死者の丘に眠る古代都市

19世紀末。

インドを統治していたのはイギリス。

このイギリスのバックアップで古代遺跡のど真ん中に鉄道が走ることになりました。

この遺跡が、ハラッパーの遺跡です。

古代インダス文明の代表的な遺跡ですが、考古学者の反対を押し切る形で鉄道計画は進んでいきました。

文化的価値に気付いたときには、遺跡は満身創痍。

線路を敷くために邪魔な日干し煉瓦の壁などは、線路の敷石に使われていたそうです。


(何とも強引な…。全部粉々になる前に、インド政府が路線の変更を指示したから良かったけど、そのまま破壊されていたとしたら…人類の歴史的遺産の損失です)


そのハラッパーの遺跡から、インダス川を下流に下った場所で発見されたのが「モヘンジョ・ダロ」です。

1921年から第一次世界大戦、第二次世界大戦を乗り越えて発掘調査がされていますが、全体の10分の1しか明らかになっていないそうです


(すっごく丁寧な調査なのか、とてつもなく広いのか、ただ単に資金不足なのか。私的には全部に1票入れたいところ~w)


で、この「モヘンジョ・ダロ」。

現地の言葉で「死者の丘」と呼ばれているように、仏塔が数多く発見されています。

都市計画も完璧。

上流階級が住んでいた区画や市街地、排水システムや水道管設備など。

約6000年前に、これだけの知識や技術を持った人々がいたという事です。


(面白いのは、二階建ての建築物がありそこにも水道があったということ。つまり、二階にも水を引いていたってことらしいです。どうやったんでしょ?)


都市の規模から約3万人前後の人々が生活していたと考えられています。


(ココ重要)


生活していた痕跡があるのに、人骨や墓、神殿や権力者の装飾品などが見つかっていないんです。

エジプトやアステカを想像してみると分かりやすいです。

王族の墓や神殿、ミイラに使者を埋葬した痕跡、見事な装飾品に権力者を示す石棺。

そう言ったものが何一つ発見されていないそうです。

つまり、約3万人近い人々が共同生活していたってことになります。

誰が、どうやって人々をまとめていたんでしょう?


(みんなで意見を出し合っていたとしても、誰かがその意見をまとめないと成り立たない。結局、その誰かが尊敬されて権力を持つ、もしくは崇拝の対象になる。っていうのが宗教や身分の始めりだと思うんですが、この都市にはそれがない?どゆこと?)


これだけの都市国家が、そう簡単に無くなるとは考えにくい。

気候変動や農地の貧弱化、砂漠化が原因で少しづつ人が居なくなった。と言うのが通説ですが!

ここで、古代インド紙を研究していた2人の学者が公表したのが~こちら


「モヘンジョ・ダロは、古代核兵器によって滅びた。人々の痕跡が発見されないのは、古代核戦争の激戦地だったからだ。」


というもの。

実際に、古代核戦争ではないか?と思える記述も残されています。


「アグネアが空高く放たれ、恐ろしい風が吹き始める。太陽がぐらぐらと揺れ、あらゆるものが熱で焦がされる。海も川も蒸発し、全ての生き物は死の恐怖を味わう。」


この記述は、古代インド叙事詩「マハバーラタ」に残されています。


(マハバーラタってなんじゃい?って思った方、めっちゃくちゃ長いので解説するとなると、ここでは無理ですwインドの神様の伝説集と宗教解説書みたいな感じ?ざっくりしすぎてますがw YouTubeなどでも色々な解釈がされているので、比べてみるのも面白いですよ)


この記述を元に、2人の学者が仮説を立てて現場に行き検証したところ、遺跡の広範囲で高熱にさらされたとしか思えない痕跡が発見されました。

ガラス化された煉瓦や高熱にさらされて軽くなった石、焼けただれた壁、張り付いた黒い影などなど。

何度も繰り返し落とされた核兵器によって、人々の痕跡は跡形もなく消え去った。

…と言うのが「古代で核戦争が起きた!はるか昔の地球には、核兵器を作れるほどの技術が存在した!」という仮説?オカルト?伝説?の始まりです。


(オカルト好きの私的には、地球の長い歴史からすれば、科学力の発達した文明の1つや2つあってもおかしくないとは思います。人間が作り出した人工の建築物、例えばコンクリートなんかの使用年数はたかだか40年~50年。木製の建造物だと、放っておけば5年~10年で廃墟です。その状態で、100年もすれば自然分解されて痕跡すら残りません。なので、現代人とは行かないまでも、それくらいの文明があってもおかしくなかったのでは?と考えてしまいますw)


「モヘンジョ・ダロ」の遺跡に何が起きたのか。

これからの発掘調査で明らかになってくると思いますが、「死者の丘」と呼ばれるようになった原因を考えると…想像が膨らむ遺跡の1つです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る