第7話四、「お禊の説話」

四、「お禊の説話」

 ●神話では死は不吉、穢れ(けがれ)と思われている。イザナギがイザナミを取り返そうと黄泉の世界(死後の世界)に生き、イザナミの醜き姿と黄泉の国に接してしまい、汚れてしまう(穢れ)その穢れを振り払い、拭い払うには「禊」(みそぎ)をしなければならない。「アキハ原」に行って沐浴(行水・水浴び)をして穢れを洗い流した。イザナギが身に着けていた杖、袋、帯、冠、褌(ふんどし)、腕輪等の垢(あか)からいろんな神が生まれた。住吉神も生まれている。最後に右目を洗って月読神・右目を洗って天照大神・鼻を洗ってスサノオ神が生まれた。●


黄泉の国から逃げ帰ってイザナキ神はひどく自分は穢れていることに気付いた。

筑紫は日向の橘の小門の「アキハ原」に行き禊を行なった。

愛しい妻の忌まわしい醜態(しゅうたい)を見、黄泉の国に一歩足踏み入れて触れてしまった穢れを

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