第0次鋼鉄人形設計図(案)

機体:リナリア・シュヴァルツリッター(ブレイバ&ブランシュ搭乗機)

リナリア・シュヴァルツリッター...Linaria_Schwarzritter


 頭頂高:11.5m

  全高:13.5m

  重量:40.75t

装甲材質:カーボナード / 霊力充填型装甲による積層構造

 動力源:霊力 / 霊力増幅用宝石(補助動力)

 機体タイプ:戦闘型・ワンオフモデル

  世代:第6.5世代



 概要


 ブレイバの為に特別に作成された、黒色に銀のラインマーキングを施した機体。

 単純な戦闘能力だけで言えば、アルマ帝国内において最強の機体である。一言で表記すれば「リナリアの皮を被った何か別の」。

 ちなみに、原型機のリナリアは白に朱のカラーリング。

 紋章(天使と竜をあしらった、アルマ帝国の国章)は、右肩に塗装された。また、固有のエンブレム(鷲、切っ先が上を向いた剣、そしてひし形の盾に狐の頭部のシルエットが入ったもの)を左肩に有している(ブレイバ専用のエンブレム)。


 通常のリナリアに“三本角が生えた兜”を被せたような機体。


 素体は皇帝専用機(ただしワンオフモデルではなく少数生産)の為、素の出力や腕力などは非常に高い。

 また、霊力によるテレポートも可能。後述の装備と併用し、一瞬で空中に移行することもまた然り。


 動力源となる霊力は、パイロットの霊力量に依存する。

 霊力は本体装甲や盾に纏わせて防御力を底上げしたり、近接武器に纏わせて攻撃力を底上げするのにも用いられる。


 視界は外部カメラ(ツインアイに細めのバイザーを被せたスタイル)による「全天周モニター」方式、または「網膜投影」方式を行う。

 「全天周モニター」方式は、『広域的に戦況を確保出来る』代わりに、『視界が集中しない(必要の無いものまで目に入ってしまう)』欠点がある。

 「網膜投影」方式は、『敵機に視界を集中出来る』代わりに、『見失ったときに探すのが困難になる』・『メインカメラを破壊されると(サブカメラの視界に切り替えるまでの)タイムラグが生じる』・『機体の首が連動して動き、敵に視線を悟られてしまう(デフォルト設定。調節すれば解除可能)』という欠点がある。

 上記二つは、パイロットが必要に応じて切り替える。


 なお、コクピットは球体状で、機体の姿勢に関わらずパイロットの体勢が一定になる構造である(パイロットの足元に重量増加の物質があり、更にコクピット自体が回転する構造であるため)。

 ちなみに複座。「黒騎士」が「姫様」をさらうために設けたものである(後部座席が該当。ただ座るだけ。操縦は前部座席で全て行う)。

 表面には、純銀製の厚みのある層が張り巡らされている(落雷に代表される電撃から、パイロットを守るため)。

 機体のところどころに発光部位があり、オレンジの光を放射している。


 主兵装は大剣と大盾のみだが、剣先から発するビームや、霊力の拡散による広範囲攻撃を持つ。

 追加兵装は存在しない(全てカスタマイズの材料にされた)が、霊力の持続時間は長い為(ただし操縦士ドールマスターに要求される、霊力の下限はある。一定値を下回ると搭乗不可)に、単独での継戦能力が高い。


 遠近共に隙の無いスペックであり、機動力も圧倒的に高い。


 戦闘スタイルは搭乗者の戦い方に準じるが、機体は接近戦主体。さらにブレイバも接近戦を主体とするため、彼の専用機である性能に恥じない。


 ハーゲンと繋がりのある鋼鉄人形作成師、専属整備士フェオ・シチリア、法術士達に調達してもらった……という設定。



武装・装備


(標準装備)

・大剣×1


 無骨な外見の大剣。全長11.5m、刃渡り9.2mである。

 刀身が肉厚なため、攻撃だけでなく防御にも使用可能である。

 更に剣先からビームを発することが出来るため、ランチャーとしても使用可能である。連射速度は遅いが、一発の威力は高め。


・可変式大盾×1


 全高10.0m、装甲厚250mmの盾。

 接地面に近い箇所に宝石があるが、これは霊力を弾丸状に射出するための立派な武装。

 霊力を増幅し、威力を高める為、霊力消費は大した量ではない。


 この盾の真価は別にある。

 手持ち部分を柄に、その他の部分が刃になり、大剣と化すのである。

 底面の宝石は柄付近に配置されるため、射撃も引き続き可能である。

 連射速度は速いが、一発の威力は低め。


・騎士の外套(リッター・マンテル)×1


 表裏両面ともに真紅のマント。伸縮自在で、機体全体を覆うことが可能。また再生能力を有する為、破れても短時間で元に戻る。

 各種武装の隠匿にも用いる。

 実は霊力吸収能力を有しており、飛翔によって消費した霊力の一部を還元出来る。


・障壁


 機体全体を包み込むように発生する、霊力の障壁。

 リナリア・シュヴァルツリッターには「霊力を纏わせて防御力を底上げする」という機能が付いているが、皇女防衛の目的で追加された機能。

 あらゆる距離の攻撃を無効化するが、霊力か耐久度が限界を迎えると使用不可になる。

 しかしブレイバとブランシュの霊力(二人の合計)は膨大であるため、そう簡単には突破不可能である。


・翼型ブースター×1


 背面に装備するブースター。

 飛翔時には白く輝く噴射炎が出る。

 最大速度はマッハ4.5(5,508km/時)だが、意外にも小回りが効く。


(追加装備)

・76.2mm速射砲

(弾数25発、弾種HESH粘着榴弾


・120mm滑腔砲

(弾数7発、弾種APFSDS装弾筒付翼安定徹甲弾


・47mm速射砲

(弾数15発、弾種AP徹甲弾


・120㎜ロケットランチャ―

(弾数6発、弾種HEAT成型炸薬弾



 ノイベルトの独り言


 思えば、この機体をきっかけとして、鋼鉄人形の歴史が変わったのだったな。


 今も頑張っている事を祈ろう。



 メタ視点


 こちらは、応援コメントに出現しているリナリア・シュヴァルツリッターの焼き直しです。


 ただし、正式に「内蔵兵器をオミットした」という設定にしました。


 余談ですが、ブレイバとブランシュは、霊力蓄積型反応炉の2基目の追加、それにリナリア・ウェーバーに搭載したあの新型コクピットブロック(ベッド付き)への換装を希望しているようですよ。

 そうなった場合……。うん、R18なシーンが数話書けますね。


 さて、許可も出た事ですし、ジニアの魔改造を始めるとしますかね。

 ちなみにドクター・ノイベルト曰く、「外見はそっくりそのまま真似たが、こいつらは新造機体。霊力蓄積型反応炉もちゃんと搭載しているぞ」だそうですので、歴史的遺物には手をつけていません。


 では、今回はここまで!

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