待望の嫡子

 秋も終わろうという頃、池田恒興の正室・美代は激しい腹痛を訴えた。それは陣痛であり、いよいよ出産が始まるのである。この事態に池田家の女中達が殺気立ち、準備に奔走している。池田邸に居る男性陣からは「迂闊に近づくと吹き飛ばされかねん」というくらいだった。

 出産というのは一番最初の子供が難産である事が多い。やった事が無い事をするのだから可能性的に高いだろう。それが故に恒興も心配になり、美代が寝ている横で励ましていた。


「しっかりするニャー!大丈夫なのか、美代!」


「あの、大丈夫ですから……」


 声を掛ける恒興に心配かけまいと美代は大丈夫と繰り返す。そしてその様子を部屋に居る藤、栄、千代が冷ややかに見ていた。心配する恒興の事を批判している訳ではないが、ある問題が有るのでいい加減にしなさいという視線である。とはいえ、いつまでも繰り返している様なので、女性陣を代表して栄が始末を着ける事にした。


「おい、兄」


「栄、ニャーは一体、どうしたら……」


「男は不浄だ、出ていけ!」


「ギニャー!?」


 狼狽える恒興に蹴りを加えて外に押し出す栄。不意を突かれた恒興はそのまま廊下まで転がった。が、直ぐに起きて恒興は抗議の声を上げる。


「な、何すんだニャ、栄!」


「ここは女の戦場だ、戯けた兄め。産まれ来る赤ん坊に死の瘴気を振り撒く気か?」


「いや、死の瘴気って、お前ニャー……」


 死の瘴気は言い過ぎではあるが、この時代の感覚としては間違いではない。

 遥か昔から男性は狩りに行き、女性は家を守るという生活を営んできた。その延長線上で戦に赴くのは男性、男性不在の家や集落を守るのが女性となった。

 そして6、7世紀頃に仏教が大きく広まる。その仏教道徳の中で『不殺生(アヒンサー)』というものがある。これは生き物を殺す行為は悪徳であるという考え方だ。この考え方も日の本に根付いていった。

 では考えてほしい、この『不殺生』を守って人間は生活可能だろうか?答えは否である。全員に死ねと言っているに等しいと当時の人々も感づいていた。まあ、これはそもそも曲解で全員がこれを守りなさいなどとはお釈迦様も言ってはいない。『不殺生』は五戒の一つで『戒』とは仏教僧侶が守るべき戒めである。故に一般人にはそうする事が好ましい程度のものでしかない。『不殺生』の対義語は『殺生』なのであるから、「殺生する時には不殺生が徳である事を思い、なるべく殺さない道を選んで欲しい」程度の認識でよい。

 だが、昔の人々は純粋であったために『不殺生』を犯してしまう自分達に説明付けが必要だったのだ。その結果、曲解と生活実情から不浄な行いをするのは男性、命を産み命を育む清浄を行うのは女性という風に住み分けが自然と為されたのである。なので赤ん坊から幼児に対する諸事はだいたい女性の領分とされ、男性は関わる事もなかなか出来なかった。

 つまり男性の不浄(殺生の行い)が赤ん坊に影響を及ぼし、子供が早死にするという迷信に囚われていた。現代でははっきりと迷信だと言えるのだが、この頃はそんな迷信に縋りたいほど子供の死亡率が高かったのだ。

 そして『不殺生』の曲解とこの迷信が『生類憐みの令』を生み出す。『生類憐みの令』は江戸時代のモノが有名ではあるが、天武天皇の時代から度々朝廷が出している。特に平安末期~鎌倉初期に出されたモノは酷く、保護範囲が家畜、獣、鳥から魚に至るため餓死者が続出した。有名な所では宇治川の漁民が殆ど餓死したという。この宇治の人々を救うため明恵みょうえ上人が植えたのが『お茶』の木であった。これが現代でも有名な『宇治茶』の発祥となっている。


「お兄ちゃん、気持ちは分かるけどここは遠慮して」


「あ、はいですニャー」


 栄に続き千代にも退室を促され、恒興は部屋を後にした。

 因みにこの頃の子育てというのは母親一人で行うものではない。だいたいが集落単位、村単位、一族単位で行うものである。現代は核家族化が進んでいるため子育てが家単位となりがちで、母親一人の負担が大きいという問題がある。

 例えば恒興の母親は養徳院桂昌である。では彼女は恒興を一人で育てたのか?それは否である。

 恒興を育てるために世話を焼いていたのは、母親の他に従者の女房(女中)達もやっていた。池田家中の女性全員で恒興を育てていたのである。だからこそ、恒興は今でもあまり強気には出れなかったりする。全員が母親みたいなものなので。

 農村であっても同じである。子供達はだいたい一カ所に集められ、幼子の世話を年長の女の子が見る様になる。その間、大人たちは田畑で仕事をする訳だ。年長の男の子になると家畜の世話や農作業の手伝いに行く事になるだろう。

 こんな感じでこの頃の子育てとは共同で行うものであった。

 男の子の場合は赤ん坊から幼児期は女性の元で育てられ、5~7歳前後の自我をはっきりさせる頃には父親の方で育てられる。本格的に武将として育てられるのは元服後となる。とはいえ、この辺は家によって様々で決まっているという訳ではない。女の子の場合は母親が育てるのが通例である。

 余談ではあるが、公家はもっと早い。3歳で元服という人もいる。10歳になる頃には宮中行事の一切を取り仕切れたといわれるくらいだ。幼い頃からとんでもない英才教育を施している事になる。

 何か出来る事は無いのかなと思いながら、縁側に座り庭を眺める。そして特にこれといって出来る事はなさそうであった。

 前世ではどうだったっけと思い起こすと……何もしてなかったと思う。大広間に家臣達と集まり、今か今かと待っていた事だけを思い出す。あの時も女中がこれ以上なく殺気立っていて邪魔な場所に居ると吹っ飛ばされたなぁと。

 となると、男性陣は邪魔にならない所で集まっているのが正解な気はする。

 そう思索にふけ込んでいるとドタドタという足音がコッチに向かってきているのが分かった。そして恒興が振り返るより先に……。


「退かんかい、ヘボ城主!邪魔じゃい!」


「ギニャー!?再びー!?」


 またしても問答無用で廊下を転がされる恒興。蹴り飛ばしてきたのは見た事も無い小柄な老婆であった。さすがに見ず知らずに蹴飛ばされて黙っている恒興ではない。


「て言うか、婆さんは誰だニャ!ニャー足蹴にしてただで済むと……」


「薄情じゃのう、恒興。このババアを忘れるとは。誰が養徳院様の腹からお前を取り上げたと思うとるんじゃ」


「はい?」


「恒興、この方は産婆の梅ですよ」


「そうじゃ!赤子を取り上げる事、三百人以上!産婆歴50年の梅とはワシの事じゃい!!」


(聞いた事ねーギャ。そして産まれた時の事を覚えてろとか無理だニャ)


 少し遅れてやってきた母親の養徳院は恒興を足蹴にした老婆を紹介する。

 その老婆の名は梅。歴戦の産婆であり、恒興の出生時もこの梅が取り仕切ったとの事。年の頃は70代と見られ、背中は結構曲がってきてはいるが杖などはまだ要らない様だ。

 恒興としては産婆を覚えている赤ん坊が居る訳ないだろと心の中でツッコミを入れておいた。

 とはいえ彼女こそが美代と子供を救える一番の力である事は明白だ。


「梅ばあちゃん、ニャーはどうしたら……」


「男共は湯を沸かせぃ!これでもかというくらい沸かしとかんかい!」


「はいー、只今ですニャー!!」


 産婆の梅に怒鳴られながらやるべき事を得た恒興は弾ける様に走っていった。途中、暇そうな家臣を捕まえては台所へと急いだ。


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 この時代の出産の際には大量のお湯が必要とされる。産まれてきた赤ん坊を洗うための産湯にするためである。現代においてはこの産湯を使わない所も多くなっている。産まれたての赤ん坊は体温調節が下手なため、沐浴させると体温低下を招く事があるからだ。

 そういう学術的な考えが発達してない戦国時代では赤ん坊の沐浴は必須であり、より体温に近い産湯が必要とされる。だが、この時代にお湯の保温機など存在しない。ならばどうするのかと言えば、とにかくお湯を沸かす。沸かしまくるのだ。

 手順としては、まずお湯を沸かす。それを赤ん坊がすっぽりと入る大たらいに入れて、産屋の近くに持っていく。女中がお湯を部屋に引き込み、温度を計り続ける。赤ん坊は何時産まれて来るかは分からないので冷めてしまったお湯は外に捨てられる。こうして常に適温のお湯を確保し続けるのである。

 という訳で、台所でお湯を沸かし続ける必要がある。池田邸内に居た家臣や従者(男)をかき集め、湯沸かし作業を始める。台所にある5基のかまどで湯を沸かす者、かまどの火を持続させるために薪を割る者、お湯を大たらいに入れて運ぶ者で分かれる事になる。

 恒興はかまどの1基を担当し火吹竹ひふきだけという竹筒で火に空気を送り込んでいた。


「ふう~~~う、ふう~~~う、はあ、はあ、コレ、結構疲れるニャー」


「やっぱり殿はお坊ちゃんだねえ。こういう事はやってないんだな」


「あん?ニャんだとぉ?」


 やれやれといった感じで薪割りをやっていたはずの可児才蔵が恒興に近付いてくる。かまどの火を起こすのは大抵の場合、従者の仕事であって恒興はさっぱりやった事が無かった。見た事はあるので見様見真似で行っていたのだが、あまり良い塩梅とは言えない。他の4基のかまどを担当している従者達は難なくこなしている。……はっきり言うと恒興が邪魔なのだが、我が子の誕生に際し空回りながら頑張ってる主君に邪魔ですとは誰も言えなかった。

 まあ、そんな事はお構いなしに才蔵はダメ出しするのだが。


「もっと力入れて奥の方に送り込まねえと、火が大きくならねえって」


「なら、やってみろニャー」


「おう、見といてくださいよ」


 才蔵の凄まじい肺活量で吹かれた空気は火を激しく揺らし、ボッボッと音を立てながら燃える。ただ火が強くなった様には見えない。割った薪を台所に運んでいた可児六郎はその様子を見て、すかさず才蔵にツッコミを入れておいた。


「お前はバカか!」


「んだよ、痛えな!」


「火に向かって吹いてどうするんだ!根元の薪に向かって吹けよ。火を消す気か!もういいから貸せ」


「うるせえ、横から口出してくんな!」


「ケンカしてニャいで、さっさと湯を沸かせニャー!!」


 火を起こしているのは当然ではあるが薪である。つまり新鮮な空気を欲しているのも薪なのである。火吹竹で空気を吹き付けなければならないのは火の根元である薪なのだ。

 才蔵がその肺活量で間違った場所を吹いたため、火の方が消えそうになる。それを見かねた六郎が火吹竹を才蔵から奪おうとしてケンカの様相になっていく。とりあえず恒興はそんな事している場合かと一喝するのだった。

 周りの従者達からは結構白い目で見られていた。

 そこに飯尾敏宗が部下と二人がかりで大きな箱を持って台所にやってきた。


「殿、『箱鞴はこふいご』を持ってまいりました」


「おお、来たか、敏宗!」


 敏宗が持ってきたのは『箱鞴はこふいご』と呼ばれる1~2mはある横長長方形の道具である。高さ的には大の大人の腰くらいまである。これは主に鍛冶屋が炉に空気を送り込むために使う道具である。吹差鞴ふきさしふいごとも呼ばれる。

 箱鞴は気密性の高い箱構造で、箱底部に特殊な工夫を加えて風の分配を均等にする。外に出ている取っ手を押しても引いても常に風が送り続けられるようになっている道具である。

 その他の鞴としては一人でも扱える革鞴、大型の炉に設置され6~10人くらいで動かす踏鞴たたらがある。後者は『踏鞴を踏む』の語源としても有名である。革鞴は紀元前から存在しており、箱鞴と踏鞴は平安時代から鎌倉時代と見られている。


「よっしゃ、空気送り出すニャー。押せー!」


「「「おおりゃああ!!」」」


「結構重いな、コレ」


「ぶつくさ言ってないで、押し終わったら引く!」


「へいへ~い」


 この箱鞴は確かに画期的で効率的なのだが、……取っ手が非常に重い。現代に例えるなら自転車の空気入れだろうか。今でこそ細長い筒状の物になって扱いやすい感じだが、それが人間大サイズになったらどうだろう?押すだけといってもかなりの力が必要だろう。因みにバネは入っていない。

 しかも取っ手は横に付いているので押す時は体で体当たりするように押し、引く時は綱引きの様な感じになる。それを恒興、敏宗、才蔵、六郎の4人で押したり引いたりしている訳だが、最早、効率がいいのか悪いのか分からなくなってくる。


「頑張ってるっスねー、殿さん」


「そりゃ、ご正室から産まれてくる子供が男の子なら後継ぎ確定だしな」


 そんな様子を見ながら加藤政盛と土屋長安が、湯をたらいに移しながら喋る。

 家督の継承順というのはまず正室から産まれた男子が優先となる。その中で長幼の序に従い順番を付けるのが通例となる。

 恒興は男兄弟が存在しないので例にすらならない。なので織田信長を例にする。信長は織田信秀の次男か三男だと言われている。長兄は織田信広で側室の子供である。次兄は存在がはっきりと確認できていないのでいないかも知れない。少なくとも正室の子供ではない。(信長の通称が三郎だったので次兄が居るという説がある)

 このため信長の家督継承の対抗馬となるのが実の弟の織田信勝となる訳だ。長男でも側室の子供である織田信広は対抗馬にはならない。一応、家督を狙って行動はしたようだが、速攻で信長にバレて怒られた。計画が杜撰で誰も乗らなかった事、被害も騒動もないまま終わった事を加味して謹慎処分程度で済まされた様だ。彼が織田家の家督を継ごうと思えば、正室の子供が全ていなくならないと無理である。あるいは当主である織田信秀の後継者指名があればという感じになるだろう。

 この継承順を乱してしまうと、何かと騒乱の元となる。美濃斎藤家もそうだし、関東北条家躍進の足掛かりとなった堀越公方もそうだろう。北近江京極家も兄弟で家督を争い、結局浅井家に全てを乗っ取られている。この時代の下克上の根幹がここにあると言っても過言ではない。

 だからこそセオリー通りが一番なのだ。


「もう傍目から見ても殿さん、空回り過ぎっスよ」


「ま、まあ、たしかにあの箱鞴は要らないよな……」


 二人から見ても恒興の空回り様はよく分かった。箱鞴というのは中規模の鍛冶屋の窯で使う物である。一般家庭のかまどに使うにはどう見てもサイズが大きかった。結果として、従者が担当している他のかまどの方がお湯を沸かすのは速かったりする。

 そんな効率も客観的に見れない程になっていたのである。政盛は恒興が頑張っている自分が欲しいのだろうと予想した。自分の妻が頑張っているのだからと。まあ、効率に関しては従者達で事足りるので好きにさせようと思った。


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 夜も更けた頃に池田邸の奥から新しい命の産声が響いた。それを報せに来た女中から聞いた恒興は美代の元へ駆け出した。飛び込んだ恒興の目に映ったのは比較的元気そうな美代と養徳院に沐浴されている小さな赤ん坊であった。そして産湯で洗い終わり、上等な白い布で包まれた赤ん坊が養徳院に抱かれていた。


「恒興、男の子ですよ。あなたの跡取り息子です」


「おお、よくやったニャ、美代!」


「はい。それでこの子の名前は決めてくれましたか?」


「うん、この子は幸せの鶴と書いて『幸鶴丸』と命名するニャー」


「幸鶴丸……良い名前です。私がお前の母ですよ、幸鶴丸。元気に育ってくださいね」


 美代は布団から身を起こし、養徳院から受け取った我が子を優しく抱きかかえる。無論、自分の子供が愛おしい事もある。そして正室としても、この子が長子で嫡男という事もある。この条件が重なれば誰からも疑われない家督継承者となる。

 それだけに喜びも一入ひとしおだと言える。


「良かった、良かったなぁ、美代……アカン、何か、うちも来たー!」


「え?お藤も?梅ばあちゃん、助けてニャー!」


「ババアに任しとかんかい!お前はしこたま湯を沸かしとけぃ!」


「はいですニャー!!」


 恒興は産まれてきた嫡男との対面もそこそこに台所へと駆け出して行った。

 その後、藤の子供も無事に産まれた。女の子だったので、恒興はこの子を『せん』と名付ける。こうして池田家は嫡男『幸鶴丸』と大姫『せん』を得て、城下町まで巻き込んだお祭り状態となる。恒興も無礼講を指示し、城下の酒を買占め、町全体に配って子供の誕生を祝った。この騒ぎは三日三晩続いたという。


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【あとがき】

べ「こういう話は苦手な範囲だねぇ」

恒「男は蚊帳の外だから話としてはやりにくいわニャ。避けては通れニャいが」

べ「とはいえ嫡子相続が出来ても騒乱になる事は多々あるね。実際、嫡子相続しても騒乱になったのが織田信長さんな訳で」

恒「上手くいくためしの方が少ないからニャー。嫡子相続しても下の兄弟が優秀だと反乱起こしたりするし。越後長尾家はこの典型だニャ。結局、嫡子相続と前当主の後見が揃ってないと難しいニャ」

べ「あるいは後継者がちゃんと軍事力を握っているかというあたりかな。嫡子相続と前当主の後見が揃っていてもやらかす大名家もある。南近江六角家もそうだし、若狭武田家もそうだね。ここら辺は本編中で語られることになるよ。若狭武田家は信長さんの越前征伐の原因でもあるからね」

恒「あそこはマジでグダグダなんだよニャー」


恒「嫡子の名前の幸鶴丸(こうつるまる)って……」

べ「前々からずっと頭に残ってた名前だったんだよね。ああ、毛利輝元さんかと気付いたのは最近の事。でもいい名前だから頂きます」

恒「ニャーの長男は幼名が分からなくなったからニャー。次男は古新丸だけど」

べ「古くて新しい……恒興くん、君も誰かと同じ様に子供の名前で遊んでない?」

恒「ギクッ」

べ「長男の幼名は勝九郎ってwikiにはあるけど?」

恒「ないニャ。幼名というのは人間扱いされてない(神様からの授かり子的な意味)時の名前なんだよ。大抵、健やかな成長や長寿の意味合いを込めて付ける。ここら辺は豊臣秀吉が例に出来るニャ。秀吉の次男の鶴松は幼名を棄丸という。捨て子は強く育つという話にあやかった物だニャ。でも3歳で亡くなったから三男の秀頼は逆の意味で拾丸と名付けられたニャ。幼名は生きてほしいという願いであって人名とは言い難いニャ。勝九郎はどう考えても通称だ」

べ「ここら辺の線引きも難しいね。いつまで幼名を使っていたかとか」

恒「そこは人によるとしか言えないニャー」


近江戦を前にちょっと部品作成に入りますニャー

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