それが池田恒興の狙いだ。『撒き餌』に食い付いた浅井軍を挟撃するのだろう。ならば最初に池田本隊を撃破すれば良い。


「現状、池田軍団の総兵力は25000程と見られている。だが東西に8000を割いたのであれば池田本隊は17000。対して我等は12000か」


「5000の差など誤差に過ぎません。我等、江北武者の強さを弱卒の尾張者に見せてやりましょうぞ」


「そうだな。全軍、魚鱗の陣を組み南へ進軍せよ。狙うは池田恒興の首、ただ一つ!」


「「「ははっ!」」」


 現状の戦力差は浅井軍12000、池田本隊17000推定で5000人となる。この程度であれば誤差に過ぎないと赤尾清綱が息巻く。その発言に他の諸将も頷く。自分達、江北武者の強さに自信を持っている証拠でもある。

 狙うは池田恒興の首と宣言する長政に諸将は頷く。しかし一人の武者が長政に異議を唱える。


「お待ち下され、長政様」


「何だ、直経?」


 長政の号令を遮って発言したのは遠藤喜右衛門直経。剛直の士として有名な浅井家臣である。彼はこの戦いが発生する以前からある提案を長政にしていた。


「もう一度、私の案をご再考頂けませんか?」


「お前の案……池田恒興を暗殺せよ、という物だったな」


「はっ、このまま合戦に及べば被害が大きくなります。ならば池田恒興一人を殺せば被害も最少で済みます」


「……」


 長政は押し黙る。直経の言いたい事が解らない訳ではない。兵士である近江国農民の人命被害が少ないに越した事はない。

『暗殺』、手段として無い訳ではない。ただ、それは武士として唾棄すべき考えである。暗殺を多用する者は周りの評価が芳しくないものになる。実際に現在、備前国に『奸悪無限』とまで言われる武将が活躍しているが、誰も彼を『名将』だとは言わない。家族まで奸計の糧にして、時には諸共殺してしまうからだ。彼にとっては一族の復讐であり、手段を選べる程の贅沢が出来ないだけだが。この悪名が邪魔をして、活躍の割に勢力が伸びないのだ。彼が備前国を制圧するのはまだまだ先の話で、評価されるのもまだ先だ。それ程に悪名とは成長の邪魔をし、避けるべきものなのである。

 名声と評価を得て、世間に近江国主と認められたい長政にとっては絶対に避けなければならない。故に長政は賛同する事はない。そして怒髪天を衝くが如く怒ったのが海北綱親である。


「遠藤!貴様、我等に臆病者の戦いをせいと申すのか!?」


「海北殿、私は兵士達がより多く生き延びる方策を取るべきだと進言しているに過ぎませぬ」


「どうやって池田恒興に近付く?こちらの忍が近付けない程の防諜態勢が敷かれているのだぞ」


「赤尾殿の言う事、御尤ごもっとも。ならば一度、姉川の北まで軍団を退いて長期戦へ移行させるのです。そうすれば防諜態勢にもいずれ穴が空くかと」


 赤尾清綱も遠藤直経の意見には顔を顰めている。暗殺、という部分が気に入らない様だ。遠藤直経は尚も食い下がり、長期戦への移行を進言する。これは既に怒りの火を吹いている海北綱親に油を注ぐ事になる。


「貴様ーっ!今も我等を信じて持ち堪えておる横山城を見殺しにする気か!?」


「元々、横山城は捨て石ではありませんか!」


「無駄死になどさせる気は無いわい!彼等の墓前に十倍以上の首を供えてやらんでどうするんじゃ!貴様はそれでも江北武者か!?」


 激昂した海北綱親にも遠藤直経は食い下がり続ける。次第にただの罵り合いになりそうなくらい両者はヒートアップしていた。これには長政であっても頭が痛くなってきた。これから合戦だというのに味方の紐帯ちゅうたいにキズを入れかねない。長政は言い合う二人の間に入る。


「もうよい、じい。直経、お前の意見は受け入れられん」


「長政様……」


「池田恒興の暗殺は無理があると言わざるを得ない。それに池田恒興は前線指揮官の一人でしかない。暗殺したところで次が来るだけだ。織田信長であれば価値はまた違うのだがな」


「……」


 池田恒興は織田家の重臣ではある。勿論、暗殺などされたら織田信長にとって大打撃だ。だが代われる人材が居ない訳ではない。恒興の才能に適う者がいないのなら、複数人で分担するだけだ。前線指揮官なら掃いて捨てるほど居る、というのは強がりだが居ない訳ではない。

 真に代えが効かないのは織田信長、ただ一人という訳だ。この状況はずっと変わらなかったというべきだろう。


「そして最大の理由は『この戦いが合戦でなくてはならない』という事だ」


「それは何故ですか?」


「直経、我等は何の為に戦っている?池田恒興に勝つ為か?違うだろう。世の中に対して近江国は精強であり手が出せない独立国であると教える為なのだ。暗殺という手段を用いてそれを示せるのか?」


「そ、それは……」


 浅井長政の理想は近江国が誰にも略奪や殺戮を受けない強く平和な国にする事だ。その為にはまず『強さ』を示さなければならない。何に対してか?世界そのものにだ。戦争の相手が近江国と聞いて、『割に合わない』と思わせなければならない。近江者と聞いただけで強者と思わせなければならない。そのためには強い勝利こそ求められるのだ。暗殺などという手段を用いては浅井長政が弱いという風評に為りかねない。弱いから暗殺などという手段を使うのだ、と侮られて敵を増やす破目になる。

 だから海北綱親は激怒しているのだ。自分の大切な傅子もりこである浅井長政に悪評を付ける気か、と。


「故にお前の意見を退ける。遠藤隊は前衛だ、準備をせよ」


「……はっ、全力を尽くしまする」


 遠藤直経は項垂れて頭を下げた。直ぐに立ち上がり、自分の部隊に戻って行った。

 直経が居なくなると海北綱親は「ふん」と鼻を鳴らして文句を言う。


「まったく、若造が。生意気に意見しおって」


「頑固で困りますな、長政様」


「そう言ってやるな、領民が可愛いのだろう。それよりも進軍するぞ、全軍の気を引き締めよ」


「「ははっ」」


 長政は海北綱親と赤尾清綱を宥めて、改めて号令を出す。間もなくして浅井軍は南へ動き出す。だが、その動きは浅井長政の予想通り、池田家諜報部隊・柘植衆によって監視されていた。その報告も迅速に池田恒興本陣に伝えられる。

 加藤政盛は主君である池田恒興の前に片膝ついてしゃがみ報告を行う。


「殿、浅井長政が動き出した様です。此方に向かって全軍が一直線で進んでいると」


「報告ご苦労だニャー、政盛」


 恒興は短く返事をする。分かっていた事だ。もしも浅井長政が軍団を分けたり、東西のどちらかに行こうものなら楽に勝てる愚将というだけだ。

 次に自分の隣に立つ壮年の男性に声を掛ける。


「さて予定通りだが、ニャー達の準備はどうだ、宗珊?」


「問題無く。非戦闘員の傭兵部隊は真田昌幸に預け西へ離脱させましたし、精兵傭兵は武田勝頼に預けて本陣弓兵に組み込みましたぞ。他には柘植三之丞が柘植衆50人と帰還、鉄砲隊として土居清良隊に加わりましたな。他の柘植衆は未だ忍狩りを継続中との事」


「そうか。全軍に『備えよ』と号令を出すニャー」


「ははっ」


 家老の土居宗珊は戦えない傭兵を西に離脱させたという。この戦えない傭兵とは恒興が甲賀攻略前に信長から借りた傭兵部隊だ。土木作業しか出来ない、所謂、弱卒である。この部隊が浅井方には今浜城攻略隊と目されている。はっきり言って無理であり、ただ戦場から離脱と陽動をしているだけである。戦えない傭兵だけで陽動をこなす指揮官が居た事が恒興に幸いしたと言うべきか。真田昌幸は土居宗珊からも高い評価を受けている。

 一方で戦える傭兵は武田勝頼に預けられ、本陣隊の一角に弓兵として配置されている。この部隊は元々、武田勝頼と真田昌幸が率いていた傭兵部隊で、佐和山城に向かう池田軍団に合流した者達である。

 あとは柘植三之丞が柘植衆50人と帰陣。柘植衆は鉄砲の扱いに長けているので、そのまま鉄砲隊に加わった。未だに50人程の柘植衆が防諜戦をしているとの事。実働部隊は副頭目の柘植幻柳斎が率いている。


(やはり全軍で南、か。普通なら正解だよ、浅井長政。普通じゃないところは、それがニャーの想定通りってとこだがニャ)


 恒興は浅井長政が迷わずに全軍を南に向けた事で強敵であると認識する。この布陣は長政の将才を測れる物でもある。東西なら愚将、北に退けば慎重、南なら勇将といったところか。だが、何処に進んだところで防諜戦で負けている限り筒抜けである。


(百戦百勝の百戦百勝たる所以は最強って意味じゃないニャー。自分が有利だと確信しない限り戦わないって事だ。自分が不利な状況では決して戦わない事が大切ニャんだよ。ニャーは不利なら絶対に戦わない、お前は多少の不利も構わずに戦いに及ぶ。それが決定的な差だよ。英雄、なれど名将足りえず、かニャー)


 百戦百勝や生涯無敗などと言われる人物は勿論、強いのだろう。最強なのかも知れない。だが、それだけではそんな戦績は築けない。宮本武蔵はその典型だ。彼は生涯無敗という肩書きではあるが、それは試合に限る話だ。剣を教わった父親の新免無二斎に敗けた事が無いなどある訳がない。その試合は生涯無敗の宮本武蔵にはこういう逸話がある。

 剣豪として名を馳せていた宮本武蔵に挑む者達が居た。それも5人組であった。彼等は5人で掛かれば宮本武蔵にも勝てると思ったのだ。


「宮本武蔵、我等と勝負してもらおう!」


「面倒くさい。日を改めろ」


「宮本武蔵ともあろう者が逃げるのか!」


「やれやれ、分かった。じゃあ、邪魔が入らない様にあの島まで行くぞ。舟で競争といこうか」


「よし、きた!先に着いてやる!」


 5人組は舟に乗り、かなりの速さで島へすすんでいく。しかし宮本武蔵は未だに舟にすら乗っていなかった。


「おい、宮本武蔵!早く舟に乗れよ!」


「頑張って魚でも釣ってこい。じゃあな」


 そう言って宮本武蔵は何処かに行ってしまったという。

 この話は2つの解釈が出来る。一つは宮本武蔵が5人を未熟者と見切り、殺さないために適当にあしらったという事。もう一つは相手の情報が無く、態勢も悪かったから避けた事。この事から宮本武蔵は力を誇示する事は嫌い、乾坤一擲の試合以外は避けていたと見られる。そして試合をするのなら勝てるだけの算段を積み上げていたのだろう。それが出来ない不確定要素が多い戦いはそもそも避けていたのだ。

 それが百戦百勝するコツ、『勝てる戦い』しかしないという事だ。これが池田恒興の基本姿勢だ。勝てるだけの算段を出来る限り積み上げてから戦いに臨む。その準備の為には姉川まで行く訳にはいかなかった。池田恒興が姉川よりかなり南に布陣したのも、必勝の為に必要な要素であった。


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【あとがき】


 大河ドラマを見て思った事


 あの殺意高そうな今川氏真さんが後年、「京都すげー!いろいろ見て回るぞー、歌を作るぞー」ってなるのかー。興味深いニャー。

 本願寺のお坊さんが口にしている言葉は『最澄の理念』ですニャー。浄土宗も浄土真宗も比叡山延暦寺から派生した宗派ですから当たり前ですが。『最澄の理念』は近く語る事になります。そして空海と最澄、ライバルとして語られる日本仏教の二大開祖の理念の違いも語ります。それを語る事で『最澄の理念』が素晴らし過ぎて比叡山は腐ったという事が理解出来るかもですニャー。

 そして皆が「なんまんだぶ」と言いながら踊っていた描写に感心してしまいましたニャー。だから浄土真宗は『踊り念仏』を行う一向宗や時宗と混同されたんだと理解る見事な描写です。なので一向宗は関係ないのに『一向一揆』って言うんですけどニャー。


 一向宗さん「とばっちりだー!」

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