苦手にも色々ありますね。 こんな青春を送りたかった。素敵な恋物語です。4話ですぐに読めるのでオススメです。
「苦手」にも、いろいろあります。嫌悪なのか憧れなのか、それとも……? その根底になにがあるのかによって、180度変わってしまう「苦手」意識。まさに青春! 思春期の葛藤と甘酸っぱい恋模様。はじまりを感じる素敵な物語をぜひ――!!
苦手と思っていた熱い彼。接点などなかったはずなのに。 自分には情熱などないと思っていた主人公の心が、彼と接するうちに次第に熱を帯びていく様子が、なんともいい感じです。
彼女にとってそれは「苦手」という認識だった。でも?二人きりの勉強会。彼の真っ直ぐさを前に彼女の「苦手」意識はどうなっちゃうの!?ストレートなんて味気ない? ちょっと回り道で甘酸っぱい恋のお話です。
学校の自習室でいつも勉強している藤宮さん。 そこへ突然野球部のエースの杉内くんが「勉強教えてくれ」とやってくるのです。 登場人物は、たったの二人。場所もほぼ自習室のみ。二人が語るのは勉強の話ばかり。 でも、これ、見事な恋愛小説なのです。 本来接点のなかったはずの女の子と男の子。でも、二人はふとした切っ掛けで……。
「苦手」な杉内くんに勉強を教えてほしいと頼まれた藤宮さん。気が進みませんでしたが…本当は自分の中でうまく言語化できていなかっただけで、「苦手」とはまた違う思いだったのでしょうね。静かに見えて非常に熱い物語でした。
好きな人、嫌いな人。一緒にいて楽しい人、疲れる人。彼女にとって彼は「苦手」な人。でもそれは決して一緒にいて疲れる人ではなかったのです。嫌いな人ではなかったのです。彼女の思っている「苦手」はいわゆる苦手ではなかったんじゃないかな?他の言葉で言い換えられるかもしれません。夏が訪れる前の自習室での淡い水彩画のようなお話です。恋も夏もこれから始まるのかな、そんな予感を感じさせてくれるソーダ水のような爽やかな作品です。
勉強する目的も見出せぬままに自習室で毎日、勉強する少女、藤宮さんの前に現れて、勉強を教えてほしいと頼み込んできたのは、野球部のエース、杉内くん。杉内くんが「苦手」な藤宮さんの返答は――。高校生特有の悩みや、青春の甘酸っぱさが描かれた良作です。ぜひご一読を!
自習室で黙々と勉強をしている藤宮さん。そこから見える校庭では野球部が練習をしています。彼女の『苦手』な杉内くんが見えるのです。そんな彼が突然自習室にやって来ます。しかも「勉強を教えてくれ」と。苦手と思いつつもつい彼の姿を探してしまったり、もしかしたら別の気持ちなのかもと胸がざわついたり。この時期特有の甘酸っぱさに胸がキュンとすること間違いなしです!
自習室でひとり勉強を続ける少女の前に、現れるひとりの少年。静かな流れの物語の中にある、苦手意識というもの。私自身、長いこと苦手意識というものに悩まされてきたのですが、心や日々思うことにいつかは訪れる変化というもの。何かを乗り越えよう。何かに挑戦してみよう。心の中に熱い何かが生まれた時、苦手意識というものもまた変化していくのかもしれません。静かに流れていく物語に秘められているからこその、焦がれる熱。心に染み入る熱を感じ取ってほしい物語です。