3ページ目 アライさんは迷子なのだ!

「「わっせ わっせ わっせ」」


ばすてきを漕ぐアライさんとフェネック。息ぴったりなのだ!

「ふぅ、じゃんぐるちほーに着いたのだ?」

「着いたね~。じゃんぐるだね~。」

じゃんぐる……。複雑そうな……ちほー……?

「……まさかおたからが!?」

「……えぇ?」

「おたからーーーーー!」

「ちょ、ちょっと待ってよ~。」

ばすてきを降りてかけぬけるのだ。

おたからはっけーん!するのだ!


なんだかおたからありそうなちほーなのだ!

冒険するのだ!

あぁ、こっちは深くておたからがありそうなのだー!


タッタッタ~


やせいのカンがアライさんをおたからへと導くのだ!

怖いものなんてないのだ!

おたからが見つかればきっと人気者に……フハハハ!

「ね!そう思わないか!?フェネック!!!」

そして振り向いた時には……


フェネックはいなかったのだ。


「……うぇ?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

アライさんはまたやってしまったのか!?

「おい」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

「るっせーな!おい、こんな所で何をしている!」

「アライさんは迷子なのだぁ~……。」

黒いフレンズが出てきたのだぁ……。なんかちょっと怖いから驚いたのだぁ……。

「迷子かぁ~……。ダッセーなぁ……。」

「お、お前はぁ……?」

「タスマニアデビルだ!それより何だ、出口にでも案内すればいいか?か、勘違いするなよ!?俺も出口に用があるだけだかんな!?」


……でも、アライさんだけ出口に行っても、つまらないのだ。

ばすてきを、一緒に漕ぐ……


「……フェネックを捜すのだ!そしたらさばんなちほーの方の出口へ行くのだ!ばすてきを取るのだ!」

「ばすてき……が何なのかは知らないが、フェネック?置いていかないのk」


「だって、フェネックは大切な大親友なのだぁ!」


「……そこまで好きなら……捜すしかねーじゃん?」

やったぁなのだ!

アライさんが喜んだその時だったのだ!



{ときにはあゆみをとめて~♪かんがえるのだ♪}



どこからかアライさんのソロ曲が!

どこからだ?どこからなのだ!?

「あっちから……なのだ?」

「そうだな、あっちからだな」

アライさんはタスマニアデビルを無視してかけだしたのだ。フェネックーーー!



「……アライさん、やっと来た~。」



「フェネック……!良かったのだ……ぜぇ……でも、何で」

「これのおかげだよ~。」

フェネックが指さしたのは……何なのだこれ?

「えっへっへ、それはね?『らじかせ』って言うんだゾッと♪」

「あ、オカピ!」

「そしてこれでわたしが持ってた『おまかせなのだ!』のCDを流したわけさ~。」

らじかせ……すごいのだ!

アライさんのおめめは、多分今キラッキラなのだ!


「……1ついるー?」


「へ?」

「この!超レアキャラガール、オカピの為にじゃんぐるちほーのみんなが掘り返してくれたんだー。だー♪」

「オカピってアライさんみたいな性格だね~。」

「そうー?でねー、らじかせがいっぱい見つかったんだー。だから1つあげるよー。ま、超レアキャラガールのらじかせとはちょっと形が違うけどねー。ねー♪」

らじかせ……。掘り返された……。


らじかせ=おたから!?


「貰うのだ!ありがとうなのだオカピ!」

「えっへっへー♪」

らじかせ、気に入ったのだ!


「……さて、もうそろそろばすてきを取りに行かないと~。」

「それもそうなのだ!オカピ、ばすてきが漕げそうな道を教えてくれないか?」

「ばすてき……?」

「見れば分かるのだ!とりあえずさばんなちほーの方の出口へ案内するのだ!」



「……はぁ、はぁ、アライ、はえぇよ……。って、あれ?いねぇ……。」



そしてアライさんとフェネックは、ばすてきで広い道を走り、川を迂回して、じゃんぐるちほーの出口まで辿り着いたのだ!

「じゃあねー。気をつけてねー。ねー♪」

「ありがとうなのだ!」

「ありがと~。」

オカピと別れて、いよいよさばくちほーに突入!なのだ!



「……あ、らじかせにしーでぃー入れて、てんしょん上げるのだ!」

「え~?でもわたしのCDは……ちょっと……」

「じゃあアライさんが持ってきたしーでぃーを入れるのだ!『らいくあらいと』だけしゅうろくされているヤツなのだー!」

「……すごいや、わたしと一緒だぁ」

「うぇー?」

「い、いや~、何でもないな~。」



そしてフェネックはフェネックのしーでぃーをギュッとしたのだ。

何のしーでぃーなのかはよく分かんないけど、アライさんとフェネックは『らいくあらいと』を聴きながらばすてきを走らせたのだ。



{ちゃんと、ついてくからさ~♪}

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