【捌】もう一度、もう一歩
「お前は……ぬらりひょん」
「つい先日は世話になったのう、退魔師や。ん? といってもお主らの時間ではだいぶ経っておるのか」
スーツ姿で顔に一つ目が開いた男が声を発する。
貞華も凛もすでに抜刀し、いつでも動けるように体勢を整えていた。
「この妖怪が、陰で、幽姫さんを……操って、いたのですね」
7年前のことが思い出されるのか、貞華の話し方が不安定になる。
「おうとも、恋は盲目とはよく言ったもんじゃな。四羅日と名乗って相談に乗ってやったら、ころりとだまされおった」
「小娘誑かして何が目的だい? まさかお前まで一目惚れとか言うんじゃないだろうね?」
凛が緊張した声色で、嘲るように言った。その頬には冷や汗が一筋流れている。疲弊した状態でぬらりひょんを相手にするのは難しい。凛は会話を長引かせ、必死に打開策を考えていた。
「ひょっひょっひょっ。まあ遠からず、じゃな。お主らは、妖遣いがなぜ妖怪に食われぬか、知っておるかの?」
「……妖怪を使役できるからではないでしょうか」
問われた貞華が息を吐くように早口で答える。
「それでは不意をつかれて終いじゃろう。早い話が毒なんじゃよ。それは我でも変わらぬ。じゃが河豚しかり毒のあるものほど旨いのも事実でな。そこらの人間や退魔師を食らうより遙かに格を上げられるんじゃ。それこそ神域に到達できるほどにのう」
そこでぬらりひょんは、気絶した幽姫を自分の体に押しつける。黒いスーツが水墨画のようににじみ、赤い着物の端がぬらりひょんの中へ沈んでいく。
「我はどうしても妖遣いを食らいたかった。だがそれには下ごしらえが必要でな。心の動揺と消耗、これが必要じゃった。もっとも、妖遣いもその辺は重々承知しておるからのう。よほど間の抜けた者でもおらねば、そうそう隙をつくってくれんのじゃ」
「で、その色狂いの小娘に目を付けたってわけかい。うまくけしかけたもんだよ」
四羅日――ぬらりひょんの体内へ飲み込まれていく幽姫を見ながら、凛は内心舌打ちしていた。取り込まれてしまっては攻撃できない。過去に貞華が助けられなかった娘を、目の前で再び殺すのは忍びなかった。
「ひょっひょっひょっ。退魔師と妖遣いが恋仲になるなぞ、笑止千万よの。おなご同士ならなおのこと。恋破れるのは分かり切っておった。あとは、丸腰を示すためにわざと消耗せよと言うたら終いじゃ」
ぬらりひょんが言い終わったと同時に、幽姫の全身がスーツ姿の男の体内へ飲み込まれた。
貞華が唇をかむ。何もできなかった。7年前の後悔があるからこそ軽々しく動けない。
「うごっ、おごおお……じゃが、この程度なら悪食の範疇じゃ……!」
苦しそうに体をよじるぬらりひょん。そのスーツの黒がにじんで全身に回り、男性型の体が漆黒に染まっていく。全身が漆黒となる中、頭部で爛々と輝く緑色の一つ目だけが唯一の色味となっていた。
「ぎ、ぎぎ、ぐ、ぬおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
激しいノイズのかかった雄叫びとともに、ぬらりひょんの首が太さを増し、頭部と融合する。さらにその首が天井まで伸び、垂直に長い頭が形成される。
それと同時に、影のような手足がぐにゃりと歪曲していく。左手の先が左足の先に、右手の先が右足の先に接続され、穴の開いた二つの楕円を形作る。続けて胴体の下部が無数に裂けていき、おびただしい数の触手が生えてきた。
触手がテーブルや椅子を押しのけながら、凛と貞華の方まで伸びていく。
「くそっ、一旦ここを出るよ貞華!」
「仕方ありません……断微流・神妙」
貞華が部屋の壁を破壊し、二人は建物から飛び出した。
外へ出て加速の技を発動した二人は、建物から急いで離れていく。
断微凛は考えていた。ぬらりひょんが言っていることが本当ならば、以前よりも遙かに強くなっているだろう。疲弊した自分には厳しい。かといって貞華では威力が足りない。
「奥義さえ使えりゃね……」
つぶやいた凛が、隣を走る貞華の顔を見て、考え込むように眉間にしわを作る。
「お師匠さま、どうされました?」
「ちょっと話がある」
二人が立ち止まると、凛が真剣な顔で貞華に語りかける。
「お前、奥義は知ってるね?」
「はい。しかし、わたくしの実力はまだその域に達していません」
師匠の意図を察した貞華が、戸惑った表情で否定の意を示す。
その対応を予想していた凛は、落胆することなく言葉を続ける。
「前から何度も言っているが、お前の技量はすでに免許皆伝のそれと変わらないんだ。この国での戦いでいくつ技を振るった? お前はもう断微流剣術をものにしているんだよ」
「ですが……やはりわたくし程度の人間があの」
そう貞華が言いかけたとき、先ほどまでいたミサイルコントロール施設が、轟音を上げて吹き飛んだ。
瓦礫の雨を浴びながら、漆黒の怪物に変貌したぬらりひょんが姿を現す。
凛はそれを無視して貞華に呼びかけていた。
「そうやって卑下するようになったのは、あの小娘を助けられなかったことが原因だったね? それとぬらりひょんの奴に負けたこともか」
貞華が無言で視線を逸らし、凛の問いを認める。その反応を見て、凛が畳みかけるように声を張り上げる。
「だったらなおのことだよ! 7年前と今、ナリは違えど状況は一緒だ。ぬらりひょんに陽炎崎幽姫が捕らわれ、深霧貞華がここにいる。そうさ、悔悟のあの日を、もう一度やり直せる時が来たんだ!」
「っ……!」
貞華が何か言おうとして声を詰まらせる。心中では様々な想いが錯綜しているようだった。凛は、その様子を見ながら、ぬらりひょんの方を確認する。まださきほどの場所から動いていなかった。
やがて貞華は意を決したように顔を上げると、ぬらりひょんの方を見やった。残骸の中にぬらりひょんの姿が――なかった。
「別れの挨拶は済んだかの?」
真横からエコーがかったノイズが聞こえた。
「なっ」「今そこに――」
その声を引きちぎるように二人の体が遙か上空へ吹き飛んだ。
「がっ、げふ……どうなってんだい」
「加速して、いたはずなのに……」
打ち上げられた二人が、あえぎながら落下する。敵の攻撃の正体がつかめず混乱していた。
二人はとりあえず位置を確認しようと地表に目をやった。穴だらけの大地が遙か下に見える。その視界に黒いシミが映ったと思った瞬間、
「のろいのう。退魔師というのはこの程度も見えぬのか。我はただ触手で、優しくはね飛ばしただけじゃというに」
落ちていく二人の間近で、緑色の目がぎょろりと動いた。神経をかき乱すような声がねっとりと侮蔑する。
その言葉に二人の退魔師は戦慄した。それは加速した時間の中にいた退魔師よりも、遙かに速く動けることを意味している。基本的に、速さでアドバンテージを取る退魔師にとって、その事実は圧倒的不利になる。
(やはり奥義を使うしかないね……だがそもそも当たるのか? くそっ、考えても仕方ない。今は少しでも力を削ぐ!)
最善を尽くそうと凛が小刀を振るう。巨大な光の刃が、至近距離にいる漆黒の妖怪へ命中したと思った刹那、羽音のような重い音が鳴って、斬撃が消失した。
ぬらりひょんが嘆かわしそうに目をつぶる。
「おお……かつての我はかようなナマクラも食らえなんだか」
「嘘だろ……あれを全部飲み込んじまったっていうのかい?!」
目の前で起きたことが信じられず、凛が悲鳴を上げる。
この状況に既視感を覚えた貞華がたまらず叫ぶ。「お師匠さま、回避を!」
「さて、こちらも馳走せねばのう。冥府までとくと味わうがよい」
ぬらりひょんの縦長の体に沿って、巨大な黒い刃が生み出される。
「ちっ!」断微流・天子を発動して凛が一気に離れていく。
赤い尾を残しながら。
すでに黒刃は放たれていた。切り裂かれた凛が鮮血を散らしながら墜落していく。
落下する体が風を切る音だけが貞華の耳を打つ。
貞華の表情は絶望に染まっていた。口を大きく開け、絶叫するように声を絞り出す。
「お師匠さっ」「うるさいのう」
小バエをはたくような調子で、漆黒の触手が上から叩きつけられた。貞華の体が隕石のように下へ暴落する。
薄れゆく意識の中で、痩せ細った男は笑っていた。
感覚の鈍くなった肉体が振動を感じた。崩れかけの宮殿がさらに瓦礫を散らす。
緩慢に目を動かす。
穴の空いた壁から広場が見えた。土煙が上がっている。
女が倒れていた。そばでは、イカにも見える漆黒の怪物が女を見下ろしている。
男は眉をひそめた。口元がわずかに動く。かすれた声が漏れる。
「こ、ま、るな……よの、たちば、が」
右手に残った大砲の照準が、のろのろと怪物に向けられた。
空から叩き落とされた貞華は、宮殿を貫通して広場に墜落していた。減速の技・瑠璃で速度を殺したとはいえ、ダメージは甚大だった。
ふらつきながらどうにか立ち上がる貞華。額からは血が幾筋も伝っている。
霞む視界を漆黒の塊が埋め尽くしていた。
荒い息には虚無と諦めが混じり、刀を持つ手はだらりと下げている。
「ずいぶんと辛そうじゃのう。早う師匠の元へ送ってやらねばな」
小馬鹿にするように緑の目が細められる。
ぬらりひょんの両脇についたドーナツ状の楕円、その穴の中で、目を潰すような光量を放ちながら紫紺の光が増殖していく。それに併せて女性の断末魔のような音が鼓膜を震わす。
貞華がその光を薄目で見て微笑する。
その視界に、白い光弾が飛んできて、ぬらりひょんの長い頭に命中するのが見えた。
緑の目が怪訝そうに飛んできた方向を見やる。
「ん? なんじゃ、まだ生きとったのか」
貞華も驚いた表情で同じ方向に視線を向ける。先ほど敗北を喫した男のいる宮殿の方を。
「無粋じゃのう。死んどれ」
つまらなそうに言って、ぬらりひょんが二つの光る楕円を宮殿に向ける。瞬間、二本の光線が発射された。それらは瞬時に合流し、絡み合って螺旋を形成する。
大地が爆裂した。
崩れかけの宮殿が地面もろとも跡形なく吹き飛んだ。
残骸や土塊が粘ついた音を立てて降り注ぐ。
「おや、まだ逃げる気力は残しておったか」
ノイズのかかったエコーボイスが愉快そうに笑う。
断微流・白蓮の瞬間加速も使用して、貞華は全力で逃走していた。
何か当てがあるわけではない。もう凛の助けも期待できない。それでもこの隙を逃すことはできなかった。なんとなく、座して死を待つのだけはやってはいけないと思った。
「ですが……やはり、それでも、しかし……!」
否定と肯定が貞華の頭の中で吹き荒れる。
建物に逃げ込んだ。屋内をひた走る。
乱れ飛び交う思考が心の奥底にぶつかって、貞華の表情を目まぐるしく変えていく。
奥へ進んでたどり着いたのは、だだっ広い部屋。貞華の手で切断された巨大な球体機械が転がる部屋。
貞華がその陰に身を隠す。
「ひょっひょっひょっ。先刻戦ったときとは、立場が真逆じゃな。分かっとるんじゃろ? そんなところに隠れても無駄じゃと」
一瞬で追いついたぬらりひょんが、憐れむように言う。
「ほれ、さっさと姿を見せんか」
漆黒の触手が音速で伸びて半球の残骸をこづく。それだけで残骸は粉々になり、衝撃が貫通して貞華を吹き飛ばした。貞華の体が弾丸のように建物の壁を突き抜け、屋外を経由して基地敷地の端っこにある建物に着弾する。
轟音を上げて建物が揺れる。付喪神化した兵器との戦いで、崩壊寸前だった廃品倉庫は、その振動に耐えきれず、一気に崩れ落ちた。
土煙が雲のように広がり、あたりを覆う。
「う、ぐ、かはっ……ごぶっ!」
血の塊を吐き出して、貞華はなんとか体を起こす。
鼻をつく血と砂と鉄さびの匂いが、ぼやけた脳内に混ざり込む。
瓦礫の間にできた空間に貞華は倒れていた。
近くの瓦礫に背中を預け座る。タンクトップは血に濡れそぼって張り付き、大きな乳房の形を浮き彫りにしていた。
その上に見える横一文字の古傷に目をやって、貞華は苦笑する。
「当然、です……。わたくしが、勝てるはずも……どうせ、また」
負ける。そう言おうとした貞華の口が止まる。手が何かに触れていた。目線を下に向ける。
「これ、は」
拳銃。白金色で大型のそれは、この建物の屋上で果てた軍人が持っていたもの。
貞華は震える手で、ゆっくりと、眼前に拳銃を持ち上げる。
命を燃やして功名を求めた男の姿が脳裏に浮かぶ。
それが引き金となって、この国での戦いの場面が走馬燈のように蘇っていく。
虚空を見つめる瞳の中に、瞬時に移動してきたぬらりひょんが映り込んだ。
「ほれどうした? 奥義とやらを出してみい。お主のようなひよっこの技では、かすり傷一つつけられんじゃろうがのう。ひょっひょっひょっ!」
邪悪で、弛緩した笑い声が響きわたる。ぬらりひょんは勝ちを確信していた。
余裕を見せるように、一本の触手を血塗れの胸の谷間に突っ込む。
その辱めにも、貞華は微動だにしない。しかし心の中では問いが渦巻いていた。
限界を超えようとしたことがあっただろうか?
自らの望みとまっすぐに向き合ったことがあっただろうか?
本当は、自分は何がしたかったのだろうか?
過去をひきずって、そのくせ執念を忘れたことにして。
踏み出せないと諦めた。
だけど気づいた。
気づかされてしまった。
その一歩を踏み出すのは、誰にでもできるのだと。
天才も凡人も関係ない。
どんな理由でも構わない。
目の前に扉があるのなら、こじ開けてでも、ひた進む。
深霧貞華は微笑する。
それは諦めの微笑ではなく、決意の微笑。
右手に力を込め、刀の柄を握る。右腕を緩慢に持ち上げ、刃を胸元で這い回る触手に向ける。
刃文が青く強くきらめいた。
刀の先が触手に刺さる。
ぬらりひょんの緑の目が嘲笑うように震えた。
「断微流奥義・蓬莱」
世界が静止した。
ぬらりひょんは動かない。何の音もしない。
断微流奥義・蓬莱は言ってみれば単純な技だ。
東風と瑠璃の合わせ技。
貞華の時間を速め、相手の時間を遅くする。ただし、時間の流れを通常の何十倍にも引き延ばした上で。
それは事実上の時間停止を意味する。
膨大なエネルギーを消費するが、だいだらぼっちを撃破したときの大量供給によって、余力は十分に残されていた。
「とはいえ、いつまで持つかは分かりません。急がなくては……」
貞華が苦悶の表情を浮かべながら、ゆっくりと立ち上がる。痛みのせいか脂汗がにじんでいた。
静止したぬらりひょんをよじ登った貞華が楕円穴の中にまたがって、漆黒の身体へと目を向ける。そこは、幽姫が飲み込まれていった位置だった。
「おそらくはこの中に幽姫さんがいるはず……慎重にいきましょう」
貞華が漆黒の体に刀を浅く突き立てる。そしてその肉体をえぐり取る。止まったままのぬらりひょんは、当然のごとく何の反応も見せない。
えぐった部分を広げながら、漆黒の壁を掘り進めていく。うっかり幽姫を刺してしまわないように、大きく削れないのが歯がゆい。
「今度こそ、助けます。助けてみせます」
7年前の後悔は二度としない。貞華の声に決意がみなぎる。
全神経を刃先に集中させて、最速で、着実に、黒塊をえぐり取っていく。
やがて黒の中にわずかに赤が見えた。貞華が感嘆の声を上げる。
「幽姫さんの着物ですね……!」
幽姫の位置を推定しながら、発掘するように丁寧に切断していく。
集中していた貞華は気づいていなかったが、非常に低速ながら触手が動き出していた。引き延ばされた時間が、元に戻りつつあった。
やがて、幽姫の体がだんだんと露わになっていく。幽姫は赤子のように丸まっていた。
それを確認した貞華は、体のなさそうな部分を一気に破壊していく。全身が露出するまでそう時間はかからなかった。
「ここまでくれば……えいっ!」
刀を鞘にしまい、貞華が幽姫の体を抱えて、両手で思い切り引っ張った。引っかかった着物の裾が音を立てず裂ける。
「っと、申し訳ありません。後で埋め合わせしなくては」
ちょっと慌てた表情をしてから、ホッとため息をついた。
腕の中では、眠ったように幽姫が目を閉じていた。
と、視界の端で黒い触手が、じりじりと近づいてきているのが見えた。
「もう持ちませんか――やはりわたくしは、まだまだ未熟ですね」
いつものように苦笑する。それから楽しそうに笑って、
「ですが、この勝負はわたくしの勝ちです。断微流・四季霧雨」
楕円球状の防護膜が蓄積された。
同じ技を何度も繰り返す。
幽姫がいたのは、ぬらりひょんの体の中心だった。今そこに幽姫を抱えた貞華がいる。
一撃で消し去る技を繰り出すために。
「断微流・息吹深紅!」
引導を渡すように力を込めて叫んだ。
貞華の周囲を、真っ白に輝く膜が包んでいく。
膜に見えたのは、密集した光の針だった。
次の瞬間、膨大な数の針でできた球が炸裂した。まるで白い爆発のようなそれは、漆黒の肉体を余すことなく貫き裂断していく。
緑の目も、黒い触手も、無数の穴に浸食され、塵となっていく。
光の針を打ち尽くした後、地表に降りた貞華が奥義を解除し、幽姫の体を横たえる。
その直後、欠片一つ残さず、ぬらりひょんの体は霧散した。
それからミサイル発射場の方へ歩きだそうとした貞華。
「お師匠さまを、探し、に、あ――」
その体から力が抜ける。
世界が縦に回る。
空が青い。
目の前が白くなっていく。
「フェーズ2・ディスアーム終了……召喚、かまいたち・癒」
ぼんやりと誰かの声が聞こえた気がした。
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