第14話 紅茶の葉を『食べる』。
今回のタイトルをご覧になって、「え? お茶の葉っぱって食べられるの?」と眉をひそめた方々、その反応はある意味正解です。今回はその紅茶の葉っぱを食べる事についてのお話です。
まずお話をすると、意外とお茶の葉は食用にされていたりします。日本ではお茶所で、お茶の新芽を天ぷらにしたり、出涸らしにゴマ油やポン酢をかけて『おひたし風』にして食べたり、よく食用にされています。
またお茶の源流である中国のお茶産地では、他の食材と一緒にして炒め物にしたりなど、やはり直接茶葉を食べている地域もあるそうです。
ただこれは、生の茶葉であったり蒸して食物繊維を壊して柔らかくした緑茶だったりするからこそ、よく食べられるのだと思います。
そこで紅茶の方を見てみると、紅茶の製法は、高温の熱を加えて茶葉の繊維を壊すという事をしませんので、あまり柔らかくはなりません。
テイスティングをする際に茶葉の状態を確認するために、出涸らしを食べたりはしますが、かなりゴワゴワとした食感で歯触りはあまり良いとは言えません。それでも仄かに苦渋くて美味しい味ではあります。
紅茶葉はそんな状態ですので、あらかじめ砕いてある茶葉を使って何かに混ぜて、それで食されるのが一般的でしょう。
そのためよく使われるのが、「ティーバッグの中身」です。あれでしたら、既に細かく砕けていますし、2~3gごとに別けてあるので使い勝手も良く、保存も利きますので、料理やお菓子作りに使うのは最適です。
一般的には、クッキーなどの焼き菓子の生地に混ぜるのが普通です。直接食べるというのは、よほどテイスティングで味見をする際などの必要が無ければ、オススメは出来ないでしょう。
なお、紅茶として飲むのと直接茶葉を食べるのと、成分的な差としては、やはり直接食べる方が2割増しくらいで多めになるそうです。特にカテキンでも分子の粒が大きい『エピガロカテキンガレート』や食物繊維は、多く摂取は出来るそうです。
それでも食感がゴワゴワして食べ難いのは何ともし難いので、やはり普通に紅茶にして飲むか、細かいティーバッグの中身を混ぜ込んだお菓子として食べるのが良いですね。
そんなちょっとした豆知識、良かったら頭の隅にでも置いておいて下さい。
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