第8話「スサノヲの地上からの追放」
四、天照大神と須佐之男命の説話
「スサノヲの地上からの追放」
●イザナギ神は禊から生まれた神々の誕生にたいそう喜んだ。中でも三貴公子の誕生は特別に「分治」という役割を申し付けられた。アマテラス神には天上界を統治しなさい。月読神には夜の世界を治めなさい。スサノオ神には海原と夜の食国を治めなさい。と命じた。随分不公平な役割を与えたもので、月読神は古事記物語に一向に登場しないが、スサノオ神は地底の国や子孫の神々は葦津中国(地上の世界)を平定する。スサノオは古事記物語では悪役として登場する。スサノオは役割も果たさず、母恋しいと泣いてばかり、そのために海、川の水量は干しあがって、地上は荒れ果てて、悪神がはびこるようになった。イザナギがなく理由を聞くと母の根之堅洲国に行きたいと言ったので、地上を追放されることになった。●
イザナキ神は禊から生まれた数々の神々の子神にたいそう喜ばれ、中でも三貴公子には特別な喜びと神々の未来を託す「分治」を示された。
アマテラス大神には天上界を治めなさい。次にツクヨム神(月読命)には夜の世界を治めなさい。次にスサノヲ神には夜の世界を治めなさい。
イザナキ神より委任された三貴公子の中でスサノヲ神だけが身形もだらしなく、長い間、泣きわめき、青々とした山々はその水分が取られてその涙になり、枯れ山になってしまい、海、川の水量は減り干し上がってしまう程であった。
そのため地上は荒れ果て悪神がはびこるようになった。そこでイザナキ大御神はイザナキ神に泣く理由を尋ねられた。
「母が恋しく、母の根之堅洲国に会いに行きたく思い泣いております」とスサノヲ神は答えた。
イザナキ大御神は怒られて「お前はこの国に住むな」と言って追放をされた。
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