第19話 帰路に着き

で、ちろちゃんの誕生日前日に、ちろちゃんを連れて、

僕と米田さんは、家に帰ることとなる。


保護者?として、僕のじいちゃんがついてきた。


実際は、特急きつつきは、席を向かい合わせにして、4人掛けで、

3人だと、席があまり、そこに座る人の肩身が狭くなるのと、

ちろちゃんが帰る時に、困らないためなのだが・・・


車内では、話が盛り上がった。

じいちゃんも、息子に会えるのを、喜んでいた。


ちろちゃんは、米田さんの家で預かってもらう事になると決まってる。

男の家はまずいだろう。


念のために言っておくが、僕の両親とも、米田さんの両親とも、

ちろちゃんは、顔見知りなので、どんな顔をするのか楽しみだ。


みんなで話していると、3時間はすぐに経つ。


霜月駅に着くと、両親が既に来ていた。

僕と米田さんの両親なので、4人になり、行く時同様バンザイをしている。


祭りか何かと勘違いしているようだ。


ちろちゃんは、人当たりがいいので、すぐに昔のようにふるまっている。

親たちも、久しぶりの再会に喜んでいるようだ。


ちろちゃんを、米田さんに引き渡して、僕はじいちゃんと両親と帰路に着いた。

両親は田舎での事を訊いてきたが、じいちゃんがごまかしてくれた。

孫はかわいいというが、ありがたい。


じいちゃんは、息子と息子嫁との再会に喜んでいた。

じいちゃんは息子、つまり僕の父さんと酒を酌み交わしている。


僕も、将来は父と酒を酌み交わせる仲になるだろうか?


夜になり、米田さんから連絡があった。

明日ふたりで、ちろちゃんを案内しようと・・・


ちろちゃんは、慣れない疲れのせいか、すぐに寝たようだ。


ちろちゃんの誕生日の9日は、明後日だ。

何をプレゼントしようか?


物でなくて喜ばれるものはなんだろう?

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