5ページ目 強打したのだ!

「「わっせ わっせ わっせ」」


ばすてきは、こはんを通過するのだ!

ここではビーバーとプレーリーが仲良くしてるらしいのだ!

でもここにはおたからがなさそうだからスルーなのだ!

「えーっと……こはんの次のちほーって何ちほーだっけ、フェネック?」

「へいげんちほーだったと思うよ~。」

おぉ~!やっぱりフェネックはすごいのだ!

早速へいげんちほーに行くのだ!




………………




「……よし、ここら辺にばすてきを停めるのだ!」

「はいよ~。」

ばすてきを停めて!さあ、へいげんちほーの探索に!

「パース!蹴って蹴ってー!」

……うぇ!?

なんだ?あやしいのだ!

……でも、アライさんは、てんさいだから!


「よく分かんないけど、まかせ……」


ボールを蹴ろうとしたのに……ひっくり返っちゃったのだ!

「は~いよっと~!」

ボールはフェネックが蹴ってくれたが……


うぅ……ぜ、全身……を強く打って……い、イタイのだ……。


「あれ?アライさ~ん?どうしたのかな~?」

「フェ、フェネック……。イタイ……。」

うっ、イタタ……。

「お、おい、なんか様子がおかしいぞ?どうした?」

「あ、ヘラジカ~……。アライさんがケガしちゃったみたいで~……。」


「それは大変だ!城に運ぼう!」


え?

運ぶ?のだ?

「私はパワフルなんだ!!!」

うおぉ!?ヘラジカがアライさんのこと担いだのだ!

背中が、少し痛むけどな……。

「フハハハー!城で休めー!」

速いのだ!

「わ~、わたし達も追いかけないと~!」

「……珍しいねぇ?フェネックが急ぐなんて?」

「ライオン?え~?」

「まあ私もヘラジカを追いかけるんだけどねぇ~♪」

後ろで色々話してるけど……おしろまで突撃なのだー!




………………




「アライさん大丈夫かな~?」

「サンドスターの供給あって少し休めば治ると思うよぉ?」

ふ、ふぅ、良かったのだ……。

でも、まだズキズキするのだ……。

「うーむ……。じゃぱりまんがあった方がいいんじゃないか?」

ヘラジカ、ナイスアイデア……。

……でも普通はアライさんが行動するのだ。

こういう時、一体誰が行動して……


「そだね~」


んー?

「ちょっとじゃぱりまん集めてくるね~?」

フェ、フェネックが……?

後ろ姿が勇ましいのだ。アライさんの後ろ姿もあんな感じだったらいいな……。

アライさんとフェネックって、似てないけど似て……


ふわぁ、疲れたのだ……。


……。


…………。


………………。




……ん?

気がついたらアライさんは起きているのだ。立っているのだ。

ここはどこだ?

あ、何か走っていくフレンズがいるのだ。だれだ?

アライさんは……何故か走れないのだ。

あの走っていくフレンズは……

「おまかせなのだ!」

って言って……

……あれ?

「あ、あなたは~」

自分も喋ってみたのだ。

あれ?あれれぇ?

アイツの、そして自分のこの口調と声────




「……さん?アライさ~ん?」

「……はっ!?」

ゆ……夢か……。

「ほら、じゃぱりまんだよ~。アライさんの好きな味~。」

お、おぉ!

「ありがとうなのだ!いただきますなのだ!」

うん……うまい!うまいのだ!

元気が出てきたのだ!

やっぱりアライさんはてんさいなのだ!


「……アライさんが無事で良かったよぉ~♪」


……フェネック……。

「さて、このちほーのおたからは何だろうね~?もうすぐ持ってきてくれるよ~。」

「本当か!?」

そして入ってくるヘラジカ!


「見ろ!ハシビロコウが!かつて使っていた!ぶき!すごいだろ!強いだろ!」

「一応カバーあるから……安心してね」


うぉお!

かばー?とやらを外すと鋭くなるのだ!

強いのだ!

「ありがとうなのだ!」

「ありがと~。」

無事おたからを貰って、おしろから出るのだ!




「「わっせ わっせ わっせ」」

もうズキズキ痛くないのだ!

このままばすてきでとしょかんまで行くのだ!

「そういえばアライさ~ん?」

「何なのだフェネック?」

「今日寝言で『あなたは~』って言ってたけど……もしかしてわたしのマネかな~?」

あぁ、あの夢……。

「……そうなのだ!フェネックの言う通り、アライさんとフェネックは似てないけど似てるのだ!」

「あ~……。」



ふふん、フェネックは本当にすごいのだ!

アライさんもてんさいだけどフェネックもいるし、ふたりそろえば、むてきのふじんなのだ!

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