創作覚書
叢雲いざや
中国茶について
●分類
大まかに発酵度によって6つに分類される。
発酵は自家発酵(茶葉に含まれる酵素によって発酵する)。
『後発酵』とは、酸化酵素の働きを止めてから菌によって発酵させること。
・緑茶(不発酵茶)
日本茶のように蒸さず、釜煎りする(
茶の総生産量に対し8割を占めるもっともメジャーな茶
・白茶(弱発酵茶)
揉まない、発酵もごく軽微
白毫銀針、白牡丹、寿眉など
・黄茶(弱後発酵茶)
君山銀針、雀山黄芽など
緑茶を紙や布で包んで寝かせ発酵させる
・青茶(半発酵茶)
いわゆる烏龍茶
工夫式という方法で淹れられる
・黒茶(後発酵茶)
本物は20~30年かけて発酵させるらしい
プーアル茶
・紅茶(発酵茶)
キーマンなど
その他
・花茶
大きく2種。
花の香りを付けた茶(
花そのものが入った茶(
・漢方とかいろいろ
七葉肝(甘茶づる)
人参茶(朝鮮人参)
雪茶(海抜3500メートル以上の岩場に生育する地衣類)
苦丁茶
杜仲茶
富丁茶
七葉蘭(リンドウ科の植物)
山苦瓜
金盞花
桂花(キンモクセイの花)
蓮花
月季花(こうしんばら)
●茶器
・茶壺
急須。
・茶杯、聞香杯
1杯目は聞香杯に注ぎ、茶杯に移し、聞香杯の残り香を楽しんだ後飲む。
・蓋碗
蓋つきの茶碗。
・茶海
ピッチャー。
・茶船、茶盤
工夫式用。上からかける湯を受ける。
・水孟
湯を捨てるための入れ物。
・茶缶
茶葉の容器。
・茶通
耳かきのようなもの。細い方で茶荷の葉を壺にいれ、さじの方で茶壺の茶葉をかきだす。
・茶荷、茶則
半分に割った竹のようなもの。茶缶から茶荷に茶葉を移し、異物を確認したり茶葉の状態を見たりしてから茶壺に入れる。
・茶巾
ふきん。
●淹れ方
・工夫茶
茶壺を茶盤の上または茶船の中に置き沸騰した湯を溢れるほど注いで温める。
茶壺→茶海→茶杯に移し温める。
湯を茶孟または茶船に捨てる。
茶壺に茶葉を入れ、茶壺の側面をたたき茶葉を均す。量は青茶で茶壺の1/4程度。
沸騰した湯を高いところから茶壺に注ぎ、水圧で茶葉を開かせる。あふれるぐらい注ぎ、溢れた水面を茶杓でこそぐようにしてアクを取る。
茶壺に蓋をし熱湯を注ぎ、温めて蒸らす。時間は1杯目で1分、2杯目で50秒、以降10秒ずつ短縮。
濃さを均等にするために茶海に茶壺の茶をあける。残さないようにすべて注ぎきる。
茶海から茶杯に注ぎ分ける。聞香杯はある場合は上記の手順に変更。
・蓋碗を使う方法
沸騰した湯を蓋碗→茶杯→茶海と移し温める。
茶を淹れるための湯を茶海に入れ、適温に冷ます。(緑・白・黄・花で75~85度)
蓋碗に湯量の1/4ほどの茶葉を入れる。
茶海の湯を蓋碗に、円を描くように注ぐ。
蓋をして2~3分蒸す。
親指と中指で碗を持ち、人差し指で蓋を押さえ、茶葉が落ちない程度に蓋をずらしながら茶海に茶をあけ、茶杯に分ける。
●お茶請け
干菓など。
(梅、スイカやカボチャの種、イチジク、龍眼、松の実、マンゴー、スターフルーツなど)
(梅はアルコール漬け、茶漬け、粉ミルクまぶしなどいろいろ)
参考資料:
成美堂出版 香りを楽しむ中国茶の事典
文化出版局 魅力発見 中国茶
創作覚書 叢雲いざや @mrkm_138
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