第3話 マンデーが心配!

 サンデカムズアゲイン

 いいや私の一週間の始まりは月曜日!

 何度だって

 365日

 毎日

 くりかえす



 マンデーが心配!



 心肺蘇生をしている人の横を行き過ぎる。ことごとく自衛隊のヘリが惨敗していくが、モンスターはけろっとしている。私は吹き飛ばされてだいぶ離れてしまった。そのおかげでどんな状態になっているかテレビが教えてくれた。広範囲に被害の出る銃器やカクが使われるかもしれない。この付近にいる人は見捨てられた。


 とにかく時間だけが当たり前に過ぎていく。興奮は冷めない、驚くほど冷静に馬鹿なことを考えている。モンスターに近づきたい。そうして動き出した体が止まらない。恐怖はもちろんある。いろいろ擦りむいた。痛い。ヘリやら攻撃やらで強風が吹き荒れる中近づいても死ぬだけなのに。もうじき冬が来るなあ。間抜けに季節のことなんかを思い出す。そういや今日日曜日だ。明日また仕事行くの嫌だなあ。さすがに行かなくていいのかなあ。


 ふと夕日と大風が私の背中を押した、と思った。モンスターは今度は息を吸い込んでいた。また大声か、攻撃かは知らない。とにかく私は今度は吸い寄せられた。ドンっとがれきにぶつかる。どこかのビルだったもの。私はそこで死んだと思った。あっけなく、なんの覚悟もなしに。




 だからここからは

 夢なのか

 臨死体験か

 ホントの話か

 それか作り話か

 自分でもよくわからないんだ


 私はふわふわしたものに包まれていて

 目を開けたら

 空の真ん中を飛んでいた

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