皇帝が愛した白亜の墓所

ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーン。

戦い大好き、奥さん大好きのこの皇帝が建造したのが「タージ・マハル」。

別名「皇帝のため息」。

真っ白な外壁には、唐草模様が描かれ、そこかしこに宝石の欠片が散りばめられているという豪華絢爛この上ない白亜のドームです。

「タージ・マハル」建設当時は、「天上の7つの楽園をしのぐ」と言われたほどの美しさを誇っていたそうです。

なぜに「皇帝のため息」かと言うと、知ってる人は知っている。

知らない人は知らないという。


(当たり前かw)


まぁ、はっきり言うと「タージ・マハル」は王妃のお墓なんです。

奥さん大好きなシャー・ジャハーンの奥さんは、宮廷の名家出身で、相談相手でもあり、政治や外交の大事なパートナー。

しかも、皇帝の子供を14人も産んでるって言うから驚き。


(まぁ、この時代普通っちゃぁ普通wだからこそ、後継者争いなんてのが起きるんでしょうが。)


その大事な大事な奥さんが、37歳って若さで亡くなったもんだからも~大変。

国民には2年間の喪に服すことを強要し、奥さんのお墓「タージ・マハル」を作るために、世界中から名だたる名工を呼び寄せ、ムガル帝国の国庫を散財。

30年に渡る歳月の末に完成したのが、白大理石の「タージ・マハル」。

しかもしかも!!

さらに驚きなことに、シャー・ジャハーンは、「タージ・マハル」と向かい合わせになる場所に、黒大理石の自分のお墓まで作っちゃおうとしていたんですね。

「「タージ・マハル」だけで国庫が傾くくらいなのに、何考えとんじゃー!」

ってな感じで、さすがに、これは息子のアウラングゼーブの耳に入りお蔵入り。

これが原因で、皇帝も息子に譲る羽目になり、シャー・ジャハーンは幽閉。


(そりゃぁ、息子も怒りますよね(-_-;)少しは財政も考えようよ。ため息って、本当は息子のため息か、亡くなった奥さんのため息なんじゃないのかなぁ。)


張本人シャー・ジャハーンは、黒大理石の自分のお墓を作るはずだった場所のお城の一角で、毎日毎日「タージ・マハル」見ながら、74歳まで泣き暮らす~。

37歳で奥さん亡くなって、まぁ似たような年齢だったとして~~~えっと、30年かけて作って~~~70歳近く…。で、4~5年泣き暮らすっと…。

って、どんだけ奥さん大好きだったんでしょう?

実際に「タージ・マハル」以外の功績を何も残していないと言われるシャー・ジャハーンなので、きっと人生すべてを「タージ・マハル」ってお墓作りにかけてたんでしょうね。

それだけ惚れられるってのも、女としては誇るべきこと?


(この辺はよく分かりませんwなんせ、これ書いてる本人がさっさと離婚してるもんでw)


ところで、この「タージ・マハル」に」まつわる謎知ってますか?

世界遺産に認定されている「タージ・マハル」ですが、この完璧な美を設計した人が誰なのか?いまだに謎なんですね~。

ペルシア人?イギリス人?いまだに謎の設計者ですが、その設計にシャー・ジャハーン自身が、あれやこれやと無理難題ふっかけて完成したということ以外は不明らしいです。


(こんなの作ってくれる旦那かぁ…。重い…重すぎるw)

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